【本の感想】ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ / 佐藤真久 他

著書の一人である広石拓司さんのお話を聞く機会があったので購入。

「VUCAの時代の中で課題の複雑化」「解決のためのアプローチの変化と多様なプレイヤーの参画の必要性」が前半で述べられていて、後半は「多様なプレイヤーとともに価値を生み出していく」ためのステップが陥りやすい状況と解決法とともに詳細に記されている。

ここに書かれてることって実はソーシャルプロジェクトじゃなくても当てはまることが多いなーと思ったり。山口周さんは「表層的な課題は解決されつくされていて、いかに新しい課題を発見するか」と述べているけど、そうすると課題を見つけることは他者との対話から始まるし、表層的でない課題の解決は多様なプレイヤーとの協働が不可欠になってくると思う。この社会でビジネスをしていくうえでは一読しておいたほうがいい書かな、と思った。

自分の仕事に置き換えて考えてみると、まさにソーシャルよりな仕事なので、実体験で感じていることやうなずくことも多かった。そして、昭和に作られてビジネスモデルや方法論に縛られているようではいいものはできないのかな、と。ルールの中で暴れるのも大事だけど、ルールを自ら作る気概も必要かな、と感じさせられた本だった。都度振り返って読むようにしたい一冊です。

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