観て納得、日本語がちゃんとしているハリウッド時代劇『SHOGUN』
話題のDisney+配信の時代劇『SHOGUN』を一気見した。
現在第3話まで配信されている。
1話が約1時間だけど、3時間釘付けでした。
まずは今作のキャストを公式ページから。
そう、今作はハリウッド制作(だよね?たぶん)にも関わらず、見ていただいたら分かるように主要キャストには日本人俳優が大半を占めていることでも話題。
戸田鞠子役のアンナサワイさんは日系の方で、他の作品ではかなり怪しい日本語の発音だったのですが、今作ではかなりしっかりと日本語指導をしてもらっていたそうで、ものすごく自然になっている。
なかなかどうしてハリウッド制作の作品で日本人が出てくるシーンでは、なかなかネイティブの日本語スピーカーを使われることが少ないの実情。
最近(でもないか)で思い出すのは、ジョン・ウィック:パラベラムでジョンを狙う刺客として日本人らしき殺し屋を演じていたマーク・ダカスコスは、それっぽい容姿ではあるが、残念ながら彼はスペイン、中国、フィリピンの血が入っている方で日本とは関係がない。実際、かなり怪しい発音の日本語セリフでズッコケた。
ところが今作は、主役の吉井虎永役(徳川家康がモデル)でオファーされた真田広之さんが、「ちゃんと日本人キャストで撮りたい」とプロデュースも買って出て、
多くの俳優さんを連れてきたそうじゃないですか。
その甲斐もあって、いつもこの手のハリウッド制作の日本舞台の作品では残念な気持ちになって作品世界に入り込むまで辿り着かない、ということが全くない!
すごく基本的なことだけど、リアリティライン云々の前に使われている言語がネイティブかどうかって大事なんだなと痛感させられる。
もちろん、絵作りやセットは申し分ない。
同じ時代のテーマでは、昨年のNHK大河ドラマ『どうする家康』があったけれど、さすがに比べる方が酷というくらい、もう映画のルックとして雲泥の差。
冒頭シーンから、日本制作の時代劇では観たことのないカメラアングルのシーンの連続で、
それがまた同じ国の僕らのルーツの世界だとはいえ、数百年も昔の文化や風習も全く違う異世界である時代劇をしっかりとファンタジーとして見せてくれている。
そうか、時代劇って本来はファンタジーでいいんだな、
そう思わせてくれる。
ストーリーは有名な海外作家の原作をベースにしていて、三浦按針=ウィリアム・アダムズ(劇中では、ジョン・ブラックソーン)という実在したイングランド人航海士を中心に戦国時代から徳川幕府のはじまりを描く。
なるほど、これなら海外視聴者も入りやすいだろうな。
いや、もうまだ3話だけど、この続きが楽しみではやく観たい!
とにもかくにも真田さんに感謝。
ありがとう!真田広之さん!!
カッケー!
<了>
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