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マエボン3制作を終えて

どーも!makkiedropsです。普段はデザインで「スポーツの魅力を伝えたい」という軸にデザイナーをしています。今回は前田デザイン室というコニュニティーで制作したマエボン3制作について書こうと思います。

マエボン3企画について

私は今回、企画メインでこのプロジェクトを参加していました。理由は普段のお仕事でおおよそ決められたもの「こんな感じのものを作りたいのでデザインしてください。」というご依頼が多く一から企画、デザインをしたことがさほどなかったのでよい経験になると思い参加しました。

企画のクレジットでも書いていただいたのですが「企画リーダー」としてスタート。正直リーダーとして企画をひっぱっていったかというと怪しいですが、まず自分ができること全体を見て足りていないところのサポートをしていきました。はじめは企画の案出しを考えラフ案を制作。没になったものも多数ありました。例えばゲスト企画では当初3人程度で進める予定で、1人目のゲストは決定していましたが、あと2人のゲストを決める必要がありました。「このような人がいますがどうでしょう?」など候補者の功績やSNS等の発信などチェックし提案。最終的には「アホな本にするのでみんなが作るページが多いほうがいいかも?」ということからゲスト企画は3人から1人になりました。その他皆さんが考えたたくさんの企画の中から編集長、副編集長が最終しぼりこんだいくつかの案をさらに具体的にデザインに落とし込めるように、ブラッシュアップしていくという作業をひたすらしていました。

企画ページによっては、ページリーダーやデザイナーさんライターさんが、すぐ決まり内容もどんどんすすんでいる中、全く動いていないページ企画、苦戦しているページのサポートをしていきました。たとえば田中泰延さんの対談ページでは、泰延さんの書籍やツイッター等を読み、ぺージーリーダーだったライターさんと意見交換、楽しく対談してもらうためにはどうしたらいいか?など一緒に考えていました。たとえば「対談しやすいように真ん中にテーブルを置いて、前田デザイン室で作ったものや泰延さんと前田さんとの話が膨らみそうな昔の雑誌やローカル的なおもちゃなど置いてはどうだろう?」などその場の空間づくりなども話をしていました。猛烈大陸ではウンコポーロやシーモネーターの人物像をライターさんが書きやすくなるようにライターさん、ディレクター陣と一緒に考えていきました。

シーモネーターの人物像を皆さんにも一緒に考えてもらおうと企画として作ったバナー
「ウンコポーロ」ミーティングでの案出しまとめ

没になってしまった企画

マエボン3での没企画について。企画の中で運動に関するページがありました。これは私の得意分野なので是非ともこのページは請け負いたいと思いこちらはがっつりかかわっていました。
企画名は「世界一無駄な筋トレ」。しかしこれがかなりの難題となっていきました。そもそも筋トレで無駄なものはないし、無駄な筋肉もない。その企画をどう有益情報0にしていくか?
初めは、大喜利で進めていました。例えば「納豆のねばねばを早くだす筋トレ」など…。しかしこれでは実際早く腕を動かすトレーングはあるので有益になってしまいます。
企画名も「いつかは役立つ?!筋トレ」にかわり「ナニコレ?筋トレ?」に。「ナニコレ?筋トレ?」では大喜利をやめ、路線を大幅に変更しました。

幻のページラフ


例えば手のひらに、シックスパック(お腹の筋肉)を描いて腹筋しているようにしました。手のひらだし、腹筋とちがうし!というつっこみ。
また足の裏に顔を描いて足裏表情筋を鍛える!?足の裏に顔ないし~。
そしてミニチュアダンベルやバーベルをナットやワッシャー、ねじを使って自作しました。

自作したミニチュアダンベル・バーベル

指、足趾を鍛えるふりをする筋トレ風でアホっぽく表現しました。前田デザイン室で自由につかえるZOOM(通称アトリエ)で各自作業している皆さんの反応もよくそこそこの手ごたえもあり順調に進んでいるかと思っていた矢先、編集長のデザインちゃんから申し訳なさそうに
「お話が・・・( ;∀;)」
結局何らかのトレーニングになってしまい、有益情報0にはならない。
世界観が伝わらない。印刷した時にインパクト以上の面白さが伝わらない。
ということでおおよそデキバエ60%くらい進んでいた筋トレ企画は白紙に。このページにかかわっていただいたデザイナー、ディレクター、トレーニング監修担当の皆様に申し訳ないとかなりへこみました。マエボン3全体をみての判断なので仕方ない。

デザインまでかかわった企画

気を取り直し、違う企画へ移ります。
全く動いていなかった企画「アホになる薬」へ。まずタイトルがいまいちなので、薬系でおもしろいネーミングをつけている小林製薬さんを参考に音のひびきやわかりやすさを意識しタイトルを付けました。そして付けた企画名が「アホキュナル」。アホになる・AHOのQ(Quotient)アホ指数が上がる→よって「アホキュナル」
はじめは飲み薬のイメージだったのですが、吉本興業さんの商品で似たものがあるということでスパイスに変更。カレーやラーメンなどにかけてたべたらアホになるという設定にしていましたが、これもわかりにくいということで頭に振りかけるというように変更しました。

かなり全体的にスケジュールが押していたのでこちらはもう一人のデザイナーさんと二人で制作。アートディレクターのSEAちゃん、アーホディレクターのこやちんさんのアドバイスをもらい最終調整へ。
実はこちら「アホキュナル」ぺージは、救いのページにもなっています。マエボン3企画で進めていた「小鳥バンド」という企画があったのですが、その企画も制作途中で泣く泣く没に。そこで担当していたデザイナーのかさちゃんをスカウトし一緒にすすめました。「小鳥バンド」企画で進めていたバンドマンの頭が鳥の巣(アフロ)になっていた設定だったのですが、それを1ページに載せていたモデル(編集長のデザインちゃん)の頭にこやちんさんが「アフロにしてはどう?」の一言で「小鳥バンド」の頭の設定を「アホキュナル」へ利用。なので小鳥ちゃんもちょこんと乗っています。アホのページ制作の中でのドラマがありました。

企画は難しい

アイデアはたくさんあるのに、その精度をあげていくのにうまくまとまらず進まず苦しみました。「アホってなんやねん。芸人さんってどうやってネタ作ってるんだ~。」と制作中ずっと言っていました。面白いと思うツボが人それぞれ違うからどうしたらいいのか?またおもしろいけど有益情報0、アホ100%にするというお題にあわせるのに非常に難しかったです。生まれて初めて、『コロコロコミック』も買って読んでみました。小学3年生だったころの私だったらどういうのが面白いと思う?

今回、マエボン3の制作するにあたり、企画やデザインのほか、校正なども少しさせてもらいたくさんの人たちと関わることができました。一冊の雑誌として形になり完成してよかったです。そして今はほっとしています。
自分もほんの少し成長したかな~。
今回このような機会を与えていただき感謝いたします。







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