ヴィーガンとフェミニスト第2話「サムライウーマンの女」

フェミニスト「ドンキ(ホーテ)行ったんだけどさ、
       なんか嫌いにはなれないよね」
ヴィーガン「何いきなり(笑)もうずっと行ってないなぁ」
フ「えー、もったいない。あんな楽しい場所ないでしょ。
  何でも売ってるし普通に便利じゃん。」
ヴ「いや、確かにお菓子とかめっちゃ種類あるし、
  化粧品とかもよく昔買ってたけども。」
フ「大容量スナック菓子とかもう完全に外国人向けの抹茶味大容量のね。」
ヴ「そう!よく買ってた。」
フ「あんた抹茶味めっちゃ好きだもんね。何もかも抹茶味選ぶもんね。」
ヴ「いやでももうお菓子買わなくなったし。」
フ「あと最近は韓国のやつ。お菓子から飲み物から化粧品もなんでも。」
ヴ「うわー今行ったら絶対買っちゃうやつだ。」
フ「その時の日本女子代表が好きそうなものなんでも揃う。」
ヴ「日本女子代表って何よ(笑)」
フ「いや、サッカーとかのじゃなくてよ。
  一般的な日本に住んでる女子のこと(笑)
  あんたみたいな。チーズ!チーズ!チーズ!って言ってる女。」
ヴ「うわ、嫌な言い方。周りと合わないでしょ。」
フ「まあね。もうそういう人間だと思われてるし、、。」
ヴ「別にいいんだけどね。私もほんと馬鹿みたいな味付け好きだし(笑)」
フ「そこまで言ってないわ(笑)でもだいたい甘辛にチーズでしょ?」
ヴ「まあそうなんだけど。飽きないしみんな好きじゃん。」
フ「いや一回食べたら覚える味でしょ。」
ヴ「飽きないっていうかもう一回食べたくなる味なの。
  毎日食べるわけじゃないし。」
フ「インスタの写真毎日同じになっちゃうもんね。」
ヴ「さすがに食べ過ぎてるのは恥ずかしいし。」
フ「みんな同じ写真あげてるからみてるだけでお腹いっぱいだわ。」
フ「でもなんでドンキ行かなくなったの?」
ヴ「いやー、なんか嫌じゃん。柄悪い人御用達の店って感じで」
フ「あーね。その人たちとは一線を引きたいと?」
ヴ「失礼だね(笑)まあそうなんだけど。
  夜中にドンキ行くような女にはなりたくないとは思う。」
フ「金髪でスッピンでもちろん眉毛がなく、
  上下スウェットでキティサンダル。」
ヴ「そう、ピンクラメのキティサンダル。
  ドンキでしか買えないしドンキ行く時しか履かないだろって(笑)」
フ「あれはドンキ仕様の正装なんかい(笑)」
ヴ「ドンキのドレスコードでしょあれは(笑)
  どういう心境なんだろうね、あの格好の人たち。
  ああいうのにあこがれがあるの?」
フ「あれが一張羅ではないけど、ドンキに行くには
  ふさわしいというか、、まさにドレスコードでドンキなら
  この格好でも恥ずかしくない、周りもあの格好なんでしょ」
ヴ「どうせすれ違うのも地元の友達で、同じ格好だろうしね。」
フ「もしくはあの格好、あのセンスしか知らないのかもね。
  ずっと地元で生きてる人たちでしょ。親の代から。
  母親がいわゆるドンキの女で子供の時から買い物付き合わされて、
  しかも割と深夜とかでも。結局そういう育ちの人は
  地元に残るイメージ(笑)」
ヴ「確かにドンキが誕生して今ちょうどジュニア世代が子供産んで
  深夜に買い物してるよね。」
フ「何その団塊ジュニアみたいな(笑)
  たしかに第2世代目突入してると思う。」
ヴ「ドンキ史って学問いつかできるよ(笑)」
フ「なんの革命もないじゃん(笑)新勢力とかない。
  昔っからあの感じの人たちしかいない」
ヴ「私の対極をゆくセンスなんだよな、、ドンキの人たち。」
フ「外見はね。味覚は一緒でしょ?」
ヴ「そうなんだけど。あんたは今からドンキ女の格好しても
  違和感ないわね。あんな派手な髪色してたんだから。」
フ「若気の至りよ。あれは。」
ヴ「とは言いつつも、あんたのそのセンスで
  ちょっとイメチェンしてみたらドンキ女になりそうな
  危うさがあるよ。ポテンシャルはある。」
フ「ドンキ女のポテンシャル(笑)可能性を秘めているのね(笑)」
ヴ「うわーそうなったら嫌だな。」
フ「あれにはならないって(笑)大丈夫だから(笑)」
ヴ「そうは言ってもね。ドンキ女を俯瞰で見て
  一線引いてるつもりかもしれないけど、
  地でなっちゃいそうじゃない(笑)」
フ「あんたもポテンシャルあるよ。
  ドンキ女の外見が一般女子代表の間で流行ったらそうなるんでしょ。
  内面から洗練されたドンキ女子に(笑)」
ヴ「いやあの外見にならない自信はある。」
フ「味覚は確固たるものだけどさ、外見のファッションは
  流行り廃りあるじゃない?」
ヴ「あゆと西野カナ出てきた時も別に見た目には憧れなかったよ。」
フ「今のドンキ女のイデアは何なんだろう、、?
  これで止まってる気がする。」
ヴ「イデアって(笑)社会と切り離せないね」

後日互いのいないところで
フ「この前【ヴィーガン】に会ったんだけどさ、
  あいつドンキとか行かないんだって(笑)
  ドンキにいるような人たちとは違う見たいなプライドあって(笑)
  でもドンキに売ってるものなんか韓国のお菓子とかコスメとか
  興味津々でさ。絶対行ったら爆買いするよ(笑)
  好きなもののセンスは同じなのに。
  サムライウーマン振りかけたらドンキの女よ(笑)」

ヴ「この前【フェミニスト】に会ったんだけどさ、
  ドンキにいる女面白いみたいな話されて(笑)
  なんかドンキ女とは自分違いますって上からの感じでなの(笑)
  すっぴんでジャージで金髪で憧れは誰とかあるある言ってたけど、
  自分と見た目の話しかと思った(笑)
  頭痛が痛いみたいな話だったよ(笑)」
おしまい


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