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情けない父=夫の詩

週末は詩の合評会と朗読イベントで息子をほとんどみれませんでした。
そんななかでもひとつひとつ変わることを情けないなあとおもいながら書きました

かくしごと

息子と遊ばなかった週末のおわりに
妻から息子の様子を聞いた

保育園との連絡ノートを書く仕事をぼくに残してくれていたから
まねっこがうまくなったと聞かされながら欄外に書いた翌朝

おにぎりを握る僕をまねる手つきを三人で笑ったあと
妻が聞いた

髪を切ったことに気づいた、と
脇のほうも切りそろえたんだよと付け足されるまで  

なにもみていないことすら受けとめられずに
僕は息子のことを凝視していた

思い出すのは妻が言葉にしなかったことは
気づいたらうれしい隠し事が多いこと

泣いた息子をなだめながら髪を切るさまを聞いて出勤し
隣の席の人に髪切ったんですねと声をかけた昼休み

月に一度だけ話す人が腰をかばってることは知らないふりをする