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ただ、競馬が好きなだけ。 競馬はギャンブルというよりスポーツだと思いたい派。 基本的に…

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ただ、競馬が好きなだけ。 競馬はギャンブルというよりスポーツだと思いたい派。 基本的にG1前夜までに出走馬全頭解説と翌日中に観戦記を執筆。他は気の向くままに。 馬券(予想)結果に一喜一憂せず競馬を心から楽しんでいる競馬ファンの方に読んでいただければこの上なく幸せです。

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2020有馬記念観戦記~円熟期真っ只中~

全文公開、投げ銭スタイルです。フォローも是非お願いします! ファン投票第1位で単勝オッズも1番人気、名実ともに主役となったクロノジェネシスが鮮やかな走りで春秋グランプリ制覇を成し遂げた。 語弊があることを承知で誤解を恐れずに、いやどう思われてもいいやと開き直って言えば今年の有馬記念は間違いなく敗者復活戦であった。秋の天皇賞2.3着馬が人気を二分し、頂上決戦として話題をさらったジャパンカップの上位3頭は不在。考え得る最高のメンバーがそろったとはとても言えず、今年は香港に回る

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    • サイレンススズカの命日によせて

      カーラジオから聞こえた実況の焦った声が今でも耳から離れない。 25年前の今日、当時11歳だった私は生まれて初めて大切な者の死を経験した。 そう、稀代の快速馬サイレンススズカが早すぎるターフへの別れを告げてからちょうど25年の歳月が流れた。 まさしく父の名の通りとなったあの日のこと、あれから秋天の度に思っていたこと、そして今感じていることを改めて記したいと思う。 競馬が好きな父が、今日は一番有名なレースの日だから一緒に競馬を観ようと言ってくれた1997年の東京優駿ー生まれて

      • 2023札幌記念全頭解説

        久しぶりに書く。 1 ソーヴァリアント まず終わっているか終わってないか 鳴尾記念までは終わっててこの2か月半で突然復調しましたは考えづらく そうなると衰えてはないが気が向くか否か問題になる。 まだまだ健在でなおかつ気も向くという針の穴を通すような確率とオッズを天秤にかけての判断になる。なんだかんだ結構売れると思ってるので個人的に嫌いたい。 2 ウインマリリン 普通に強い。崩れる要素が見当たらない。 枠も絶好で去年目を覚ましたこの舞台で頭まであり得る。 勝ち身に遅そう

        • 2021マイルCS観戦記~そして、母になる~

          全文公開、投げ銭スタイルです。フォローも是非お願いします! 本当に大物なのか?疑念をあざ笑うかのように圧勝した桜花賞 アーモンドアイを完膚なきまでに打ちのめした安田記念 ありえない位置から差し届いてお釣りがあったスプリンターズS 包囲網を敷かれ万事休したと思われたところから瞬間移動した昨年のマイルCS あきれるほどに大楽勝だったヴィクトリアマイル 中2週で新世代の挑戦を受けて立ち跳ね返したラストランのマイルCS グランアレグリアが勝ったG1を振り返っていくとどれも凄まじい

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        2020有馬記念観戦記~円熟期真っ只中~

          2021エリザベス女王杯観戦記~like a cosmos~

          全文公開、投げ銭スタイルです。フォローも是非お願いします! 書き出しに迷った時は直球で行くと決めている。 皆さんはアドマイヤコスモスを覚えているだろうか? 私はあの馬が大好きだった、そして2012年中山金杯の事をきっと死ぬまで忘れないだろう。 G1を幾度も制したケイティブレイブを差し置いてこう呼ぶ事には賛否が分かれるだろうしたらればの話に結論がないことは百も承知の上で敢えて述べるとアドマイヤコスモスはアドマイヤマックスの最高傑作であり無事であればG1にも手が届いた悲運の

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          2021宝塚記念全頭解説

          1 ユニコーンライオン 連勝で重賞タイトルまで手にした勢いのある一頭だが前走のメンバーレベルは決して高くなく展開にも非常に恵まれた。同じ先行型のレイパパレも隣の枠で楽な競馬は望みづらい。 2 レイパパレ 無傷の7連勝なるか注目の一頭。2番人気が予想されるが初めて大舞台で人気を背負ってどう運ぶのか。馬場は不問で素材も間違いなく一級品、真価が問われる。 3 メロディーレーン 使える脚が一瞬しかないので上のクラスでは苦戦が続いている。距離もやや短いがそもそもここは敷居が高すぎる

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          2021東京優駿(日本ダービー)観戦記~血は争えない、歴史は繰り返す~

          全文公開、投げ銭スタイルです。フォローも是非お願いします! その差はわずかに10センチ、大接戦の末にシャフリヤールが世代の頂点に立った今年の日本ダービーを振り返っていく。 今年の結果を見て「血は争えない」と言われれば何を思い浮かべるだろうか?おそらく多くの人はダービー2着馬をこれでもかとばかりに集めたエフフォーリアの血統について思うところがあるだろう。私がこの表現を使った理由は2つある。1つはその通りエフフォーリアの血統についてである、そして勘の良い人はもう気づいているだ

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          2021東京優駿(日本ダービー)観戦記~血は争えない、歴史は…

          2021東京優駿(日本ダービー)全頭解説

          1 エフフォーリア 皐月賞を三馬身差で圧勝し無敗でここに駒を進めてきた押しも押されぬ今年の主役。単勝1倍台の支持が予想され若武者横山武史がどう乗るかがまず注目。この枠がどう出るかも気になるところで包まれて後手を踏む形になれば簡単ではない。力は認めつつも未知の魅力も多い今年、過信は禁物。 2 ヴィクティファルス 皐月賞はあまり見せ場がないレースになってしまったが、共同通信杯ではエフフォーリアの2着、スプリングステークス勝ちの戦績は立派。4度目の遠征も慣れたもので好枠を生か

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          2021優駿牝馬観戦記~人生難しいですね~

          全文公開、投げ銭スタイルです。フォローも是非お願いします! これまでにG1のーいや別にG1でなくてもいいー勝利ジョッキーインタビューで「早く厄年終わってほしい」と語った騎手がいただろうか。多分この文章はレースの観戦記というよりミルコのインタビュー拝聴記になると同時にまともなレース回顧にならないだろうということを筆者が誰よりも予感している。 とりあえず真面目な話からしよう。思ったよりも先行争いが激化したのは想定外でこれに関してはおそらくステラリアがハナを伺う雰囲気を見せたこ

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          2021優駿牝馬観戦記~人生難しいですね~

          2021優駿牝馬(オークス)全頭解説

          1 ククナ 桜花賞ではサトノレイナスに次ぐ上がりタイムを記録し掲示板争いまで差し込んだ。それでも桜の上位馬とは差を感じるが輸送がなくなることはプラス。勢いに乗る鞍上も魅力だが少々売れすぎの感も。 2 スルーセブンシーズ 前走は展開が向いたとは言え鮮やかな勝ち方だった。馬体重の増減が激しい馬なので間隔をあけてゆったり調整できたのも好感。府中未経験と前回の騎乗時差し遅れた戸崎騎手がどう乗るか。 3 パープルレディー 血統的には距離は長いはずなのだが良績が中長距離に集中す

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          2021桜花賞観戦記~何度目の青空か?~

          全文公開、投げ銭スタイルです。フォローも是非お願いします! この負けそうで負けない感じ、むしろアパパネなんだよな。 私が再びそう呟いた仁川のマイル戦、ソダシが無敗で二つ目のG1タイトルを手に入れた。 はじめに断っておきたいのだが、私はソダシの事が嫌いなわけではない。いや、なんなら好きだ。そもそも私が競馬に嵌ったきっかけには少なからず金子オーナーの馬たちに対する憧憬があったし、亡くなって間もないクロフネに吉報がもたらされたこともこの上なく嬉しい。ただなんというかーひねくれ

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          2021桜花賞観戦記~何度目の青空か?~

          2021桜花賞全頭解説

          1 ストライプ 大きく崩れていない馬で前走の立ち回りで見せたようにレースセンスもなかなか高い。ただ初遠征、マイルとクリアすべき課題は多く力関係的にもどこまで善戦出来るかといったところか。 2 ファインルージュ スプリントの新馬戦でわずかに敗れただけでほぼパーフェクトな戦績。この馬も西下は初だが前走でちぎり捨てたホウオクイクセルが後に重賞を制したように力関係は足りてもおかしくない。父に初G1を届けるシーンがあっていい。 3 ブルーバード 夏を最後に精彩を欠いている。数

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          2021高松宮記念観戦記~龍王から受け継ぎし重撃~

          全文公開、投げ銭スタイルです。フォローも是非お願いします! 2番人気?単勝6倍?舐めるなよ。ダノンスマッシュ自身がそう思ったかどうかはわからないが多分川田騎手は思っていただろうし、少なくとも私はそう思っていた。 ダノンスマッシュが悲願の国内G1タイトルをついに手に入れた今年の高松宮記念を振り返って行きたい。 去年と同じ重い馬場を去年と同じくモズスーパーフレアが先頭で直線に入ってきた。スプリントG1なんていつもそうだと言われればそれまでだが、手ごたえが良い馬なんてほとんど

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          2021高松宮記念観戦記~龍王から受け継ぎし重撃~

          2021高松宮記念全頭解説

          1 アウィルアウェイ かなり前崩れとなった昨年のスプリンターズステークスでは馬券内まで届いたが、能力的にはあれが限界のように思える。当時は松山騎手の死んだふり作戦が嵌ったところもあり良くて掲示板あたりまでか。 2 レッドアンシェル 休み明けになるが乗り込み入念で出来は良さそう。中京もパワー馬場も歓迎で条件が良くチャンスがあっていい。 3 ライトオンキュー 調教の動きが良くこちらもパワー馬場は歓迎。勝負強い鞍上に変わることも強調材料で有力な一頭。 4 モズスーパーフ

          2021高松宮記念全頭解説

          クロフネの死を悼んで

          ディープインパクトとキングカメハメハが相次いで亡くなってから約1年半、この2頭の活躍により盤石な物となった金子ブランドの礎を築いた名馬がこの世を去って4週間が経った。クロフネを語る上でダート転向後の圧倒的なパフォーマンスはもちろん外せない。しかし私の中でクロフネは砂の怪物と言うよりは「あの2001年クラシック世代」であることのほうが強く印象に残っている。アグネスタキオンが、ジャングルポケットが、ダンツフレームが、マンハッタンカフェが、そしてクロフネが駆け抜けたあのクラシックロ

          クロフネの死を悼んで

          2020年G1プレイバック

          さて、今更ではあるが自身の備忘録も兼ねて昨年の平地G1を簡単に振り返っておこうと思う。 レース名 勝馬(人気と単オッズ) 決まり手 レーストピックス 自分の本命馬の短評 という流れで書いていこうと思う。 フェブラリーS モズアスコット(1人/2.8倍) 中捌く 根岸Sで鮮やかな変わり身を見せたモズアスコットがここも難なく突破。シンガリ人気のケイティブレイブを2着に導いた長岡騎手は夏にアールスターで初重賞制覇など飛躍の年に。 モジアナフレイバーは11番人気6着で健闘

          2020年G1プレイバック