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幽霊坂に行ってみた

現在週3回ペースで業務委託先のオフィスに通っている。
基本的にはデスクワークなので、昼食後には身体を動かす目的で30分程度オフィス近所の散策を兼ねて散歩をしている。

さて、今日はどの辺りに行こうかなとGoogle Mapを見ていると、14-5分歩いたところに「幽霊坂」という名の坂道があった。

三田〜泉岳寺辺りには詳しくないのだけど、どうやらこの辺りには台地が多く、必然的に坂道だらけで、坂道のアップダウンに沿って住宅と寺社が
軒を連ねている、そんな感じだ。

国道15号の三田駅と泉岳寺駅の中間あたり、高輪郵便局の裏の坂道を登っていくと亀塚公園がある。


亀塚公園の斜向かいから白金高輪方面に下っていくところに「幽霊坂」はある。

幽霊坂なんて坂の名前は初めて聞いたのだが、調べてみるとどうやら都内には幽霊坂という名のついた坂道はいくつかあるらしい。
(7ヶ所あるとの事)

なるほど、坂道の多い都内らしい。

東京に出て来るまでこんなに坂道の多い町だとは想像もしていなかったが、確かに古くは明治大正時代からの小説にも坂道の話は出てきていたかも、と改めて思い起こしている。

さて、ここ三田の幽霊坂だが住所としては
「三田4丁目11番、4丁目12番の間」という事になるらしい。

名前の由来は確かではないようだが、江戸時代に江戸城拡張に伴い八丁堀から寺院群がこの坂道の両脇に移転して来て、しかも辺りは昼間でも暗くて幽霊が出てきそうだというのが由来とも言われているようだ。

のちに明治時代に文部大臣の森有礼の屋敷が近くにあり、幽霊という字を嫌い有礼坂という当て字も使われていたそうである。

さて、実際に行ってみた幽霊坂はどうだったか?

昼休みの時間帯で、しかも今日の天気はお日様も出ていてよく晴れていたので、おどろおどろしい感じはなかった。
坂の入り口には「幽霊坂」の標識があるだけで、標識がなければ他の狭い坂道とあまり違いはなさそうな感じがした。

とりあえず、坂道を下っていく。
古いアパートが数棟あるが、両脇には三田高輪らしい洒落た一軒家が立ち並んでいるが、民家の奥、一本入ったところには寺院が並んでいるようだ。

そして坂の中間辺り、右手に仙翁寺、左手に王鳳寺と墓地が出てくる。


そこから先は坂の傾斜が急になり、さらに道幅も狭くなっているようだ。

ここを下りていくと帰りの登り坂が大変そうだし、午後の始業に間に合わなそうなので途中で引き返してきた。

晴れた日中は恐ろしいこともなかったが、改めて終業後に陽が落ちてからもう一度来るか?と尋ねられたら遠慮したい雰囲気ではあった。
だがこの坂道の両脇に住んでいる人たちもいるのだな。

墓地のそばの住宅は縁起が悪いと敬遠する人も多いだろうが、意外に陽当たりや風通しがよく住むにはメリットも多いと聞く。
さて、幽霊坂に住むのはどうなのだろう?

<了>

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