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ネット検索で上位に表示されないなら、SEO対策を絶対しなきゃいけないのか、っていう話です。

自分が属している教会は教会のなかでもちょっと変わった教会なので、なかなか教会として認識してもらえない、っていうことがある。

Googleマップなんか、教会で検索すると地図にばーっと表示されるんだけれど、やっぱりうちの教会は出て来ない。

だから当該地点を申請して「キリスト教会」として登録されれば検索に載るようになるんだけれど。それでも、キリスト教会なら出て来ても「教会」だと出て来ない、ってこともある。。。

検索しても出て来ない、っていう問題。あるいは、下位にあるため検索画面で見切れてしまって認識されない、っていう問題。

これを改善しようとするのが SEO(検索エンジン最適化)だ。

どういう仕組みか、って言うと、Googleみたいな検索エンジンはロボットを使って毎日インターネットをトロール漁船みたいに巡ってキーワードを収集している。

で、集めたキーワードは AI(人工知能)によって良い魚と悪い魚に選別される。

良い魚というのは、あるキーワードがほかのキーワードとたくさんリンクされている状態のもの。リンクが密であるほど、良い魚だ。

逆に、悪い魚は、あるキーワードが単体で存在していてどこにもリンクされていないもの。

つまりリンクの数が多いほどユーザーにとって有益なキーワードだっていう評価をしているわけだね。

だから、SEOの手法では、たくさんリンクが付いているように見えるキーワードを工作してサイトに仕込むことによって、トロールの網にひっかかりやすくする。

これは、まあ、ちょっとチートっぽいよね。だから、検索エンジン側も魚の選別基準を更新することで対抗して来る。

で、選別基準が更新されちゃうと、とたんに検索順位が下がって画面から見切れてしまうので、サイトの運営側は SEOの手法を変えて、またトロールに引っかかるようにする。

すると、検索エンジンはまたまた基準を更新する、っていう、どこまでも続く追いかけっこだ。

必死に追いかけっこをやるのは、ネットで検索して何も出て来なければ、それは、世の中に存在していないのと同じ、と感じるひとが増えているからだろう。

今日の聖書の言葉。

施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。
マタイによる福音書 6:3 新共同訳

善い行いをしました。でも、善い行いをしたことを誰にも知らせませんでした。なので誰もその善い行いを知りません。誰も知らないのであれば、世界に存在しないのと同じです。存在しないのであれば、それは無意味です。なぜなら、存在するものにだけ意味があるのですから。。。

。。。っていうことなら、大変だよね。やっぱり必死に宣伝して PRして Twitterや Instagramに上げて口コミでも広めてニュースレターも発行して SEO対策もやらなきゃだめだよね。

だって、誰も知らなければ、存在しないのと同じ、存在しなければ無意味、と言うんだからさ。。。

でも、今日の聖書の言葉は言うんだよね。

施しをするときは
右の手のすることを
左の手に知らせてはならない

この聖書の言葉について、「ああ、そうですか、そうですね、そうします」と言えるようになるためには、ある世界観的な前提が必要だと思う。

その世界観的な前提とは、「神」がいて、その神は、われわれを見て・知っていてくれる、っていう前提だ。

もしそういう前提に立てたら、すべて変わってくることになるよね?

たとえば、こんな感じに。。。

善い行いをしました。善い行いをしたことを誰にも知らせませんでした。だから誰もその善い行いを知りません。でも、誰も知らなくてよいのです。なぜなら「神」は見て・知っていてくれるから。神が知っているのであれば、それは、確かに存在し、意味があるのです。なぜなら、ほんとうに存在せず、ほんとうに意味がないことは、神が知らないことだけだからです。。。

。。。と、まあ、こういうふうになるんじゃないだろうか。

そして、それだけじゃないんだよね。

「神」が見て・知っていてくれる、という前提に立って生きるなら、自分の言動は、他人が見ていても・見ていなくても、変わらない、というふうになって行くはずなんだよね。

それは、つまり、裏表のない生き方をするようになる、ってことなんだけれど。。。

そして、逆に、ここが反省点にもなるんだよね。

もし、自分が相手によって態度を変えているのなら。。。他人の目があるかないかで行動が変わるなら。。。実名アカウントで言うことと匿名アカウントで言うことが違うなら。。。

それは、神を信じると口では言いながら、実際には「神」が見て・知っていてくれるという前提に立って生きてはいない、ってことになってしまうんだ。。。

海より深く反省。。。

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