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母の呪縛とダイエットの挫折に因果関係はあるのか?

ある時から、母によく言われるようになった言葉

それが

「あなたは、もっと痩せたら美人なのに」


痩せたら美人?



つまりは

今のままの私は美人ではない。

そう、遠回しに言っているわけなのだと
気づいたのは大人になってから。


私はずっと

「痩せたら美人なんだ」
「足りないのは痩せること」

そう思っていました。


でも、しかし!

30歳を越える頃から
徐々に痩せなくなり


40代になってからは
増えたり減ったり増えたりを繰り返しながら

右肩上がりの体重。



痩せたい
痩せたい

痩せなきゃ・・・

そう思うほどに
全く減らない体重。


いったい、どーやったら痩せるのか?
もうさ、一生痩せないんじゃないか?

そう諦めかけた今。

50歳になる前に
もう一度、ダイエットに挑戦しようと思った私が


体重が減らない理由を
分析してみてわかったことを書いてみたいと思います。


・顔の大きさは太ったせい?


子供のころから
「あなたの顔が大きいのは、お父さんに似たから」

そう母に言われて育ってきました。

確かに、
顔が大きくて、顔のパーツが中心によっているのは
間違いなく父からの遺伝。

そう、私は
頭も顔も大きいのです(笑)


そうなのですが

母は私の顔が大きいのは
太っているせいだと、ずっと思っていて

「あなたもね、もう少し痩せたら
顔が小さく見えて美人に見えるのに」


私に会うたびに
そんなことを言っていました。


そうか、私はもっと痩せて
顔が小さくなったら美人になるんだ。


知らないうちに
頭というか潜在意識のなかに
刷り込まれる、悪魔の呪文


「おまえは顔が大きくてブスなんだ」


いつしか、
「私は美人じゃないブスなんだ」
という言葉がしみついて
離れなくなっていました。


いや、そんなはずはない。


小さい頃
近所のおばさんが

「MAKIちゃんはほんと、美人だね」

そう言ってくれたじゃないか。


そうは言っても
小学生相手に褒めてくれた言葉に
大きな意味はないことは
私にもわかっていました。

だから私は

「どうせ、私は美人じゃないし」

そんないじけた気持ちでいました。


そう、私は平凡な顔であって
人の目をひくような美人ではない。


それは、私の顔が大きいからなんだ。

痩せなきゃ
痩せたら美人になる。


しかし

私の体重が標準体重であっても
母は決して「やせて綺麗になったね」
という言葉は言いませんでした。


そう、私の顔は
骨格が大きいから
やせたところで、美人にはならないのです。


私がそれに気づいたのは
大人になってから。

はっきり言えば
ここ、数年のことなのです。


気付くの遅いよ、私(笑)。


・それは母からの呪縛だった


大人になって結婚して
いろいろ経験をしてわかったことがある。

母は、父に対する恨み言を
私にぶつけていたのではないか?


酔っぱらって帰りが遅い父
休みの日に、一人で遊びにでかけてしまう父


母は父に対して
直接、恨み言を言ってはいたけれど

それと一緒に
私達子供たちについても
よくぼやいていた


「あなた達のお父さんはね・・・」


いや、いやいやいや


私達のお父さんでもあるけれど
その前に、あなたの夫でしょう。

父を結婚相手に選んだのは
まぎれもない母自身なはず。


それなのに、
まるで選んだ責任は他人にあるかのように言う母に
私は心の中で何度も何度も
「選んだ責任は自分でとって欲しい」

そう思っていました。

そして、父が何か意にそわないことをすると

「おばあちゃんの育て方が悪かったんじゃない」

そう言って、父にケンカをふっかけていた母。


ちょっと待ってよ、お母さん!


いい年した大人の行動になんで親が関係あるの!
おかしいでしょ。


子供心にそう思った。


母は父に恨み言をいうように
私の顔が大きいのも恨めしく思い

無意識のうちに
私に呪縛の言葉をはいていたのではないか?


そう思ったのです。


・食べる楽しみと体重の関係


そうは言っても


40を過ぎてから
明らかに体重が増加し

あごのラインが二重になり
お腹や腰回りが太くなってしまったのは

なんとかしたい!


そう思ってダイエットに励んだ。

2kgくらいは順調に減るのに
それから先は行ったりきたり。


どうして
どうして
どうしてーーーー


体重が減らないんだろう???



体重が減らない原因は
明らかに「食べすぎ」だった。


どうして私は
食べ過ぎちゃうんだろう?


最近気づいた、食べすぎの原因は
明らかに「ストレス」だった。

お腹が減って食べてしまう、とか
好きなものを食べすぎてしまう、とかではなく


自分を満たすため
食べることがストレス解消になると思って

私はただただ、食べていた。


それに気づいた時
私は少し、ショックだった。


「私は食べる事しか、喜びがなかったのか?」


残り物がもったいないから
お腹が減っていないのに食べてしまう。

とりあえず、時間になったから
何か食べる。


本来、食べることって
胸がはずんで、心も満たされるもののはず。


それなのに

食べても食べても
心が満たされずに、罪悪感だけが残るなんて

そんなはずじゃない!


そして考えてみた。


私は食べるものがある環境が
幸せだと思っていた。

いつか、
食べれない環境になるんじゃないか?
という妄想に、1人おびえていたのである。


自分の不安を消すために
満腹なのに食べていた自分。

そして
そんな自分を責め
痩せて美人になれないことを責め

戻らない体型に嘆く日々があった。


・美人に対する嫉妬


そして私の中には
嫉妬の炎がメラメラと燃えていた。


「生まれつきの美人は楽でいいよね」

顔が大きいから美人になれない私は

「美人は何もしなくてもちやほやされていいね」

そんな風にすねてナナメに見ていた。


今ならわかる

「美は1日にしてならず」


美人は毎日、ケアを怠らない。
ボディラインを維持する努力をしている。
新しい情報を、常に学んでいる。


それなのに私は

「どうせ顔がでかくて美人じゃないですよーーーっだ」


そう言って、胡坐をかいて
ふんぞり返っていた。


ちゃんちゃらおかしくて
自分の頭を殴ってやりたい気分になった。


そして、気づいたことがある。


・弱い自分を認めたくなかった


矛盾しているのだけれど

「痩せて綺麗になりたい」

と思う反面

「痩せなくても私は大丈夫」

そう必死に心の中で思っていた。

それは
油断して太ってしまった自分の弱さを
認めたくなかったから、だった。


運動不足なのは、忙しいからしようがない
食べちゃうことは、ストレスがたまるからしようがない


痩せるためには今までの生活を変えないといけない

でもそれは、
今までの生活が落第点だったと
自分で認めることである。


自分の何がダメで運動ができなかったのか
何がダメで食べすぎてしまったのか


それを探すことはまるで

自分の通信簿に自分で落第のスタンプをつける
ことのように私には思えた。

だから向かいたくなかった。


でもやっと、この年になって気づいた。

だめな自分も弱い自分も
そのまま、受け止めてあげたらいいんだ。


子育てで精一杯だったな~
仕事に追われて余裕がなかったな~
引っ越してさみしくて辛かったな~


ただ、そのまま感じてあげたらよかった。


そこから立ち上がって
弱い自分を踏み台にして
理想に向かって猛ダッシュすればいい

ただそれだけのことだった。


過去の自分を愛してあげることで

新しい未来の自分にであうことができる。




父親譲りの顔の大きさも
チャームポイントだと思えてくる。


平凡な顔のつくりさえも
私の個性として受け止める。


そうして
好きな洋服を身につけ
はじける笑顔でみんなの前にたつ。


そんな未来のイメージを描いて
自分の体の声を聞こうと思ったのです。


いつのまにか
呪縛は消えていました。


それはそうですよね。

だって初めから
母は私を呪縛なんてしていなかったから。

ただただ
母の言葉を呪縛だと思っていたかった私がいた

それだけのこと。


もし、皆さんが
誰かの呪縛に縛られている

そんな風に思っていたら

よくよく考えて欲しい。

あなたを縛っているのはあなた自身。

例え、他人があなたの目の前に縄を用意していたとしても

その縄を使うかどうかは
本当は自分で選べるのだということに
気づいて欲しい。


本当は、私達は自由であり

世間の目とか体裁とか
そんな物はただの妄想に過ぎないのだ
ということを知って欲しい。


例え、あなたを縛る何かがあったとしても「
それを断ち切る術を
あなたは知っているのだと


私は思います。


最後までお読みいただき
ありがとうございました。


この記事が少しでも皆様のお役にたてたなら
嬉しいです。


MAKI








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