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パーソナルメディアのローカルな価値

日本のマスメディアの迎合ぶりを批判しても仕方ない。
そもそも「特定秘密保護法」が成立した時点で、牙を抜かれてしまったのだから。

マスメディアの強みは、その組織力で直接的にわかりやすく力強いメッセージを
大勢の一般市民に向けて発信し続けられることだった。
もう、今のマスメディアがその役割を果たせなくなったのなら、
奇しくもインターネットが過度に発展し、個人レベルでは(少なくとも金銭的には)無料で情報発信できるようになった今、
マスメディアの代わりにパーソナルメディアの出番が来ているのだと思う。

パーソナルメディアが大勢のフォロワーを得ようとするのは、
まだマスメディア信仰が抜けていない証拠。
ローカルにはローカルの良さがある。
家族の幸せのために動いている人が、その顛末を逐一わざわざ世間にひけらかしたりしない。
それでも、それだからこそ、そこにローカルな価値がある。

パーソナルメディアも同じ。
誰か数人でも見ていればいい。
長い目で見れば、AIからビッグデータの一部として吸い上げられるだけでも構わない。
そうすることが、まさに多様性に満ちた世界の一員でいることに他ならない。

グローバルな視点は大事かもしれないが、行き過ぎるとローカルを見失う。
ローカルはローカルらしく。でもグローバルも意識しながら。

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