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診断されて5年以上経つので、自分の双極性感情障害について語ってみた。

「日本のオタクにはツイッターがないと死ぬ」と最近思った、マコです。

私が双極性感情障害だと診断されたのは日本に来てから2年が過ぎた頃でした。改めて考えると、日本に来るちょっと前から症状はあったと思います。それでも症状が出てから約3年以内に双極性と診断されたので、それはかなり早い方だと思います。双極性はうつ病と診断されるケースが多いのです。
私の場合、母が心理師だったのと、親戚に双極性の人がいたことからすぐに診断される事ができました。(双極性の原因の一つに、遺伝が関係している事が挙げられています)。つまり、運がかなりよかったのです。

注意事項

私は専門家ではありません。もしこの記事を読んで、「私も双極性かも」と思った方は精神科にご相談ください。

双極性感情障害とは?

双極性感情障害は簡単に言うと、うつ状態(激しい落ち込み)と躁状態(以上な気分の高揚)を行き来する病気です。

うつ状態の主な症状

  • 気分の落ち込み

  • 意欲がない

  • 不安に思う

  • イライラする

  • だるい

  • 眠れない

  • 食欲がない

  • 頭痛がする

  • めまいがする

うつ状態が続くと、自傷行為や自殺へと追い込んでしまう可能性があります。

躁状態の主な症状

  • 話し続ける

  • 眠らなくても元気に活動できる

  • 証拠のない自信に満ち溢れている

  • 咄嗟に行動する

  • ギャンブルや大きな買い物に手を出す

  • 性的に奔放になる

冷静に判断ができなくなるため、事故やトラブルに巻き込まれるケースがあります。

双極性のタイプ

うつと躁がどれほどの頻度と期間、そしてどのような症状が出るかは人それぞれです。双極性障害は、双極I型、双極II型、と気分循環性障害の3つに分かれています。

双極I型:躁とうつの症状が交互にでる。躁とうつの差が激しい
双極II型:躁は稀でうつ状態が長期間続く
気分循環性障害:軽い躁とうつの症状が交互にでる

個人によって全く異なるので、この中の一つに完全に当てはまる人はいないらしいです。私は双極性感情障害と診断されてはいますが、どっちのタイプとは診断されていません。

私の主な症状

うつ状態

うつの症状は最長で3週間ぐらいだったと思います。実際、一番症状が重かった時は時間の流れがわからないので覚えていません。うつの時は記憶が飛んでいる場合が多いのです。
最近は最長で5日で最短で1日です。
なぜ1日で治まれるかというと、うつ状態であることに気づいて、しっかり休んでいるからだと思います。
「ああ、体調悪い。うつだ。なんで私はこうなんだ」と考えず。
「あ、これはうつ状態だ。今日は好きなことして休もう」と思って休んでいます。
まあ、ひどい時はベッドからも起きられず、何もする気が起こらず、食べるがやっとな状態の時もありますが。その時は何も考えなくてもいい動画を流してボーッと見たり、寝たりしています。

私の場合、躁は軽い方です。
症状が一番浅い時は、喋るのが非常に速くなったり、活発になったり、あまり寝なくても疲れなかったりします。自分がスーパーマンだと勘違いしてしまう感じです。
1番のピークでは、自分らしくない事を次々とやっていました。一番「らしくない」行動はやっぱりデートアプリですかね。今考えるとよくやってたなと思います。

うつと躁の混ざり

双極性と向き合えるようになった頃、うつでも躁とも言えない症状が出始めました。それは落ち着かないゾワゾワ感と不安、常に動いてないと落ち着かないというものです。精神内科の先生は、この症状はうつと躁が混ざっている状態だと教えてくれました。
やらなければいいのに、気になってわざわざストレスがかかる掃除に手をつけたりします。実は数日前、永遠に終わりそうにない写真の整理に手をつけてしまいました。整理している間は本当にストレスでした。それなのに辞められないというこの状況。もう考えるだけでストレスです、笑。

中々理解されない病気

この病気の一つの難点は、中々他人に理解されない事だと思います。
うつの時は大体外に出ないので、その状態を見ていない相手には理解しづらい病気です。しかも躁の時もありますから、凄く元気じゃん!と思われても仕方がないでしょう。
私が当時通っていた大学院を退学することを教授に報告した時、「そうなの?」と不思議そうにしていました。無理もないと思います。実際、勉強だけに集中できる境遇にいさせてくれていたので、課題は普通にできていました。でも今考えると、それができていたのは躁の時だけでした。その短期間で全部やっていたのです。それ以外は、うつでベッドから出られませんでした。
今は大学を辞めてよかったと思えますが、同時はもちろん悩みました。その時会っていたカウンセラーさんも、もう少し様子見れば?と言われました。でも一番近くで私を見ていた母と、精神科の先生はそれが一番いいと背中を押してくれたのです。

お互い理解するのが難しい病気

双極性者同士完全に理解し合えないとは思っていませんが、あんまりピンとこない場合の方が多いと思っています。
「うつの時本当に辛いよね」と語り合って、ちょっとホッとしたり。
躁の時の失敗談など語って盛り上がる時もあると思います。
でも、書いてある通り、双極性障害の症状は人によってかなり違ってきます。なので、細かい状況にピンとこなかったり、引いてしまうこともあると思います。そして、治療法も人によってかなり変わってきます。
ある人は習慣を正すだけで症状が治まる人もいれば、薬を飲んで治まる人もいます。
私は薬を飲んでいます。
実は習慣を正して治って人の話を聞いて、「なんで自分はできないんだ」と考えて落ち込んだ時もありました。でもそこは気にせず、自分に合った治療法を探すのがベストです。
それとライフスタイル、仕事、家族構成、環境、対人関係などで症状が悪化したり和らいだりします。本当に予測が難しい病気なので、毎回当時の状況にあった治療方法が必要になってくると思います。

おわりに

この病気について色々語ったつもりですが、言葉にするのは非常に難しい事なんだなと実感させられます。特にこのような繊細なトピックになるとさらに難しく感じます。
今回は治療法については軽く語りましたが、また別の機会で細かく書きたいと思います。
注意事項にも書きましたが、私は専門家ではないので、私が書かれた内容は一つの見解だと思ってください。

下に双極性障害についての細かい記事を貼るので、ぜひ読んでみてください。
そしていくつかの症状に身覚えがある場合、必ず精神科にご相談ください。

双極性障害についての記事



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