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ニセコクラシック2023 150km 年代別40-44

◾️ レース重要度と目標

重要度:S
今年の上半期総決算の位置付け

目標:年代別(40-44)優勝
また自分で動き積極的にレースに関与。

◾️機材など

基本はツールドおきなわ同様
フレーム:Bridgestone RP9
コンポーネント:R9250 52-36×11-30
両ホイール:DT Swiss ARC 1100 DICUT 50 CL運用 F:6.5 R:6.7
チューブ:SOYOラテックス
ハンドル:EASTON90
ステム:RP9専用ステム
サドル:FIZIK VENTO ARGO R1
重量:7.1kg程度

着用ジャージ:BIORACER DREAM TEAMジャージ
インナー:肚力ノースリーブ
ソックス:Bioracer
グローブ:Velotoze
シューズ:S-WORKS EXOS
ヘルメット:OGK KABUTO AERO R-2
アイウェア:Volée AEROMAX
心拍計:AIRFIT+THINKRIDER

準備した補給食は以下の通り
ドリンクボトルA 500ml(水+パラチノース)
ドリンクボトルB 500ml(水)
フラスクA(水+ウィンゾーンオレンジ)
フラスクB(水+ブーストショット)
黒糖ロール+ピーナッツクリーム×4
※黒糖ロール×1以外は完食
途中、水ボトル×2を受け取り

◾️前日と当日朝

前日早朝便(羽田→新千歳)で飛びニセコには11時過ぎに到着。
前日受付完了後に会場でバイクをシーコンから取り出して軽く周辺をぶらぶら、メカトラ等はなさそう。
再びバイクを車に乗せて、蘭越町役場に30分ほどかけて移動。
昨年悔しい思いをした三段坂を念のため軽く試走し勾配の感覚などを身体に刷り込んでおく。
道の駅ニセコのルピシアで妻へのお土産を買った後に倶知安の宿へ移動し、明日に備える。

ニセコ限定の茶葉ゲット‼︎


先週の対策練メンバーが同宿だったのは偶然過ぎてびっくり‼︎
あと、たかたかさんご自身のレース+EMU2人の保護者お疲れ様でした‼︎

当日朝は3時前に起きて宿の目の前のローソンでヨーグルトを買ってきてフルグラと朝食。
その後、ひとっ風呂浴びて4時前にチェックアウトし会場へ。
4時過ぎに到着後、5時まで仮眠を取ってそこから準備、5時半にスタート会場に移動しバイクを置いて待機。
調子はまぁまぁ。スタート前にミトロング飲み忘れとカロナールの携帯忘れに気づいたけど、そのままレッツゴー。
それと、スタート整列後にチェーン落ちしたところをMIVRO岩島さんに手助けいただき大変助かりました。ここでお礼に代えて残させていただきます。

◾️レースレポート

★パレードラン

スタート後、HANAZONOリゾートへの坂入口までは下り基調のパレードランなのだけど、これが昨年よりも混沌としていた。
各年代が合流したあたりで自分の5人ほど前で落車があり前にリアルスタート時の位置が後ろになってしまう。
どうする自分⁉︎

★HANAZONO登り〜ダウンヒル



リアルスタート後、少しずつポジションを上げようと考えていたが今年は昨年よりペースが遅かったこともあり大集団のため両サイドともにぎっちぎちで断念。流れに身を任す…
何人か前にここ2戦連敗している松島選手が見えるのできっと位置取りは悪くないはず。
ダウンヒルはなるべく挙動が上手な人を見つけて、それをトレースするイメージでくだる。
後方で入ったせいか去年よりも遅かった…けど、無事下れたのでOK!

★パノラマラインまで

ここは脚を使わないことが最重要ポイント。
流れに身を任せて周囲の力を使いながらやり過ごし、水分と補給食を摂る。
もう少しでパノラマラインという所でフラスクAを取り微量ながら1週間ぶりのカフェイン1回目を‼︎
あと実は山岳賞よりもスプリントポイントが狙い目かなと考えていたが先述の通りポジションが後ろ気味だったためスルー。

★パノラマライン

今年も逃げはできないかなと予想していたが、スプリントポイントまで逃げた坊選手が吸収されそうなタイミングでWCU佐久間選手と前年チャンピオンのアーティファクト石井選手が抜け出した。
集団から追随する選手がいない様子だったので右からスルスルと抜け出し2人にブリッジ。
後ろも静観しているので、そのまま3人で逃げを打つ。
序盤は佐久間さんがペースを作ってくれたので非常に走りやすかった(キツいけど…)。
数分経ったところで後ろからNerebani加藤選手とミトロング原田選手が追いついてきた。

©️cyclowired.jp    photo:Satoru Kato

2人は年代別19-34カテゴリーなので、このままKOMを通過すれば山岳賞は取れそう。ひとまずKOM手前までは5人の利害も一致して30〜60秒くらいでローテを回しながら5倍前後で淡々とペースを刻む。距離を重ねる度にモトからのギャップ報告は開いていき一安心。最大1分差まで開いていった。序盤だし、あれだけの大集団だとあまり前を牽きたがる人もいないだろうし、とりあえずはギャンブル成功。白ゼッケンの3人はKOMを取るべくスプリントをかけたが佐久間選手と自分はこれまた淡々とラインを超えてファーストミッションをクリア。ここで佐久間選手にお礼を言った後、もぐもぐタイムをしてダウンヒルへ。

★パノラマラインのダウンヒル

頂上で集団と1分差との情報があったので個人的にはテクニカルな前半の九十九折れをゆっくり降ってクランクカーブを過ぎてから集団に戻りたいなと考えていたら、ローテで後ろにつくタイミングでツキギレ。
とりあえず、同じく遅れた佐久間選手の後ろをトレースする感じで降っていたら丁度よくクランクカーブを過ぎたあたりで集団に捕まる(!)。
そのまま前目に取り付かせてもらい下まで下り切る。
途中、85kmレースで大きな落車があったらしく救護車や選手が止まっていた。現実に引き戻されると同時に基本に忠実な走りをしようと心がける。
補給所では水だけをもらう。
その先でトイレ休憩の集団ができていたので自分も参加、後半に向けての憂いを断つ。

★日本海ターン→2022新区画

昨年はここで集団が落ち着きサイクリングとなったが今回は数回のアタックがあり、その度に集団が縦伸びを繰り返す。
河口をUターンしたところで数人の逃げができているのが分かった。
ただ感覚としては逃げるには少し早いと感じた+大手チームが乗ってなさそうだったので集団で待機することに。
また5キロほど平坦基調を走った先の新区画で強度が数分上がるのは分かっていたので温存しておきたかったのが正直なところ。


実際、右折した先の新区画は4分弱5.4倍程度まで強度が上がったが集団中段ほどに位置していたのてわ慌てることなくやり過ごす。
ペースが再び落ち着いたところでフラスクBを補給して三段坂に備える。

★三段坂

昨年悔しい思いをして1年間トラウマになっていた三段坂を克服するチャンスがやってきた。
昨日の試走の通り、坂に入る1km前から前目にポジションを移動。
坂に入った途端に強度が跳ね上がる!
5分CPを更新するつもりでひたすら回す‼︎踏む‼︎
1段目は時間にして11分だが勾配のきつい8分ほどを耐えれば凌げると目論んでいた。
時間が経つにつれ少しずつ番手を落としてしまう‼︎
気づいたら集団は二つに割れていた。
第二集団には多数の白ゼッケンとともに麒麟山の田﨑選手の姿が。ここは絶対にドロップできない。
なんとか第二集団で持ち堪えた。
まだ第一集団は見える範囲にいる。

1段目を赤点ギリギリで耐えて、2段目以降はゾンビのように集団にしがみつく。

前の集団も1段目で相当消耗したのか三段坂の途中で捕まえることができた!
人数にして30人近くか。集団にはマーケン社長ことVC Veloceの松木選手、言わずと知れた山の神森本選手、前回カテゴリー優勝の藤田選手ら同カテゴリーの実力者がいる。
おそらく同カテゴリーの表彰台はここで決まるとの直感があり、再び自分に気合を入れる。

★Gotokuの登り

昨年草むらに突っ込みかけた長い下り坂を下り切ると最後の補給所。
ここでボトル一本を捨て代わりに水のボトルを一本受け取る。
そして、すぐに待ち受けるのが距離2.8km平均勾配5.7%のGotokuの登り。
登り始めから2kmほどが7%前後のジワジワと嬲ってくる勾配で体力を使い果たした者を容赦なく切り捨てる誤魔化しの効かない登りだ。
やはり、前を追うべく集団の強度が上がる。
ここで切れたら一年また後悔すると思い必死についていく。

ここも7分5倍強

「うー」とか「あー」とか呻きながらなんとか緩斜面に…一息ついていると横から声をかけられたので振り向くとヤンコバさんだった‼︎思わぬところでリアルミートアップ‼︎
なんとか集団にしがみつき次のダウンヒルへ。
あとは短めの登りを耐えれば最終局面。

★ニセコ大橋下→ヒラフ フィニッシュ

降りきって少し平坦を進みニセコ大橋の下をくぐると最後の耐えどころが待っている。
距離0.7km平均勾配6.7%
ここも6倍近くまで強度が上がるので無心でひたすら回す。

2分弱無我の境地に達した後、勾配が緩みようやく生き残ったことに気がついた。
ここから後は順位だけを考えればいい。
ルピシアの前を通り緩やかな勾配の先に比羅夫坂の信号、その次のT字路を左に曲がると残り300m。
急斜面を超えてから緩斜面になりゴールだ。
左折してすぐにスプリントが始まる。
松木選手の脚色が非常に良さげだ。
自分は300wも出ない。今もてる全力で駆け上がるが多くの選手は数秒先にゴールラインを超えていた。

◾️結果と総括

最終リザルト:40-44年代別5位
タイム:3時間52分14秒(総合トップ-56秒)
山岳賞獲得

昨年の宿題となっていた三段坂を勝負のできる集団で超えることは及第点ながらクリアできた。
ただ、これを目標にしてしまったことが他の選手たちとの最終リザルトの差に繋がったと感じる。
TRYCLE佐藤選手が総合優勝を目指し勇気を持って長距離を逃げたように勝つために何が必要かを1年間考え行動に移したい。
来年は総合優勝を目指します。

長文失礼しました。
次のレースはグラスゴーのUCIグランフォンド世界選手権か福島の211km予定です。

以上





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