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キング・カズならギリギリ許されそうなサッカー界隈のタブー

先日、こんなツイートがありました。

カ、、、、、カズさん・・・・?

あなた、横浜FC(UDオリヴェイレンセ(ポルトガル)にレンタル中)ですよね・・・???

自クラブの所属選手が、他クラブの公式アカウントに登場するどころか、応援してます宣言も同然なその立ち振る舞い・・・。

近年、SNSなどでクラブの公式発表よりも先に移籍情報がリークされるのが当たり前になっていますが、他にも突然所属クラブの同僚に値する選手達をひっそりとフォロー解除したり、新しい移籍先の選手を大量にフォローし始めたり、自身のYouTubeチャンネルで匂わせ発言してみたり、サッカー選手の嫁が投稿した内容に、まだ公式には発表されていない夫の移籍先クラブをタグ付けして問題になったり、クラブが一切許可してない選手インタビューの中で選手が自分の所属しているクラブや監督のことをけなしまくってたり、とにかく選手の移籍の噂や情報がSNSなどを通じて外部に漏れまくる時代になりました。

当然、リーグやクラブ側も、選手たちのSNS運用には相当神経を尖らせており、選手向けのSNSでの注意点や講義などを行なっているらしいですが、まあそれでも毎年毎年何かしら問題は起こっています。

また、所属選手が他のクラブと何らかの交流している。これだけでも良からぬ噂は立ちます。

「〇〇選手が○○クラブのユニフォームを着てる!けしからん!」
「○○クラブの選手と△△クラブの選手が一緒に遊んでる!これは移籍の勧誘か!」
「○○の元嫁の〇〇が元旦那の〇〇の昔の同僚の△△と再婚したけど、その後輩☆☆と××して離婚して、その☆☆と再婚して子供が〇〇と対戦した」

などなど、とにかくSNS、クラブと選手の関係性、尾びれに背ビレにエラ呼吸な噂話、これらは厳重に管理されて然るべきですが、もしどこかでほんの一部でも抜けがあった場合、時としてサポーター達から猛烈な批判に晒される事態に発展しかねません。こういう、他クラブとの関連を疑われる活動や立ち振る舞いは、もはや”タブー”とも言えるでしょう。

そこに、このアトレティコマドリー公式X(旧Twitter)にポスト(旧ツイート)されたこの写真(旧写メ)は、まさにそんなタブー橋のど真ん中を突き進む一休さんとんち案件なのですが、まっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったく批判されていません。
むしろ好意的な意見すら見られます。

もっと
「カズは横浜FCを裏切るのか!!恩知らず!!」
「アトレティコに移籍するのか!金の亡者め!!!」
「鈴鹿ポイントゲッターズの事は覚えているか!!??」
などの批判が巻き起こってもおかしくないと思うのですが、これもやはりキングたる所以でしょうか。

では、キングカズはどこまでやったら許されるのか、逆にどこまでやったら流石に許されないのかを自分なりに考えてみました。

【キング・カズが、他クラブのユニフォームを着てSNSに載せる】

まったく問題ないでしょう。ただ、これを他の選手がやってしまうのは完全にNGです。おふざけやノリでやってしまうのもダメです。海外とかでたまに起きてますが、その選手恐ろしく批判されています。今回カズはアトレティコマドリーのユニフォームを着ましたが、今後レアルマドリーからの案件が来た場合はどうするのでしょうか。普通に受けそうです。なんなら一人で半分アトレティコ、半分レアルマドリーのあしゅら男爵スタイルで登場してきそうです。そんなんできるの、世界でキング・カズしかいません。

【キング・カズが、インスタで他クラブのハッシュタグを付ける】

まったく問題なしです。タグ付けされたクラブはむしろ感謝してほしいくらいです。ただこれも、他の選手がやるのは完全アウトです。移籍の噂に繋がったり、熱狂的なサポーター達から「クラブ愛が無い」と批判され、糾弾され、自分の背番号入りユニフォームの返品騒動に繋がりかねません。あと、よく選手の妻さんのインスタなどで、旦那の所属しているクラブとは違う他クラブのタグ付けがされて炎上するケースなどもありますが、キング・カズの妻さん三浦りさ子さんはインスタ非公開にしていますね。ネットリテラシー100点満点です。子供である獠太さんは俳優なのでサッカー関連の投稿はそれほど無し、孝太さんは格闘家なのでサッカー関連の投稿はたまにあるくらいなので唯一漏れる可能性があるとしたらこの孝太さんからでしょうか。まあ漏れたとしてもまったく問題になりそうにありません。

【キング・カズが、阪神タイガースのユニフォームを着てヴァンフォーレ甲府のACLを見に行く】

ヴァンフォーレ甲府のACLの試合、何着て行ってもいいみたいなお祭り騒ぎになっていてもはやハロウィンの様相になっているらしいですが、それならキング・カズは何を着て行ったらいいでしょう。全身真っ赤のスーツ?全身真っ白のスーツ?ここは阪神タイガース一択ではないでしょうか。かつてはヴィッセル神戸にも所属していたキング・カズ。実は以前に阪神タイガースの現状を憂うキング・カズの記事が日刊スポーツ様から報じられていたこともあり、キング・カズはサッカー界のみならず日本プロ野球界にも影響力のある偉大なスポーツ選手であることを証明しています。

見出しの文が回文っぽいですが、全然回文じゃないです。
単語を入れ替えても面白いですね。
カズ、ケツの虎叩いた。
ケツ、虎のカズ叩いた。
虎、カズのケツ(以下略)

【キング・カズが、ゴール裏でロケット花火を打ち上げる】

これは結構ギリギリラインでしょうか。もちろん一般人なら即アウト。出回りまくった写真から高細度ズームによって個人が特定され、顔も名前もインターネットに出回り社会的制裁をうけネットのオモチャにされ、スタジアムには永久出禁、推しクラブはリーグから罰金と制裁が下される、まさに一発レッドのDOGSO三重苦。当然です。ただこれがキング・カズならどうでしょうか。キング・カズがゴール裏ということはおそらくピッチレベルのゴール裏。すなわちリアルな”ゴールの後ろ”にいる可能性が非常に高いです。イタリア仕込みの発煙筒芸を知っているキング・カズにとって炎はむしろ友達。なんなら、ピッチのセンターサークルど真ん中、何もないところから突然爆発と煙が発生したかと思った瞬間、キング・カズが降臨していたという登場すらしてそうです。というか、過去にもうやってそうです。かつて小野伸二はフェイエノールトの入団会見でヘリコプターから登場し、高田延彦はPRIDE2003男祭りのオープニング宣言をさいたまスーパーアリーナの屋上地上65㎡の高さで行なってましたが、キング・カズは更に上回って、国内のテレビ全部ジャックしていきなり国民全員を巻き込んだデスゲームの開催を宣言するとかしてほしいです。

【キング・カズが、現役中に所属クラブ(元含む)の批判をする】

普通の選手なら間違いなくアウトです。現所属どころか、元所属クラブすらダメです。元所属クラブの首脳陣や監督を批判した結果、メディアには注目されるでしょうが、性格的に扱いづらい選手のレッテルが貼られてしまい、サポーターからの信頼が無くなり応援されなくなってしまう可能性があります。

こういうのとか、

こういうの。検索上位がいずれもマンチェスターユナイテッドなのはなぜでしょうか。

いずれにしても、いくら不当な扱いを受けたと感じても、それは自分の心に秘めておいて、外向けには「ここで僕は成長できた」「サポーターの声援が僕の力になった」とでも言っておけばいいんです。
ただ、これがキング・カズなら、どうでしょうか。

キング・カズ「ここの施設は古い。もっと新しい器具を導入するべき」

なんだか一気に身が引き締まる思いになります。このキング・カズを1日でも長くプレーさせることができるように、最新鋭の酸素マシンや強靭な肉体を作る高級サプリなどを導入したくなりませんか?まさにご意見番。現役なのにご意見番という最強の立ち位置。地元からの支援が少ない、大手スポンサーがなかなかつかない・・・と感じているJクラブ営業部門の皆さんはキング・カズを獲得して一緒に営業を回るという禁断の一手を検討しても良いと思います。長野パルセイロはマジでそうしろ。

【キング・カズが、古巣対決でゴールを挙げて、ゴールパフォーマンスを披露する】

とあるチームの若手選手が、相手サポーターのブーイングに対して、ゴールを奪った後に挑発するようなゴールパフォーマンスをして猛批判を浴びていたり、元々在籍していたクラブ相手にゴールをしたときにあえて気を使ってゴールを喜ばないという暗黙の礼節とは逆に、思いっきり相手サポーターグループに前に走り寄って喜びまくってスタジアム中に煽り散らしていく失礼極まりない選手もチラホラ見かけますが、では、キング・カズならどうでしょうか。まったく問題ありません。東京ヴェルディ相手でも、京都サンガ相手でも、ヴィッセル神戸相手でも、ジェノア相手でも、ディナモ・ザグレブ相手でも、シドニーFC相手でも、鈴鹿ポイントゲッターズ相手でも、ゴールを奪えば途端にスタジアムや視聴者からの「これが最後の生カズダンスかもしれない・・・!!」という熱視線や、あちらこちらから向けられるカメラやスマホの数々。そこには敵も味方も関係ない、ただの一サッカーファンとしての関心事として、もはや日本という国全体のイベント行事であり、祭り。キング・カズがゴールを決めた日は、国民の祝日にしてほしい。カズ感謝の日。また、ゴールを挙げることで夕方のニュースや各メディアにも取り上げられる宣伝効果、キング・カズのWikipediaやJリーグの記録サイト等に【Jリーグ最年長ゴール 20〇〇年〇〇月○○日 AC長野パルセイロ戦】とクラブ名が掲載されたりする宣伝効果、この先何年も何度も繰り返し放送されるであろう【Jリーグの歴史シリーズ キング・カズゴール集(40~60代編)】などでもきっと使われまくる宣伝効果、そうして人々の目に何度も何度も映像が記憶として刷り込まれていくうちに、「キング・カズを見てるつもりが、いつの間にか長野パルセイロを見ていた」、「オレンジ色を見ると全部長野パルセイロを連想する」、「久保建英の鮮烈なJリーグデビューが長野パルセイロ戦だったせいで、メディアで久保建英特集が組まれるときは大抵、この”長野パルセイロ守備陣があの若き頃の久保にチンチンにされた時の試合映像”も使われる」という宣伝効果、もはやメリットしかありませんね。対戦相手も「試合には勝ちたいけど、キング・カズのゴールは見たい」という矛盾を抱えた感情を抱く事でしょう。ちなみにJ3のAC長野パルセイロは2023年J3でもトップクラスの失点数を誇り、しかも後半での失点が圧倒的に多く、おそらく後半からの出場数が多いであろうキング・カズの起用法とピッタリマッチングします。後半に弱い長野パルセイロと後半から出場するキング・カズ。フラグしかありません。

こう見てみると、もはや大半の事はキング・カズなら許されてしまいそうなので、よほど同僚を乗せて飲酒運転をしたり、エスカレーターで女子を盗撮したり、後輩を裸にして逆立ちさせたり、自らの不祥事で公式戦出場禁止処分を受けておきながら、長年お世話になった球団をあっさりと捨て、そのままFAで金満球団にサクッと移籍するようなことをしない限りは、キング・カズの地位が揺らぐことは無さそうですね。
個人的には、もしキング・カズがバルセロナからレアルマドリードに移籍したときに、バルセロナサポがどんな反応をするかは見てみたいです。
おはぎでも投げつけてはどうでしょうか。
食べられそう。

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