ミュージックカルチャー
本日は一粒万倍日の天赦日だそうなので、お日柄もよろしく、最近思っていること、年の初めに思うことを書いてみます。
SDGs的な考え方からも、最近、身の回りの物、衣服などはメルカリで購入しています。いわゆるユーズド、古着です。
昔の僕は何事も新品にこだわり、古着の持つ、以前の所有者の気などを心配していたこともありました。
それでも、せっかく着るのであれば仕立ての良い着心地の良い服がいい。
僕は昔から田口成彦さんというコムデギャルソンを立ち上げたデザイナーの作る服が好きで若い日々にはセレクトショップのハウスマヌカンとして服(Dezert)の売り子もしていたこともありました。
これらの服、Dezert、Dip ltdなどがタイミングが合えば2,000円-5,000円ほどでも購入できることと、きっとこのような服を知っていて着ている人ならこのような暮らしだろうと想像がつくことから安心して着させていただいています。
ちなみに僕は古着を購入すると、おしゃれ着洗い用の洗剤と柔軟剤に塩を二分の一袋ドバっと投入して洗いにかけます。
僕なりの邪気払い、除霊の儀式です。塩を投入することで付着した洗剤を洗い落とし、色味を復活させる効果があるということから始めたのですが、すごく気持ちがしゃんとします。新品のようによみがえります。
80年代、90年代を闊歩したこれらの服が、現代、令和の時代にとてもよく似合う。ただ単にトレンドを取り入れただけのファストファッションにはできないきめ細かさと大胆さがあります。
エンターティメントと服は切っても切り離せない関係性があり、それらをカルチャーという言葉でまとめることもあります。
おしゃれそうに見えたり、トレンドが取り入れられていたりしても、そこにカルチャーの下積みがなければ、何かが薄く見えてしまう。
それは漫画でもいいし勉強でもいいしスポーツでもいいしヒップホップでもいい。恋愛を極めて恋愛カルチャーなんて人もまれにいてもいい。
ヒッピーカルチャー、パンクカルチャー、ヒップホップ、ストリート、様々なカルチャーがあり、カルチャーによって音楽は育てられてきました。
僕自身、歌を書く時には、表には見えてこなくてもカルチャーを意識していたいと思っています。
平井堅さんに書いた『楽園』は僕なりのミレニアム時代を生きる若者のカルチャーでした。
ここしばらくはまだストリートなども隆盛ではありましたが、今僕が熱いと思うのはアート。アートカルチャーにより、人々は自分自身、そして友人、仲間、暮らし方などにもっとアートを取り入れるようになるだろうと思う。これはあくまでも一部の人々においてある認識でしかないのかもしれないけれど、間違いなく世の中の消費、欲望、情熱、志はカルチャーによって導かれてきたのだと思う。
そうしてもうひとつ。本当に大切なのは優しさのカルチャー。ヒューマンカルチャー。
ヒューマンカルチャーなくして、これからの時代は語れない。
大切な人と過ごす大切な時間。人生をどう生きるのか。どうやって生きていきたいのか。
このことを深く考え行動に移したい一粒万倍日。
あなたにとって興味があり情熱を注げるようなカルチャーはどのようなものですか?
ぎりぎりの崖っぷちからの実況中継ではありますが、2023年、僕はかっこよさを思い出したいなと思います。
人から見ればダサかったり、関心を持たれないようなことでも、本人が突き詰めて魅力を感じ、没頭できるならそれは素晴らしいカルチャー。
思い出はカルチャーとともにあります。
そして音楽もいつもそこにあります。
「好き」なことを「好き」と言える人生は幸せな人生だと思います。
ちなみにDezertはタグの違う偽物もたくさん出ていますのでご注意を。
Makoto ATOZI
いただきましたサポートは活動生活資金として大切に使わせていただきます。創作活動を持続できますよう温かな御心とサポートいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。あなたが幸せでありますように。