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ルイヴィトンが提案する「自宅での過ごし方」

こんにちは。

牧 菜々子です。

買い物に行きたくても、行けない。

そんな状況は、特に高級ブランド店にとっては大打撃です。

そんな中、ルイヴィトングループは、自宅での過ごし方を提案しています。

「トランクメーカー」としての自負

もともとルイヴィトンは、旅行かばんの専門店です。

旅行ができない。

このことが、旅行かばん専門店から始まったルイヴィトンにとって、どれだけ大きなことかは、想像に難くありません。

先月の発信で、ルイヴィトンは、自らを「トランクメーカー」と呼び、トランクを椅子にアレンジしたリモワ(系列ブランド)の製品を紹介しています。

トランクでできた椅子に座って、次の旅行に思いを馳せよう。

「思考の旅」は、居ながらにしてできる。

そう呼びかけているのです。

コスメ、ワイン、現代アート

また、自宅で過ごす時間を、メイクに充ててみるという提案もしています。

コスメを見直し、新たなメイクを研究するのも、普段はなかなかできないことです。

さらに、ワインや、現代アートについても、ルイヴィトンの親会社であるLVMHが率先して業界をリードしています。

特に、ワインについては、モエ・エ・シャンドンを擁する「モエ・ヘネシー」を傘下に収めています。

アルコールについてのコンテンツは、発信できる媒体に制限があることもあるため、ルイヴィトングループがワインにも力を入れていることは、あまり知られていません。

自宅で過ごす時間に、ワインについての知識を深められる機会を、積極的に提供しているのです。

たしかに、ワインの世界は奥が深い。

研究するには、良い機会かもしれません。

ハイブランドの使命は「憧れられること」

また、現代アートも、高級ブランドとは切っても切れない関係にあります。

世界観を構築し、「憧れられること」が、ハイブランドの至上命題だからです。

顧客も二極化する中で、ブランドの世界観を理解してくれている顧客というのは、店側が獲得に最も力を入れるところでしょう。

自宅で過ごす時間が増えることを考え、芸術家やアーティストのインタビューが、数多く企画されています。

顧客としてブランドの世界観を理解する絶好の機会

どれも、ルイヴィトン系列ブランドを存分にアピールする内容ではあります。

LVMHほどの大企業ともなれば、企業としての体力については何の懸念もありません。

むしろ、「トランクメーカー」として、旅行ができない時の在り方を、積極的に提案することに、使命感を抱いているように見受けられます。

顧客としても、ブランドの世界観を理解した顧客になるための、絶好の機会でもあるのです。