「U30 VS O30 新春マーケティングプレゼン対決2024 in 静岡東宝会館」を戦略ごっこ視点で振り返ってみた。
皆さん、こんばんは。日曜日が終わり、月曜日に向かっている最中ではありますが、なんとか言葉にせねば!とnoteを開いています。
2月16日(金)に静岡東宝会館(静岡の映画館です)でマーケティングプレゼン大会を開催しました。ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!!
今回、アーカイブ配信をお待ちの方もいらっしゃるため、勝敗やプレゼン内容については触れず、集客とコンテンツ作りを戦略ごっこ視点で記事を書いてみたいと思います。
あわせて読んでほしい記事
より詳しい背景と感想はU30大将の曽根田くんの記事をご覧ください!どのように集客したか?なども載っています。
U30次鋒ハルさんの記事もぜひ!
有料イベントに264名の参加
今回のイベントは当日参加、アーカイブともに2,200円(有料)だったにも関わらず、264件のお申し込みをいただきました。本当にありがとうございます!
この数字、なんと会場となった静岡東宝会館の映画座席数とピッタリ同じなんです。なんて粋な結果なのでしょう!大変ありがたい限りです。
多くのスポンサーの皆様のご協力も賜りました。ありがとうございます。
具体的にどう集客したのか?の手段については曽根田くんの記事が説明してくれているため、私の方では今回のターゲット設計がどうなっているか?を「ターゲット(顧客)・オケージョン(どんな時)・プレファレンス(何に対して)」を軸にまとめてみたいと思います。
ターゲット・オケージョン・プレファレンスの関係性
まず、「ターゲット(顧客)・オケージョン(どんな時)・プレファレンス(何に対して)」とはなんなのか?について、以下の図を使って説明してみたいと思います。
価格を上げて需要が変わらない、をつくるために必要な要素として、「ターゲット(顧客)・オケージョン(どんな時)・プレファレンス(何に対して)」の関係性をつくることが重要だと言われています。
マーケティングでよく言われる「Who・What・How」で言うところのWho・Whatの部分に該当すると思われます。
ここで異なるのは「オケージョン(どんな時)」の存在。どれだけWho(ターゲット)・What(価値)が強くてもオケージョンが弱いとターゲットへ価値が伝わりづらくなります。逆を言うと、オケージョンが強ければWho・Whatを補える、とも言えるかもしれません。
今回の例で言うと、ヤクルト1000の「ターゲット(顧客)・オケージョン(どんな時)・プレファレンス(何に対して)」は以下の通りとなります。
ヤクルト1000に対して、「乳酸菌シロタ株1000億個入っている!じゃあ買おう!」と言う人はほとんどいないのではないかと思います。多くの人が「最近よく眠れない」「ストレスから解放されたい」といったオケージョン(悩み)からヤクルト1000を購入しているのではないかと推察されます(だからこそ、コンビニにも配荷拡大し売れている、というのも頷けます)。
このように、オケージョンによってターゲットとプレファレンスを最大化させることができる、と言うわけです。
では今回のマーケティングプレゼン対決ではどうか?というと、以下のようなターゲット・オケージョン・プレファレンスを設定していました。
上記のようにターゲットを4分類し、オケージョン・プレファレンスを合わせており、これらに合わせたプレゼンテーマを設定しています。
↓↓↓
先鋒:静岡マーケティングサロンの今後の戦略を考えよ。
O30 野田 拓志 vs U30 仁井田 紀之
次鋒:七間町の映画館、東宝会館の集客を成功させよ。
O30 北風 和宏 vs U30 鈴木 晴子
中堅:トライアルパーク蒲原の集客を成功させよ。
O30 新村 康二 vs U30 鈴木 瞭太
副将:SEOで自由に語れ!地域を起こすSEO戦略
O30 西島 弘文 vs U30 宮田 和也
大将:静岡県の人口流出を食い止めるにはどうすればいいのか
O30 桜井 貴斗 vs U30 曽根田 光
余談ですが、地方かつ、マーケティングイベントで有料(2,200円)かつ200名以上の集客となると、「意識高い系」と呼ばれるイベントでは成立はかなり難しい(かつツマラナイ)ため、エンタメ的な要素(対決・その場で投票・煽り合い)を盛り込んだ背景があります。
さらに、消費者のお財布のひもがゆるむ場面というものもきちんと理解した上でイベントを設計する、というのも大切だと思っています。
つまり「価格弾力性が低い・価格感度が低い」コンテンツ設計にしなければならないということです。
今回で言うと以下のすべてができているように感じます(一部こじつけかもしれませんが笑)
既存顧客のプレファレンスに合ったPOD
静岡マーケサロンが「全員参加型」で静岡を盛り上げる自分ごと化
Hedonic消費(楽や快を求める)
マーケティングにエンタメ要素を掛け合わせ
社会的消費
映画館の再生・蒲原まちづくり・静岡の人口流出などの共通性の高いテーマを設定
特別なオケージョン(“旅行先での買い物”)
映画館✖️プレゼンという非日常空間
感情面でのブランド構築ができている
登壇者や関係者がエモーショナルに告知活動を展開
このような取り組みによって、きっかけ→利用行動→価値提案に一貫性が出て、地上戦・空中戦の集客を通じて多くのご来場が実現できたのではないかと思っています。
以上が振り返りと戦略思考での考察でした!最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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