見出し画像

#1 低血糖で生死をさまよう

目が覚めたら、病院のベットの上にいた。医師から、わかりますかー、意識失って運びこまれたんですよ。あと一時間遅れてたら亡くなってたかもしれないでしたよ。お名前言えますかー?

そんなやり取りをして、前日のことを思い出してみた。

 良かった、脳は正常だ。

確か0時頃帰宅後、荷物を降ろして、床に寝転んだことまでは覚えている。

気がついたら、翌日の午後一時すぎ。

家にいた長女が、声をかけても起きない私のそばで、しばらく様子を見ていてくれたが、救急相談センターに連絡をして、私の様子を伝えたら、直ぐに救急車を呼んだ方がいいと言われ、連絡してくれた。次女も帰ってきてくれた。

救急車の中でも意識は戻らず、家族に連絡したほうがいいと言われたのだった。

肝臓の機能が、普通の人の100倍位悪い数値に加え、心拍数も半部以下、体温が32度まで下がっていた。

救急や内科の先生方9人によく生きていたと驚かれた。

それほどひどい状態だったのだ。

思えば、色々な兆候は前からあった。それを軽視してきた結果、このありさまだ。

低血糖で倒れたのが一番の原因で、栄養不良の状態。

高校生くらいまでは、偏食もひどくなく、年頃になると体重を気にしてカロリー制限するくらいだった。 それがこの2、3年の間に、朝昼ほとんど食べない生活をしてきた。

もともと逆流性食道炎で、それが原因か、食べ物が胃にあると胃もたれし、げっぷに悩まされた。チーズ一切れ食べても出るようになり、せめてチョコレート位食べておこうとひと口食べても、飲み物を一口飲んでも、げっぷが出るようになり、食べるのが嫌になってきた。そのうち、食べなくてもお腹がすかなくなってきた。

それでも普通には差し支えなかった。家に帰ってグラス一杯くらいのワインを飲むだけで気分よく過ごせた。

食べたいと思う物はないが、何か食べなきゃという感覚で夜が来る。

豆腐、わかめ、納豆、野菜、春雨など、いかにもヘルシーな感じのものをよく食べていた。だが、美味しいと思ったことはなく義務的に食べていた。

その後、残り物、おせんべい、クッキーなど、お菓子をつまむのだが、機械的に口に入れるだけで、味わうことはないのだ。

このような食生活、今思い出すと、結婚してからずっと続いていていたような気がする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?