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永遠にサバイバルするのは、サークルAか、サークルBか、サークルCか。。。

自分さえよければ、他人はどうなってもかまわない、っていう考えのひとが多数を占めたら、どうなっちゃうんだろうね?

もちろん、他人ばかり気にしてたら、生きてられないわけだけど。。。

でも、逆に針が振り切れて、他人は一切気にしない、っていう自分第一主義ばっかりになっちゃうと、社会を運営できなくなっちゃう。。。

自己への配慮と、他者への配慮。。。

そのバランスには最適解があるはずだと思うんだけどな。。。

今日の聖書の言葉。

このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる。
ルカによる福音書 11:13 新共同訳

無神論者のドーキンスは、世界と社会の成り立ちを神なしで説明するために、「利己的な遺伝子」という仮説を立てた。

その説明で行けば、自分第一で、他人をまったく気にしない、ってなっちゃうのは、自然と言えば、自然かもしれないねー。

だって、利己的な遺伝子なわけだから。。。

でも、利己的な遺伝子が、利己的な遺伝子を次世代に伝えるには、それを受け継ぐ次世代の利益をどうしても考慮しなきゃならないことになる。

そうしないと、利己的な遺伝子が滅んじゃうもん。。。

なので、自分第一主義のひとが、子どもが生まれたとたん子煩悩になって、自分の命は捨て置いても、わが子のために奔走する、ってなっちゃうのは、やっぱり、利己的な遺伝子で説明できちゃう。。。

さすがじゃん、ドーキンス。。。

それにしても、利己から利他への最初の一歩は、わが子のため、ってところからスタートするのかもしれないねー。。。

あなたがたは悪い者でありながらも
自分の子供には良い物を与えることを
知っている

ちょっと「親」の立場でシミュレーションしてみよう。。。

次世代の社会が100人のサークルで構成されていて、その輪のなかに、わが子を放り込まなきゃならない、とした場合。。。

で、放り込んだら、親はもうサポートできない、という条件を付けておいて。。。

さて、100人のサークルが、自分のことしか考えない自分第一主義者ばっかりで構成されている、という設定。これをサークルAとしよう。。。

別の100人のサークルは、何かの突然変異により、自分だけでなく他人の幸福も大切に思う利他主義者ばっかりで構成されている、という設定。これをサークルBとしよう。。。

利己的な遺伝子が、わが子をAとBに放り込む場合、子どもが生き残る確率が高いのは、どっちか?

そりゃ、当然、Bだよね!

そうであるならば、利己的な遺伝子が何世代も生き延びるには、戦略として、世代を経るごとに利他的になるしかない、ってことになる。

どうしてなのか、わからないけれど。。。でも、利己的なメッセージを聞くと、すっげー腹が立つ。

逆に、利他的なメッセージを聞くと、ドバーッて涙腺崩壊してしまう。

それは、たぶん、人類がずーっとサークルBの路線でサバイバルを続けて来たことの自然な結果なのかもしれないねー。

裏返してみれば、利己的な遺伝子は、もうすでにサークルAの路線で滅んでしまって、今にまで伝わっていない、ってことなのかもしれない。。。

利己的な遺伝子の墓標が、人類社会のバックヤードに死屍累々と広がっている、と想像したら、ちょっと背筋が寒くなるけど。。。

さて、自分は有神論者なので、ドーキンスのように遺伝子ベースで考えることはしない。

むしろ、スピリチュアルな構造を、考える。

真に利他的な存在である「神」は、神のイメージに似せて、人間を創造した。。。そう自分は信じている。

なぜ、神が利他的かと言うと、神の構造のなかに、すでに自己と他者が組み込まれているからなんだ。

それが、父と子と聖霊という、三つのパースンを持つ三位一体の神なのだと思う。

父と子と聖霊っていうのは、自己と他者が相互に入れ子になっていて、与える・与えられる・の関係を自由自在に組み変えながら、永遠に回転し続けているダンスだ、とも言えるんじゃないだろうか。

そういうスピリチュアルな構造が存在する、と前提するならば。。。

わが子を思う気持ちは、神のパースンに似せて創造されたスピリチュアルなコアを持つ人間にとって、本性的なものだ。

そして、自分も大事だけど、他人も大切にしたい、って思う気持ちは、やっぱり、人間に内在する神のイメージに由来する、ってことになる。

神のイメージに似せて創造された人間のサークル。。。サークルCとでも言ったらいいだろうか。。。

人類社会が本性的にサークルCであるならば、人類はこれらからも生き残り続けて行くに違いない。

だって、それは、永遠のイメージにもとづくものだからね。

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