山田朱織枕研究所

整形外科枕は発売以来、肩こりなどに悩む方々から大変な好評を頂いております。しかし、我々…

山田朱織枕研究所

整形外科枕は発売以来、肩こりなどに悩む方々から大変な好評を頂いております。しかし、我々はオーダーメイド枕メーカーではありません。山田朱織の脊椎に関する研究を元に、世の中の姿勢に対する概念を変えるような様々な製品を提供していくこと。姿勢革命。それが当社の使命と考えています。

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      自分で高さ調節する枕【整形外科枕ドクターズピロー】を皆様におススメする理由

      今回は私が開発した整形外科枕ドクターズピローを使ってほしい理由についてお話をしたいと思います。 私が整形外科医として長年研究を行い、それを結集してこの整形外科枕ドクターズピローを作成いたしました。 私の臨床研究では適切な枕を使う前と後の症状について経過を見たところ、首の痛み・肩の痛み・腕の痛み・不眠などは7割から8割、頭痛やめまいなども5割6割の方が改善しているという結果が出ております。 これは各種の医学論文で発表しておりますのでご参照ください。 このような長年6万人の患者様お客様を一人一人枕の高さを計測することによって得たノウハウそして知識、これをベースに今回この整形外科枕ドクターズピローが完成したわけです。 この整形外科枕ドクターズピローを購入された方がオーダーメイドで計測する整形外科枕との違いにおいて、どのような高さで使っていいかわからないという心配不安を持たれるかもしれませんが、 こちらのドクターズピローには自動計測システムの利用権利がありますので、これを使うことで適切な枕の高さを知ることもできるようになっております。 これまでの研究や治験は多くのメディア新聞雑誌テレビラジオなどに取り上げていただいております。 また全国で600人以上の整形外科のドクターにも枕をお使いいただいておりますし、野球ラグビー様々なアスリートスポーツ選手にもこれを使って頂いておりますので、どうぞ皆様ご安心になってこの枕を使っていただければと思います。 ・枕に重要な三大要素・5mmの高さ調節 このドクターズピローは枕に重要な三大要素、適切な高さに調節すること、その高さを維持できる硬さを維持すること、そしてメンテナンスができていつもお体に合った高さ仕様をお届けすることができる構造となっております。 中の構造はこのように8層構造になっております。 様々な5mm素材、10mm素材などが入っていますので微妙な高さの調節、5mm刻みの高さ調節が可能となっている商品です。 さらにこの高さ調節をするための詳しい説明書入っておりますのでご参照ください。 しかし、それでも心配自分で高さが合わせられるかなと思う方は自動計測システムをどうぞご利用ください。 ご身長・体重・年齢・性別などを入れて入力していただくことで、コンピューターで適切な高さを教えすることができます。 オーダーメイドの整形外科枕は31,900円、ドクターズピローは13,200円ですので大変お求めやすくなっています。 現在はコロナ過が続いております。なかなか外出できない、お店に出向くことができない、計測所に来ることが怖いと思われる方もインターネットで大変お求めやすい方法となっておりますので、 是非、この機会にドクターズピローのご購入もご検討ください。 私たちがこの高さ調節方法、ご自分で出来る方法について確立した方法が完成したために、今回このようなドクターズピローをご提供できるようになったこと私どもスタッフも大変嬉しく感じております。 ・3つの保証 では最後に返金保証・枕の高さ100%保証・1年保証という3つの保証についてお話しいたします。 ○返金保証 ネットで購入する以上、購入時の不安があると思います。 寝てみないと良さがわからない、触らないとわからないということもあるかと思いますので一定期間使用後も返品できるように返金保証をお付けしております。 ○枕の高さ100%保証 整形外科枕ドクターズピローで初期のセットでは9㎝までしか高さは構成できません。 しかし、ごく一部の方々ではそれ以上の高さの方もいらっしゃいますので、その方々のために自動計測システムにて高さが9㎝以上と出た方は後日追加のシートをお送りしますので、 それを入れることによって9㎝以上の枕の高さも実現可能です。 ○1年間の保証 通常使用においては1年以内に枕の破損等が発生した場合は無料で交換を致します。 お体に合った枕の高さで寝ることをぜひ一度体験してみていただいて、枕の力を知って頂ければと思います。どうぞよろしくお願い致します。

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        オーダーメイド枕として一番重要なこと・期待できる効果とは?

        ・オーダーメイド枕で改善できることは何ですか? 色々な症状が改善しますが、特に顕著なのは朝起きた時の肩こり・頭痛・めまい・手のしびれ、そしていびき・不眠このような症状です。 もちろん、それらの病気には症状にはいろいろな原因が考えられますので全てが枕で改善するわけではありませんが、オーダーメイド枕一人一人の体に適切に合わせた枕を使うことによって、 睡眠が良くなるだけでもこれらの症状が改善する例を私たちはたくさん体験してきました。 ・オーダーメイド枕だったらなんでもいいんですか? 最近はオーダーメイド枕を好みで選ぶものがたくさん散見されます。 肌触りがいいとか、感触がいいとか、素材が好きだとか、こういったことで選ぶオーダーメイド枕は適切ではありません。 医学的に検証された科学的根拠に基づいた枕、これがオーダーメイド枕の条件として重要だと考えています。 なぜ感触で選んでいけないかというと、例えばこの柔らかさとか肌触りが気持ちいいというのは寝付くまでの間に感じることですよね。 つまり、それは覚醒状態で感じていることです。 でも実際に寝てからの6時間7時間という時間は、意識がなくて実際にご自分の頭で考えることはできないわけですから、本当に体に合っているか体が喜ぶような条件かどうかということが大事になってくるわけです。 そのポイントを計測しオーダーメイドしないと適切な枕とは言えないと思います。 オーダーメイド枕の効果として当研究所で自信を持って言えるのは、これまで2003年に山田朱織研究所を設立してから約18年間長い間、患者様お客様の計測したデータやその後の使用状況を長くずーっと観察してきて、それを科学的に検証しているからです。 枕は買って終わり作って終わりではありません。 長く使いながらユーザーの方の体格の変化・加齢変化も見ながら適宜調節し適切な枕を提供し続ける中で得たデータ、その解析によってより良い枕の使用についてご提案ができるわけです。 このような実績こそが私たちの枕が信頼して安心して使っていただける根拠となっています。 ・枕の効果があった印象的な患者様 私がとても印象に残っている方、実は60歳代の男性の方なんですね。 この方は壁に大きな壁画を書くような方だったんですが、当院にお越しになったときにその最も辛い主訴と言って症状は朝起きたときから体がだるい、もう朝起きた途端に肩こりがしてとても1日だるくてつらいということをお話しになられていました。 ご家族からは、朝起きてもダラダラしていて朝食も食べない、新聞も読まない、仕事も開始できない、お仕事は自宅でされていたんですがそのアトリエの方でもなかなか仕事に着手できないというような悩みを持っていられました。 私はその患者様を診察し治療として施したのは唯一一つ、適切な枕を使っていただくことでした。 この枕を使っていただいて驚くことにとても短期間、確か2~3週間だったと思いますが、朝からの肩こりそして憂鬱な気分、これが解消したんです。 ご家族は朝からアトリエで絵を書いている姿に驚かれたといいます。 本人は朝からおいしく朝食が食べれて、朝刊を読む気になった、新聞が読めるということを大変喜んでいたのを今でもよく思い出します。 ともすると軽いうつ症状かと思われていたような症状が、実は枕が合っていないことによって適切な睡眠が取れないために起こっていた症状だったということには私も患者様も一緒に驚いたんです。 このような患者様は決して一人ではありません。何十人、何百人、何千人、今では6万人以上の患者様を診た実績がありますが、このような一例一例を丁寧に積み上げていくと決して一人ではなく多くの方に共通する症状が見えてきました。 肩こりというのは大変憂鬱な症状です。 長年慢性的にこの症状を持っていると、自律神経が調子が悪くなって単に首肩が痛いだけではなく、様々な全身の不具合、動悸、めまい、腰痛、全身あちこちの痛みや苦しいなどいろいろな症状が出てくるんですね。 このような自律神経症状も含めて、枕というのは効果が期待できるということが分かりましたので、そのような方々にもぜひ適切な枕を使っていただきたいと考えています。 ・オーダーメイド枕として一番何が重要か 一口にオーダーメイド枕といっても様々な形・高さ・素材があると思うんですが、一番重要なことは今のような条件のなかで何を優先順位にするかということが重要です。 例えばこの枕ひとつを取っても素材、柔らかさ、そして高さ、パーツによっても部分によっても違いますし、形・状形色々なことが条件として挙げられますよね。 そのあれもこれも重要と考えずに最も大切なことは何かと考えたときに、私はこの高さが最も重要なことだということを優先順位第一に考えます。 この高さこそが一人一人の体に合っていることが重要で、それが決まるとその高さを維持するためにはこういう素材、適度な硬さの素材でなければいけないということもわかってくるわけです。 形も何か小さいものが粒が入っているようなものでは形が容易に変わってしまうですので、一定の高さを維持するためには中に入っている素材の形なども決まってきます。 例えば私たちが使っているこういうシート状のものというのは適切な形のものだと考えます。 今日はオーダーメイド枕に期待できる効果ということでお話をしてきました。 是非これからはオーダーメイドの枕を作ろう選ぼうと思った時に、何を基準にするかということを覚えておいて適切な自分にとってぴったり合った枕を作成したり選ぶようにしてください。 是非気を付けてやってみてください。

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          横向きで寝るときに重要なこと・上手に寝るためのコツとは?

          ・横向き寝で重要なこと ・横向き寝が好きなんですけど、横向きで寝る時のコツってありますか? 横向き寝が好きとか、よく横向きで寝てしまうという方もいらっしゃいます。 横向きで寝るときにとても重要な事が枕の高さです。 右向き、左向き、横向きで適切な枕の高さに合わせることがとても重要になってきます。 しかし、もし寝入る時にどちらかの横向き寝で寝たとしても、夜中には必ず反対向きも上向きもできなくてはいけない。 つまり、寝返りがスムーズにできることが重要なんです。 横向きで合うことと、寝返りがしやすいこと。これを含めて枕の高さを整えてまいりましょう。やってみましょう。 ・横向きで枕の高さ調節 では横向きで寝たいという方について横向き寝のアドバイスをしたいと思います。 横向きになってみましょう。横向きになるときには手を鎖骨鎖骨に当てていただいて、膝を立ててごろっと左横向きになってください。 このように横向きになったときにうまく高さが合っているかどうかのポイントは、おでこ・鼻の頭・胸の真ん中この身体の軸が寝ている臥正面と平行になっているかどうかがとても重要です。 山田:もし枕の高さが適切に合っていない(高さを5mm下げる)と、頭が落ちる感じがしないですか? モデル:頭が沈んだような落ちたような感じがします。 山田:肩の圧迫は強くないですか? モデル:圧迫が少し強くなりました。 このように軸がずれることによって、頭や顔の圧迫枕に対する圧迫が強くなります。 一方、肩は押しつぶされるので肩が窮屈になったりひどい方は痛みを感じます。 さらにもう5mm枕の高さを低くしてみましょう。5mmです。 山田:いかがですか? モデル:さらに頭が沈んだような感じがします。肩の圧迫も強くなりました。 このように横向きのポイントは顔首に対する圧迫感、それから肩に対する押しつぶされるような圧迫感、これが出てこないかどうかが決め手になります。 では元の高さに戻していきましょう。5mm戻してみました。 山田:少し楽になりますか? モデル:圧迫は楽になりました。 山田:まだ違和感がありますか? モデル:少し沈んだような低いような感じがします。 山田:ではもう5mm元の高さに戻してみます。どうですか? モデル:すごく楽になりました。 このように横向きで枕の高さが合うこと、5mm高さを変えることで調節をしてみるとその差が十分わかるかと思います。 ここで重要なのは横向きが合ったから良いのではなく、横向きも合いながら上向きも寝返りもできることが大事です。 では上向きになってみましょう。 山田:この状態で上向き苦しくはないですか? モデル:苦しくないです。息はしやすいです。 山田:頭の後ろ硬い感じはないですか? モデル:硬さは感じないです。 山田:枕の角も当たって痛いということはないですか? モデル:角の当たりは感じないです。 では、最後に寝返りの確認です。 手を鎖骨鎖骨に当てていただいて膝を立てて2回ほど寝返りをしてみてください。 山田:寝返りはしやすいですか? モデル:すごく軽くスムーズに寝返りができます。 このように横向きが合っていることを確認したら、更に上向きと寝返り3つの寝姿勢で適切に枕が合っているかどうかを確認してください。 ・良くない姿勢 首にとって良くない姿勢、それはうつ伏せです。うつ伏せになってみてください。 このように枕がない状態でうつ伏せになってしまったり、手をひいてうつ伏せになってしまう。 これは手の大切な神経を圧迫したり、手をひかなくても首をひねることで非常に首姿勢が悪くなるんです。 すべてうつ伏せ寝が悪いとは申し上げません。 でも、整形外科医としては首にとってはかなり負担のかかる姿勢であるということを覚えておいて欲しいんです。 近年、新型コロナ感染症が猛威を振るい、夜間に感染した方は呼吸が苦しいということが起こった場合に、このうつぶせ寝というのは一定の肺の負担を減らして呼吸が楽になると言われています。 ですので全ての病気に対してこのうつ伏せ寝が悪いとは申し上げませんが、首にとっては負担のかかる姿勢であるということを覚えておいて、肩こりがひどい方、首の病気が診断された方はぜひ上向きで適切な枕の高さを整えて休んでいただくことをお勧めしています。 ・同じ姿勢で寝続けてしまうことの問題点 モデル:先生、いつもこんな姿勢で寝てるんですけど、朝起きたら肩が痛かったりしびれがひどい時があるんです。 実はここに横向きで寝続けることの問題点というのがあります。これは上向きでも、左横向き、右横向きでも、一つの姿勢でずーっと寝てしまうことの問題点です。 人間は生理現象として寝返りを打ちます。 この寝返りはある意味で体の向きを変えることによって、一つところに圧迫がかかり続けないようにするという意味合いがあるんです。 もし1箇所を一晩中圧迫してしまうように寝てしまったら、その組織といって体の細胞・成分が阻血、血の循環が悪くなって本当にそれがひどいといわゆる床ずれ褥瘡ができてしまうんです。 もちろん元気な方でそのようなことは起こりませんが、それに近い状態が圧迫し続けることによって起こる痛みです。 ですので、ぜひ横向きが好きで横向きから寝始めても良いのですが、夜中に楽に寝返りが打てるように枕の高さを整えて、楽な寝返りをしてください。 ・どうして睡眠の姿勢というものに興味を持って研究をしているのですか? 私は長年、睡眠姿勢が悪いことによって様々な症状をきたした患者さんをたくさん見てきたんですね。 逆に言うと睡眠姿勢、寝ている時の姿勢というのが症状や病気ととても関係が深いということも目の当たりにしてきました。 一つ体験をお話しすると私がまだ大学病院に勤務していた頃。 腰痛、腰の痛み、腰から足の坐骨神経痛というのが本当にひどくて入院してきた患者さんがいました。 その方は入院してる一晩中、夜中に横を向いてくの字になって、体を折り曲げたまま微動だにせずに寝ていたんです。 「どうしてそんな格好で寝てるんですか?」と聞いたところ、「この姿勢にしていれば腰から足に走る電撃痛、ビリビリッとした痛みが起こらないで済むんだ」と、その方は言っていました。 その患者様は大きなヘルニアを、腰の椎間板ヘルニアを持っていてその後手術になったんですが、その方が手術を待つ間この姿勢なら楽でいられるというお話を実際直接伺った時に、 私は寝る睡眠姿勢というものがどれだけ多く症状や病気に関わっているかということを実感し、これについてもっともっと研究をすることが患者様の役に立つという風に考えたからです。 是非これからも睡眠姿勢を研究してまいります。そして、より良い睡眠姿勢が何かということを探求し続けていきたいと考えています。

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          朝起きた時の首や肩の痛み、頭痛や手のしびれは枕が原因?

          朝起きた時の症状は枕が原因? モデル:先生、寝ているときや朝起きた時に首が痛くなるんですけど、これって枕や寝具が悪いんでしょうか? そうなんです。このような質問を多く頂きます。 山田:寝るときは首が痛かったんですか? モデル:寝る時は痛くないです。朝とか寝ている時に痛くなります。 ここに実はヒントがあるんです。寝る前に首が痛くないのに眠ってしまって明け方や朝起きた時に首が痛い、これは枕が犯人の可能性がとても高いんです。 体に合っていない枕を使うことによって、首にトラブルが起こってそして朝首が痛い、肩が凝る、頭痛がするなどの症状が出てしまいます。 今回は首が痛くならない枕というものについて説明していきたいと思います。 山田:夜なんですけれどもね、寝ているときにしっかり枕の上に頭が乗っている、朝起きた時もちゃんとこの状態で目が覚めますか? モデル:朝は枕は飛んでいたり、腕を枕にして寝たりとかしています。 それは枕が自分の体に合っていないという証拠なんです。 もし枕が飛んでしまったり腕を下にして寝てしまう、このようなことがあると皆さんの首の骨はどうなっていますか? 首がこのように悪い姿勢になることによって、この首の中に走っている大事な大事な脊髄神経という太い神経、 これが骨と一緒に曲げられたり歪んだりすることによって、神経が圧迫を受けたり引き伸ばされたりして痛い、しびれる、凝る、このような症状が出てしまうんです。 ですので不適切な枕を使うことによって首姿勢が悪くなれば、その中の神経が痛んで症状が出るというメカニズムをご理解ください。 ・首が痛くならないための予防法 ぜひ寝る前にこのような自分に合わない枕はやめて、高さを調節してから寝るということを覚えておいてください。 本当は5mm刻みで高さを調節するのが適切な調節です。 枕の条件としてはもちろん高さが一番重要ですが、その高さが一晩中維持できる適度な硬さ、そしてコロコロとスムーズに寝返りが打てるために表面がフラット平ら。 このような条件も兼ね備えていれば最適な枕が一晩中使うことができると考えます。 ・首だけではなく、手のしびれや頭痛も枕の高さと関係あるんですか? 朝起きた時の頭痛や手のしびれ、これは先ほどの首・肩の痛みと同じことが起こっています。 首の中にある脊髄神経というのをご説明しましたが、この神経は大きく分けて上の方・真ん中・下の方に分かれていますが、この神経が上の方に行く神経が痛めば頭痛やめまいにもなります。 中間の神経は首の痛みや凝りに関係あるし、下の方になると腕の症状に関係があります。 ですので、今おっしゃった頭痛が起きるとか手から腕の方へのしびれがある、これも大きな首の神経の範囲の中に入っている症状なんです。 枕を高さを整え、適切な首の姿勢で寝ていただくことによって、朝起きた時の頭痛・首・肩の痛み、そして手のしびれまで改善することが期待できるんです。 ・枕を調節しても朝の症状が良くならない場合 枕を完璧に整えてもまだ朝の症状が変わらない、朝起きた時から首が痛い、肩が凝る、頭痛がする、手がしびれる、このような症状があるときには枕のみでなく寝具環境というのが重要です。 例えば下のマットレスや布団、そして上に掛ける掛け布団、または寝巻きですね。 このような寝具環境をトータルで考えないと朝の症状が改善しません。 枕は最も重要な要素ですが、それ以外にもさまざまな睡眠環境を整えることによって朝起きた時の症状を改善しましょう。 是非やってみてください。

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          好みで枕を選んでいませんか?オーダーメイド枕で失敗しないコツ

          ・好みで枕を選んでいませんか? 山田:こんにちは。どうされましたか? モデル:はい。先日、枕屋さんでオーダーメイド枕を作ったんですけど、なんか合わないんですよねー。 実はこのようにオーダーメイドの枕を作ったにも関わらず、体に合わないということを感じていらっしゃる方は決して少なくはないようです。 私が考えるに、その一番問題点なのは好みで枕を選んでしまうということです。 山田:そのオーダーメイドの枕屋さんに行った時に、どのようにして選んだんでしょうか? モデル:触って感触が気持ちよかったりとか、実際に当ててみて肌触りが良かったりとか、あとは実際に頭を乗せてみて気持ちいいかどうかですかね。 このように気持ちよさという一点を重視して枕を選ぶこと。これに問題があるんですね。 特に頭の下に当ててみる、実際に寝てみるならまだしも、このように触ってみたりとか、押してみての感触や柔らかさ肌触り、 こんなことで夜寝るときに使う枕を選んでしまったら、本当に夜合っているかどうかわからないじゃないですか。 ですので選ぶときは、必ず本物実物を頭の下に置いて上向きで最低15分から20分、横向きになってみたり体を動かしてみたり、最後に寝返りも確認して選んでいただくことが肝要なんです。 ・枕選びに重要な条件 では、オーダーメイドの枕を適切に選ぶために、枕の重要な三大条件を教えしましょう。 一人一人の体格に枕の高さが合っていること。 そしてこの高さを一晩中ずーっと変わらずに維持するために適度な硬さが必要なこと。 そしてもう一つ、寝返りが楽に打てるためには表面が平らなこと。 この条件を覚えておいてください。 ・正しい枕のチェック方法 では、実際にこの三条条件を満たした枕に横になった時にどんな感じがするか、ご自分で感じる感じ方、 そしてもし一緒に連れ添いの方がいらっしゃれば、ご家族などがいらっしゃれば客観的に見ていただくことも重要かと思います。 ではまずご自分の感じ方から確認してまいりましょう。 ・上向き 上向きで寝ていただいたときに後頭部、頭の後ろが硬すぎないか。 山田:どうですか?枕の硬さ硬すぎませんか? モデル:硬さは感じないです。 枕の高さが合っていれば後頭部はほんわり柔らかく感じます。感触が良くなります。 山田:首から肩にかけて枕の角が当たるようなことはないですか? モデル:角は当たってないです。 枕がどんなにしっかり硬くても当たり感も良い、特につらいところ痛いところがない。 そして、もっとも重要なことは喉が苦しくないかです。 山田:どうですか?喉の苦しさは? モデル:喉は苦しくないです。息はしやすいです。 山田:息がスムーズに通りますか? モデル:すっと息が通ります。 この3点。これが上向きで大事なポイントです。もう1回おさらいしましょう。 後頭部硬くない。枕角が当たって不具合がない。そして呼吸が楽。 この3つのポイントは自分で確認することができるので、オーダーメイドの枕屋さんに行った時にも是非この3つのポイントを確認してください。 ・横向き では横向きになってみましょう。左向きお願いします。 横向きになった時に重要なポイント、自分で感じるポイントですよ。 これは置いている頬の部分が圧迫感が強くないこと。 山田:いかがですか? モデル:圧迫感はないです。 山田:ぐっとを押される感じとかはないですね。 次に肩です。 山田:どうしても横を向いた時には下にある肩が圧迫されがちなんですが、下になった肩圧迫感はないでしょうか? モデル:圧迫は感じないです。 このように高さが合っていれば肩の圧迫感がありません。 もし一緒に連れ添いの方が行っているとすれば、客観的に見ていただきたいのは体の軸です。 頭・おでこ・鼻の頭・胸の中央のポイント。これが一直線になり寝ている布団の面と並行になることが重要です。 この主観的自分で感じる感じ方と、客観的人に見てもらった条件、これがぴったり合えば横向きでも枕が合っていることが分かります。 ・寝返り 最後に最も重要なポイントは寝返りです。動作です。 ではいった上を向いていただいてこれから寝返りのスムーズさを確認してまいります。 この時に重要な体の姿勢がありますのでやってみましょう。 鎖骨鎖骨に手を置いていただいて膝を軽く立ててください。 これがもっとも寝返りのスムーズさをチェックするのに良いポジションになりますので、このポジションを取りましょう。 では、右左右左と2回寝返りを打ってください。 山田:寝返りが楽にどこにもお体に力が入らずにスムーズに打てましたか? モデル:はい。力を入れずにスムーズに寝返りが打てました。 枕の高さが合っていると寝返りをする本人が、とても楽に力を入れずにスムーズに滑らかに寝返りが打てるということが自覚できるはずです。 もしどなたか一緒に行った方が客観的に見てくださるとすれば、上から見ていただいて肩と骨盤が一緒に同期して動いているか。 もし枕が合っていなければ腰がよいしょと寝返りを打ったり、肩が遅れてしまったり体がバラバラとばらけてしまいます。 このような時は枕の高さ、枕の素材、枕が合っていないときと判断していただけると思います。 ではもう一度やってみましょう。 肩と骨盤を見ています。寝返りを打った時に肩と骨盤がほぼ同時にうまく動けていることが分かります。 これはスムーズな寝返りと判断できます。 自覚症状としても寝返りが楽、客観的に見ても寝返りがスムーズにできているということが確認できれば、枕が合っていると判断することができます。 必ずあなたの体に合ったたった一つの高さ、このような枕を見つけることができます。 今日説明した自分で感じる自覚症状と、もし付き添いの人がいれば見ていただいて客観的に判断する。 この2つの方法を持って、一人一人の体に合った枕をぜひ選んでください。

          好みで枕を選んでいませんか?オーダーメイド枕で失敗しないコツ

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          美容師の方必見!手の痛みやしびれの対策・寝るときの枕も重要です

          ・職業によって起こりやすい症状? モデル:先生、職業によって何か起こりやすい症状とかって、何か傾向があったりするんでしょう? 山田:何かお友達でそういう人がいましたか? モデル:友達で美容師の友達がいるんですけど腕がしびれたりして、くしやハサミが持ちづらいという悩んでる人がいます。 実はこのような例は結構私が外来をやっていると体験することなんです。 今回は職業病としてあきらめていませんか?枕が重要なんですよというお話をしたいと思います。 冒頭にお断りしておきたいのが、今回お話する職業病と呼んでいるのはいわゆる厚生労働省が定める職業病と関連のある症状という時の職業病とは少し定義が異なりますので、そこのところはご承知おきください。 これは厚生労働省のホームページを見ていただくとこの職業病については定義が載っています。 私が今日お話しするのは職業病といっても、その職業の方がよく訴えられる症状という意味合いです。 ・美容師さんのケース なぜ美容師さんが手がしびれたり首・肩が凝ったりしやすいかっていうとですね。 このように手を上げてお客様にカットをしたりバーマをかけたりっていう作業されますよね。 常に手を上げていることが多いと思うんです。この姿勢にすると問題点が2つあります。 筋肉の問題と神経の問題です。 腕を上げる時には様々な筋肉が関与をしているんですが、特に僧帽筋、肩甲挙筋、そして三角筋。 これらが腕や背中についている筋肉なんですが、こういったものをずーっと持ち上げることで筋肉が緊張します。 これが神経を挟んでしまう、筋肉が疲労することによって凝りや痛みを感じます。 それともう一つ手を上げているということは手の中に通っている神経。 実はこれは首から出た神経なんですが、この神経を手を上げ続けることによって阻血と言って血の循環が悪くなる、そうすると神経に行く栄養が悪くなってしびれが起こるというメカニズムもあるんです。 ですので筋肉の緊張、神経の阻血状態、血の循環が悪い状態、このようなのが続くような手を上げ続ける職業であれば、症状を起こしやすいということで職業柄と症状というのが関連があると考えるわけです。 ・胸郭出口症候群について 山田:首の症状についてお話をしましたがここでもう一つ大事な症状、これは胸郭出口症候群という病気ですがご存知ですか? モデル:初めて聞きました。 胸郭出口症候群は首から出た神経が胸郭出口という場所を通って行く時に、何らかの原因によって圧迫を受けてそこから先の神経に障害が出る病気です。 これがあると手を上げていることによってより手の循環血液循環が悪くなったり、知覚といって感覚が悪くなったりひどいと痛みを伴うということが起こります。 首の様々な病気のみならず、胸郭出口症候群でも手を上げているとつらい症状が出るということを覚えておいてください。 ・どのように対策をしたらいいの? まずこの手を上げているということを休ませた方がいいわけですね。 なかなか仕事ですからずっと休むわけにはいきませんが、少しでも時間があったら手を下すっていうことを念頭において注意してください。 ずーっとやりっぱなしが良くない、少しでも手を休める手を下すことが重要になってきます。 また、首自体を保護することで首からの神経の状態を良くしておけばある程度手を使うとしても神経が傷みません。 そのために重要なのがこちら首枕です。巻いてみましょう。 このように首を保護する、首を保温する、安定化することによって首の神経を守る、傷めないようにすることができれば実は首から出る手の神経にも良い影響が出るんです。 お仕事柄、上を向いているとか手を上げているとか首が一定の形で固まってしまうような方は、ぜひとも首枕を使っていただいて首を保護し、引いては手に出るしびれや症状を緩和するということが重要です。 ・寝るときの枕も重要? モデル:美容師の友達が寝るときの枕も重要なのか気にしていたんですけど、枕も大事なんですか? 山田:とても良い点に気がつきました。 もちろん日中仕事をしている時に手を休めるっていうのはもちろんのこと、この寝てる間に一晩疲労を回復させて翌日また使える体にリセットするということもとても重要なんです。 要は同じ眠るにしてもよい首の姿勢で寝ていただければ、首の神経の回復もより良いわけです。 枕の高さを適切に合わせて一晩中首に負担がかからない、引いては首の神経をより回復させるような首の状態を作ってあげれば、どんなに職業病と言われるような方でも 手を酷使する方でも、首を酷使する方でも、翌日はまた体が元の状態に戻ってお仕事が出来ると考えます。 整理してみると、職業病と言われるような首や肩、手を使う職業の方も、是非起きている時、仕事している時の姿勢を整え手を少しでも休めること。 それと同時に寝るときの姿勢も枕で整えていただく。 起きてる時と寝ている時の姿勢を整えるということをぜ是非やってみて欲しいと思います。

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          膝下枕の開発経緯と自宅で簡単「手作り膝下枕」の作り方

          今回は整形外科の患者様、特に腰痛の方に楽になっていただくために開発したこの膝下枕について歴史と正しい使い方、そして最後にご自分でもできる手作り方法をお教えしたいと思います。 整形外科には毎日たくさんの腰痛の患者様がいらっしゃいますが、特にぎっくり腰と言って急に腰が痛くなったという場合に、このセミファーラー姿勢というものをとっていただくと腰がとても楽になるんです。 腰痛があっても膝の下に適切な膝下枕を入れると、腰・骨盤・足までがリラックスして腰の緊張が取れるので、腰痛が楽になるというメカニズムです。 このためには適切な硬さ、そして大きさの膝下枕を一人一人の体格に合わせて使用することがとても重要なポイントとなります。 セミファーラー姿勢は頭から上半身、下半身、足の先までこのようにリラックスした姿勢となりますが、このためには適切な高さの枕を使用する事が重要な条件となります。 そして、適度な硬さ腰の沈まない布団を使っていただいてベッドマットレスでも構いません、そして骨盤から膝を少し50度から60度ぐらい立てる形、かかとをしっかり床につける形、そして筋肉の緊張をとっていただいてリラックスして上向きに休む姿勢です。 ・膝下枕の開発経緯 1972年頃、私の父である整形外科医であった元院長が、自院で自分のクリニックでこの膝下枕手作り版を一人一人の患者様に提供していたんです。 ぎっくり腰になったり、腰が痛い腰痛で来た患者さんにこの作り方をお教えしていたんです。 それを見ていた私は腰痛に対してこんなに手頃に簡単に作れるもので、とても症状が改善するんだということに驚きました。 ある時私自身が腰痛になってしまった時、やはり同じように父が手作りのこの膝下枕を作ってくれて、それで横になるとみるみる腰が楽になったという経験を持っています。 そこで私はこの手作り膝下枕を患者様に教えてきたんですが、どうしてもこれがですね使っているうちにヘタってしまったり、生地がバラけてしまったりということで耐久性があまり良くない、そこで商品化を考えました。 実はある布団屋さんと一緒に長い間この研究を行いまして、なんとか耐久性の良い長く使っても崩れない、そして使い勝手の良い膝下枕が作れないものかということを研究したんです。 ここでポイント。重要なことはこの膝下枕というのは、一人一人の患者様に適切なこの大きさ高さの膝下枕を選んでいただけなければなりません。 そこで山田朱織枕研究所では4つの大きさSS・S・M・Lの大きさを準備しています。 ご自分の体格に合ったものを選んでいただけるようにお願いいたします。 ・治療の中でも膝下枕を使っている 16号整形外科の外来ではこの膝下枕を適切に治療の中に取り込んでいます。 例えば腰痛で患者様が来た時に処置室のベッドの上に寝ていただいて点滴治療、または注射のブロック注射などを行うとき。 また、リハビリテーションで腰椎牽引と言って腰を引っ張る機械に乗っていただくとき。 こんな時にも足を延ばしたまんま腰が反ったまま治療を行うのではなく、膝下枕を使うことによって適切な腰のリラックス状態を作って治療を行いたいと考えています。 これを使うと使わないとではその治療の後の状態というのが変わってまいります。 そのぐらい影響力が大きいことですので、適切に診療の中でも膝下枕を活用することが重要と考えています。 ・手作り膝下枕の作り方 モデル:先生手作り膝下枕の作り方教えてください。 山田:そうですね。簡単にご自宅でも作れるのでやってみましょう。 準備していただくものは3つ。 このタオル、バスタオルや少し大判のタオル、もしくはタオルケット。 こういったものを一人一人の体格に合わせて作るので、より体格の大きな方は少し枚数が必要ですし、小柄な方だと3枚と言わず2枚でもいいかもしれません。 数はその体格に合わせて選んでください。 では今日は3枚の素材を使って手作り膝下枕を作ってみましょう。 まず芯になる部分、円筒形の芯になる部分をよりしっかりと硬く巻いていくことが重要です。 このようにバスタオルを小さく小さくしっかりと巻いていただきます。端っこをきちっと合わせることにも注意してください。 このようにしっかりと芯の部分が巻き終わりましたら次に大判のタオルにまた巻き込んでいきます。 またさらに大きな径のタオルが巻けました。 最後に大判のタオルケット、これを巻いていきましょう。 こんな形ですね。絶対に緩みがないようにしっかりと端を合わせて作ってください。 どうしても反対側が中が抜けてしまう部分があるのでこのしっかりした部分を使うように心がけてください。 最後にこれをガムテープで3カ所4カ所きっちりと巻いていただいて、バラけないように固定をしてください、 今日は膝下枕についてその歴史と重要性、そして簡単に作れる手作りの膝下枕もお教えしました。 腰痛の方、ぎっくり腰になってしまった場合、是非この作り方動画をもう一度見直してみて試してみてください。

          膝下枕の開発経緯と自宅で簡単「手作り膝下枕」の作り方

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          原因の多くは骨粗鬆症?圧迫骨折で背中が丸くなってしまったら枕はどうすればいの?

          今回は圧迫骨折の方の枕調節方法についてお話をしたいと思います。 ・圧迫骨折とは? 皆さん、圧迫骨折という言葉聞いたことがありますか?こちらをご覧ください。 背骨、人間の背中には首・胸・腰、頚椎・胸椎・腰椎と言ってたくさんの骨が連なって背中にあります。 これらの骨、医学的には椎体と言いますが、この椎体がつぶれてしまう、圧迫されて折れてしまう、これを圧迫骨折と言います。 ・圧迫骨折が起こる原因 圧迫骨折の原因には様々なものがあります。 非常に頻度は少ないですが、例えばがんが転移して骨に飛んでしまって折れるとか、大きな外力交通事故やどこかから落っこちたりとか、 そういう大きな外力で折れるというケガによるものもありますが、実は近年高齢化社会になって年齢が高い方々に骨粗鬆症という病気が起こります。 これは骨の質が悪くなり骨の強度が弱まって簡単に折れてしまうような状態、骨折を起こしやすい状態のことです。 この骨粗鬆症になると大きな外力が加わらなくても例えば軽微な外力、くしゃみをするとか、軽く尻もちをつくとか、転びかけるとか、そんなことでも容易にこの骨がぐちゃっと折れてしまうわけです。 痛みが伴うこともあれば、あまり痛みがなく過ごしてしまうこともあって気づかずに起こることもあるので、テレビで言ういつの間にか骨折というのがまさにこの骨粗鬆症による圧迫骨折です。 ・圧迫骨折をするとどうなるの? 首・胸・腰とありますが、ちょうどこのブルーの部分の胸椎という胸から黄色い部分の腰椎という部分の境目、胸腰椎移行部というあたりに結構骨折が起こりやすいんです。 このような圧迫骨折は一箇所だけではなくて多くの場所に多発してしまうこともあるんです。 多発圧迫骨折と言って、いくつも折れてしまうと背中が丸くなりますよね。 このように背中が変形して丸くなった状態を円背(えんぱい)、「えん」は1円2円の円、「ぱい」は背中の背と書いて円背(えんぱい)、円背になるわけです。 円背になると身長が縮んでいろいろな生活上の不具合が出るのみならず、起きているときはともかく寝た時にも寝姿勢が悪くなるので、大変苦しかったり色々な睡眠の障害が出てきます。 山田:最近、おばあさまが何か困ってらっしゃると聞いたんですけれども、どんなことがあったんですか? モデル:おばあちゃんが最近圧迫骨折をしてしまって背中が丸くなっちゃったんですね。 それで夜寝るときに困ってるみたいなんですけど、どうしたらいいでしょうか? 山田:寝苦しいとか何か背中が痛いとかですかね? モデル:はい。 実はこのような円背と言って、背中が丸くなった圧迫骨折の患者様によく聞くお声なんです。 背中が丸くなってくると大変この日中のみならず、夜間も姿勢が悪くなるので睡眠に様々な影響が出ます。 そのような方にとても重要な事は、良い睡眠を取るために良い睡眠姿勢で寝ていただくこと。 この曲がってしまった背骨、これをどのようにして楽な睡眠姿勢に持っていくかというときにとても重要なキーワードがこの枕になるんです。 枕を適切に合わせることで、背中が曲がっていても圧迫骨折をしていても楽に寝返りが打てる、このことがとっても重要なんです。 往々にしてあるのは普通の枕の高さではダメで、圧迫骨折によって背中が丸くなった場合にはより高さが高い枕が必要になってくることが多いんです。 山田:いつもおばあさまはどんな枕で寝ているんですか? モデル:いつもはこんなふわふわの柔らかい枕で寝ています。 山田:これで寝てるんですか? モデル:はい。 このように高さが色々違ったり、とにかく柔らかくて頭を置いてしまうとぺっちゃんこになってしまうような枕は絶対にダメです。 背中の丸みが出てきたからこそ、よりしっかりと硬くてそして高さが適切な枕、これを使っていただかないと寝返りが楽にできないんですね。 山田:寝返りはしてるご様子ですかね? モデル:寝返りは打ちづらいと言ってました。 上向きから横向き、横向きから上向きになるときに一生懸命体に力を入れなければいけないとか痛みを伴う、これでは寝返りがしにくいわけです。 山田:夜中に何度も起きてしまうというようなことは聞いたことがありますか? モデル:何回も目が覚めるみたいです。 山田:お手洗いに歩いて行くことよく多くないですかね? モデル:多いですね。 夜中に何度も目が覚めてトイレに歩いて行ってしまう。 これは単に高齢者だからなっているのではなく、寝苦しい、寝返りが打ちにくい、それによって容易に目が覚めてしまうので起こる現象でもあるんです。 ですので是非これはやめていただいて、適切に高さの合った平らでしっかり硬めの枕を使っていただくようにお願いします。 これによって寝返りが良くなると高齢者の方、圧迫骨折の方でも睡眠の質が良くなり熟睡できるので、様々な日常生活のレベルが上がったり気持ちもよく過ごすことができると思います。 簡単なことですのでぜひ枕の高さを調節する、これをやってみてください。

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          凹凸枕が最近多い理由・凹凸枕の歴史と間違った研究!?

          今回は凹凸枕・波型の枕、なぜこういうものが最近多いのでしょうか?ということについて解説していきたいと思います。 ・凹凸枕の歴史 実はこの凹凸枕というのは流行してきたのに歴史的な背景があるんです。 遡ること1949年、アメリカにルースジャクソン先生という女性の整形外科医の先生がいらっしゃいました。 この先生は頚椎、首の専門の整形外科医だったんですけれども、多くの頚椎疾患の患者さんを診る中で、どうもこの枕というものを夜間寝ている間に整えることは、 首の患者さんの症状を良くするためにとても重要だということを気づかれて、1940年代・50年代に著書、ご自分の本をそのことについて執筆されて出版されています。 この円筒形の枕、これが1940年代に先生が開発されたジャクソンのロールピロー、別名・頚椎枕と呼ばれています。 一瞬このように円筒状なんですけれども、これは羽毛とかでできているので柔らかいので、頭を置いて寝ていただいたときにこの中央部分がへこむということでこれが凹凸枕の原型になったと考えられています。 実際に英語ではコントアピローという名前で凹凸、首のこのカーブに合った枕という名前がついているわけです。輪郭枕とも言います。 この枕の研究が後世の研究者たちにどんどんと語り継がれ、そして本を読んだ先生方が何年何十年経ってから、この凹凸枕というのがどうも正しそうだということでさらなる研究をしていったわけです。 それが現在で言うところの横に凹凸縦にも凹凸、このような枕が出来上がった原型と言えそうなんです。 ・研究者たちの間違い 私が考える誤ったポイントと思うのは、研究者の先生方も世の中にある市販の枕を一つ買ってきて、もしくはひとつ準備してそれで枕の効果を患者様やボランティアに対して行なったことなんです。 市販のものを準備してしまうと、高さも形も素材も只一つ決まってしまいますよね。 高さを変えることによってどうなるか、硬さを変えること、素材を変えることによってどうなるかではなく、このひとつ決まった高さ硬さ素材の枕においてどうなるかという研究結果しか出なかったわけです。 もしかすると、同じ素材であっても形が違えば違う結果にもなったかもしれないし、同じ凹凸であっても高さが違うという風にすれば変わったかもしれません。 でも、それを一つの枕を買ってきてしまうことでどの条件が有効に働いたか、どの条件が枕が合わないと判断されたかという詳細の情報が分からなくなってしまったんです。 私たちの研究は必ずこの高さということに最優先順位を置いて研究を行っています。 高さ以外のことはすべて素材は同じ、そして表面の形も同じ、その中で高さだけを変えることでいろいろな実験の結果が異なるかを見ることが重要だと考えています。 ・なぜ先生は凹凸の枕や波型の枕がいけないと考えているんでしょうか? それはズバリ、このような凹凸が縦横にあると寝返りが打ちにくくなるからなんです。 適切に高ささえ一人一人の体格に合わせれば平らが一番、平らが最も寝返りが打ちやすいんです。 私がこのように回答すると多くの研究者の方は、「横向きでは肩幅があるから横がサイドが高くなって、真ん中は上向きで使うから低くていいのではないの?」という質問される方がいます。 横向きで高い、上向きで低くするべきだという意見は、元々の人間の体の柔軟性ということを無視しています。 上向きで寝るときと横向きで寝るときには肩の柔軟性が異なるんです。 横を向いた時には肩をうまく出して寝ることによって、寝た時の肩幅というのを薄くして低くして寝ることが可能なんです。 もちろん、よっぽど肩幅が広いとかスポーツ選手でものすごく肩ががっちりしていて上向きと横向きであまりにも体格が異なるという場合は、少し横向きが高いというのが合う可能性がゼロとは言いませんが、 ほぼ標準的な体格においては、横に寝るときにはちゃんと肩を前に出して横向きの肩幅を狭くして寝ることが可能だということを一つ念頭において、横向きでの枕の高さを合わせてみてください。 枕を選ぶ時に一番大事なポイントは枕の高さです。 枕の高さを一人一人の体格によって選ぶこと、高さを調節すること、これが一番重要なポイントです。 そして、体格は変わります。骨格も変わります。その時適宜調節することが何より重要だということをこれからも忘れないでください。

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          ベッドのマットレスの耐久性はどれくらい?買い替えのタイミングは?

          今回はベッドのマットレスの耐久性についてお話をしたいと思います。 皆さんは日本製のベッドマットレス、海外製のベッドマットレス、どのようなものをお使いでしょうか。 実は日本製のマットレス、ある程度メーカーのしっかりしたものであれば実は30年くらいこのマットレスっていうのは使えると言われています。 それは何のことかというとベッドには大きく分けて二つの層があります。 この表層部分のいわゆるソフト層という部分と体に直接当たる部分と、中にこのようにバネの入ったコイルこのバネ部分と分けて考えなければいけないんです。 私がいま申し上げた30年間持ちますよというのはこのバネのことです。 しっかりした国産のベッドのコイルであれば実は30年間、破損したり劣化したりすることはないんです。 ではマットレスが30年本当に保つかというとそうではありません。その理由はこの表層のソフト層の問題です。 寝たときの状態を見ながらご説明していきたいと思います。 山田:いつもどんなマットレスを使っていますか?何年くらい使っていますか? モデル:父からもらったものなんですけど私が使っていたのを合わせると30年くらいなんですかね。 山田:30年間お父様から受け継いだベッドマットレスをずっと使ってるっていうことですね。 モデル:はい。そうなんです。 山田:それはベッドの向きを変えたり、裏返しとかはしょっちゅうやっていますか? モデル:たまにやってます。 山田:1年に1回とかですかね 。 モデル:そうですね。 1年に1回、ベッドのマットレスの向きを変えたりするぐらいでは実は30年間使っているマットレス、これではもうお体に合わないと考えてください。実際に寝てみましょう。 何が問題かというと皆さん同じだと思うんですけれども、ベッドのマットレスの中で概ねご自分が寝る位置というのは決まっていると思います。 背中、腰、足、どうしても体の重い部分が乗っている場所は常に一緒です。 この重さによってヘタる部分と実は体から出る汗水分、いろいろな体の老廃物、こういった水分系によっても素材そのものがいつもそれを吸収しているので素材の劣化か起こるんです。 つまり、30年間もしこの中のコイル部分がヘタらないとしても、表層のソフト層が汗を吸って傷んでいくことによって決して30年間はもたないんです。 ソフト層の表面に凹凸ができてしまうと、その部分が轍にはまったように寝返りがしにくくなってしまうんですね。 山田:ですのでさすがに30年はもたないと思ってください。このソフト層のヘタリについて考えるときにちょっとお布団でイメージしていただきたいんですが、布団の打ち直しという言葉を聞いたことはありますか? モデル:あります。 山田:どんなイメージを持っていますか? モデル:打ち直しっていうくらいなんで、布団を打って叩いて硬いところをほぐすような感じですかね。 山田:そうですよね。打ち直しっていうとどうしても打って直すというイメージを持つかもしれないんですが、実際に打ち直しとは打って直すことではなく、潰れてしまったお布団の表面に縦横、縦横無尽に新しい綿を足していくことなんです。 ただ単に打つのではなく足りなくなった部分を足してあげる。それによって元の状態を修復するというものなんですね。 もし、これがこのベッドのソフト層についてもできればお布団のようにできれば、ソフト層だけを交換することによってベッドマットレスの中のコイルは変えなくてもいいというふうに私は発想しましてこのオーダーメイドベッドをつくりました。 でも、実際には世の中売ってるベッドはこのソフト層と中のコイルを引き離すことはできない一体化して売っているために、ソフト層が傷んでしまったらもうベッド全体を買い換えなければいけなくなっているんです。 実際にそのようなベッドの構造ということを踏まえた上で、メーカーに何社か私はこの耐久性について尋ねてみました。 多くの会社が答えた平均的な回答で言えば、おおよそシングルベッドで10万円以上するしっかりとしたベッドマットレスの場合、だいたい12年から13年ぐらいが一つの耐久性の目安になるのではないかということです。 もちろんその方の使い方、体重、汗のかき方、いろんなことで異なってきますので微妙な年数の違いはありますが、ここで言いたいことは例えば30万円出して高いベッドを買ったとしても、20年30年持つとは考えないでくださいという危険信号です。 山田:お分かりいただけましたか? モデル:はい。 山田:ですので、今使っている30年のベッド、これはちょっと危ないです。 モデル:そうですね。よくわかりました。ベッドの買い替えも検討してみます。 山田:ぜひ検討してください。 最後に、私からのマットレスの選び方についてワンポイントアドバイスをしたいと思います。 もしこれから買い替えを考えていらっしゃるのであればぜひ注意していただきたいこと。 それはマットレスを買うときには必ず店頭に足を運んで、ご自分が選ぼうと思っているマットに実際に寝てみてください。 山田:いつもネットや通販などで買い物をしているかと思うんですが、ベッドもその様な買い方をしてしまう事ってないですか? モデル:最近はこのご時世もありネットで買うことが多いです。 ベッドマットレスに関しては少なくとも実際に体感してベッドの上で寝返りを打ったり、上向き、横向きの姿勢で体に合うかどうか、自分の体に合うかどうかを確認していただきたいので ネットでの評価やネットでの商品広告、これに惑わされることなく自分の体に合ったマットレスを選んでいただけるようにお願いします。ぜひやってみてください。

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          寝る前のスマホや読書、寝落ちに潜む危険性~おすすめの寝方や対策~

          今回はテレビや本を読みながら寝落ちしてしまう、これっていいんですか?というご質問に対して回答していきたいと思います。 山田:どうされましたか? モデル:私は普段ベッドの足元の方にテレビがあるんですけど、それを見るためにクッションを重ねて寝て観ているんですけど、そのまま寝落ちしちゃうこともあるんですけどそれってダメなんですか? このような質問ですね。こういう質問はとっても多いんです。 まず、大前提として眠るということは一つの儀式。ながらで何かしながらズルズルと眠りを待つというのはよくないんですね。 睡眠科の専門の先生たちもおっしゃっています。 寝る前までの行動と寝ようと思って睡眠に入るとき、これをしっかりと行動を分けていただくことが必要なんです。 なぜ儀式というかというと、寝るためにはしっかりとそれを準備してきちっとここから先は寝る体勢に入るという区切りが必要だからです。 もしこの寝るという行動を意識しないでダラダラテレビを観ながら、ダラダラ本を読みながら寝ようとすると寝る時間が定まりません。 定時に寝るということを決めずにいつも違う時間に寝てしまう。結果いつも違う時間に起きてしまう。 このような行動をとることが入眠障害や様々な不眠症の原因につながっていきますのでご注意ください。 では、実際いつも寝ている姿勢やってみましょう。 山田:こんな風にいくつもクッションや枕を重ねて体をゆがめた形でテレビを見るということをしているわけですね。まさかこのまんま寝てしまうんですか? モデル:このまま寝たりすることもあります。 山田:首が痛くなって目が覚めたり手がしびれて目が覚めることはないですか? モデル:よくあります。 このような体勢で寝ると何が起こっているかと言うと、首の姿勢が悪いために首にある神経これを圧迫するために手がしびれてしまったり 首の筋肉が緊張して肩が凝ったり、ひどいと首の痛みや頭痛頭痛が起こってしまいます。 どうすればいいかというと、まずしっかりと腰をつけて座ってクッションを当ててテレビを見ていただく。 テレビを見終わったらこのクッションを全部外していただいて、しっかりと寝る体勢に入る。 要はテレビを見るという動作と眠るという動作をある一定のところで分けていただきたいと思います。 これがもしできない方は見るべき時間、就寝時間を決めてアラームを鳴らしていただくなりして、毎日定時で寝るようにしてみてください。 いつも本を読みながら寝るというふうにも伺ったんですが、どんな風にやってるか見せていただけますか? このようにハードカバーの重たい本を頭の上に目線に持ってきて両手を上げて見ているわけですね。 めくるときはどうしてますか? どうしても片手になってしまいがちですよね。 このように重たい本を片手に持つであるとか、体幹から離して両手を使って本を持つ。このような姿勢はとても腕にも首にも良くないんですね。 なるべく本はどうしても読みたいのであれば柔らかいソフトカバーの軽めの本にしてください。 これでしたら片手で持ってもそんなに重くはないしめくるのも簡単ではないですか? モデル:楽です。 このように軽めの本、片手で持てる程度の軽いものがいいんですけれども、本当はそれでも寝ながら本を読むときにはこの体制はかなり厳しいです。 座って本を読んで頂いてから寝る体勢に入るのがベストなんですけれども、それがどうしても寝ながら読みたいという方に私の方からよりベターな方法をお教えしたいと思い ます。 このように横向きに寝ていただいて下になる手をしっかりと布団の面に置きます。 ここで本を開いていただくことによって本を支えている腕がしっかり布団に置いてあること、これが安定が図れることとご自分の力を最小限にすることができます。 この目線に対して本の字が直角になるように持って来ていただければ、目を疲労することなく本が読めると思います。 もちろん明るさも適度に必要となります。また、スマートフォンを見るときも同じです。 スマホを見るときもやはり下になる腕をしっかりベッドマットレスや布団につけていただいて安定した状態でセットしましょう。 操作する右手が上になるように左を下にして右手を上になるようにして寝ていただきます。 これでも疲れてしまう場合は時々手を腰にやって腰の上に置いて手を休めるようにしてください。 もちろん長時間のスマホの操作を寝る前にすることは決して良くありませんので必ず時間を決めましょう。 横になってから10分間、15分間、時間を決めてケータイやスマートフォンを見る。 それが終わったらしっかりと置いていただいて寝る体勢に入ってください。 ここで絶対にやってはいけない最悪の姿勢をお見せします。 このようにうつ伏せになって本を開いて枕の上に乗せて腰が反っている状態、これはとても良くないんですね。 山田:今どんな症状が出ていますか? モデル:首の後ろが痛くなってきました。腕も痛みとかしびれが出てきています。あと腰も痛いです。 要はうつ伏せの不自然な姿勢を30分、1時間、長くやってしまうと首や腰に負担がかかるのはもちろんのこと、肘から先の腕にもしびれや痛みが出てきます。 これは絶対にやらないでください。 もし万が一誤ってこのまま寝落ちしてしまうとどうなるか。 うつ伏せで寝ることによって首を極度にひねってしまいますのでこのまま寝ると本当に危険になります。 翌朝起きた時に首が痛い、頭が痛い、手がしびれる、腰痛、このような症状が起こりかねませんのでうつ伏せで本読みながら、もしくはスマートフォンを見ながら寝てしまうということは注意してください。 山田:どうですか?今日色々分かりましたか? モデル:はい。私が普段どんな悪い姿勢で本を読んだり寝ているのかが分かりました。これからはしっかりとアドバイスを頂いた寝方で気をつけながら休みたいと思います。 本当に寝る前の姿勢というのはとても重要で、眠たくなってくると体制を変えようと思ってもできなくてそのまま寝落ちしてしまうことも少なくないと思うんですね。 ですのでどんな姿勢で寝るかをきちっとイメージして習慣化することを必ずやってください。

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          捻挫や骨折などケガをした時の寝方~患部の安静にする枕の使い方~

          今回はケガをしたとき、体の腕や足などのケガをして捻挫や骨折などをしたときにもうまく枕を活用する方法についてお話したいと思います。 皆さんは枕と聞くと頭の下に敷いて寝る夜使う時の枕だけだと思っていませんか? 実は枕というのは体のいろいろな部分を安静に保つ、そのために使う道具という風にとらえてください。 ですので例えば腕を痛めた足を痛めた時には、その下に敷くことで以下にその患部が安静が保てるか、こんな役割もあるんです。 山田:今日はどうされましたか? モデル:昨日、転んでしまってその時に強く腕をぶつけてしまったんですけど、ぶつけたところが骨にひびが入ってるんじゃないかっていうくらい痛いです。 山田:そんなに痛いんですか?でも腫れてますね。 モデル:はい。 皮下出血もあるし腫れている状態。そして、ズキズキと腕が痛む状態。このような患部が炎症を起こしているような状態のときにはぜひ患部を安静にする必要性があります。 実際にどんな工夫をして寝るかやってみましょう。じゃあ、こちらに休んでください。 左の腕にケガをしてしまった場合、このように少し柔らかくて高さのある枕、これにこのように腕を置いていただくと 山田:どうですか?楽ではないですか? モデル:楽になりました。 これが正しい患部を安静にするための枕の使い方なんです。 もし、腕のこの部分に骨折があったり、筋肉が挫傷といって切れていたり捻挫している場合には、患部を心臓よりも少し高くしていただく。 そして良肢位といって、体が自然な向きになる無理やりの向きではなくて自然にふわっと手を置いて楽な姿勢、安楽な姿勢を取っていただくことによって 患部のむくみ、腫れが引いて患部を安静に保つために痛みを抑えることが可能です。 ではもし足をケガしている場合どうなるかやってみましょう。 足をケガした場合は腕よりも重さもありますし長いので、このようにお布団を少し丸めていただいて脚を高くするようにしましょう。 硬い素材よりも少し柔らかい素材の方が、ふんわりと足が乗っかることによって安定性が良いのです。 山田:どうですか?このように足を上げて布団の上に枕の上に乗せていただくとどんな感じですか? モデル:足が楽になりました。 山田:グラグラしないで安定していますか? モデル:はい。安定します。 先ほどの腕をケガしたときには腕の下に枕。足をケガした時には足の下に布団を丸めて即席で作った枕。 こういったものを置いていただくことで、患部を安静に保ち痛みを和らげることが可能です。 ケガしたときはぜひ試してみてください。

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          掛け布団の使い方・買い替えのタイミングやメンテナンスについて

          今回は掛け布団の正しい使い方、取り扱い方法と買い替えのタイミングについてお話したいと思います。 山田:今日は何か質問があると伺いました。どんなことに悩んでいますか? モデル:敷き布団はへたってきて買い換えようかなーって思うんですけど、掛ふとんはどうしたらいいんですか? ・掛け布団の買い替えのタイミング 掛け布団についてはどうしても傷んだという感覚、これがどんな条件で起こるかっていうのが分かりづらいですよね。 敷き布団であれば何か腰が沈んできたとか、体に合わないなーっていう不具合や腰痛が出たり、こんなことで「あっ敷布団買い替えてみなきゃ」っていうふうに分かるかもしれないんですけど、 なかなか掛け布団の場合にはそのようなはっきりした目安がないことが問題ではないかと思っています。 山田:実際に今使っている布団、どんな素材で何年ぐらい使ってますか? モデル:羽毛の布団なんですけど、親からもらったものなんで20年ぐらい使っていますね。 山田:20年間同じ羽毛布団、それもお母様やお父様からもらったものを引き継いでずっと使っているということですね。 実は掛け布団については結構このようなお話を伺うことは少なくないんです。 実際にはかけ布団についてはメーカーに問い合わせてみると、約10年くらいで買い替えるという言葉が平均的には回答されております。 実際に10年以上経つとこの外側の側地というのが傷んできて中の羽毛が飛び出してきてしまう、もしくは汗をたくさん吸うことで羽毛のふんわり感がなくなって質が劣化してしまうので約10年間ぐらいが一つのめどだと言われています。 でも実際にしっかりとメンテナンスしながら上手く使っていただくと、良質な掛け布団であればなんと30年間もつともいわれているんですね。 ですので今日はこの掛けふとんのメンテナンスについてもお話をしたいと思います。 ・掛け布団の傷み・へたりのチェック方法 モデル:先生、掛け布団は何が基準に掛け布団が傷んできた、くたびれてきたと判断すれば良いでしょうか? 山田:いい質問です。ではこれに回答しますね。 掛け布団が傷んできた、段々にくたびれてきたと判断するには3つの基準があります。 ①10年以上使用しているかどうか ②側生地が薄くなったりこすれたり切れたりして中の羽毛が(部分的にも)飛び出していないか ③全体のかさが減ってきてぺっちゃんこになってなんか最近布団かけてても暖かくないなあと感じるようになった。 これらは買い替え、メンテナンスの時期だと考えてください。3つです。 10年以上使用、中身の羽毛が飛び出している、あったかくなくなってきた、ここが注意点です。 山田:わかっていただけましたか? モデル:よくわかりました。その三つの基準があればわかりやすいですね。 ・掛け布団のメンテナンス方法 長年使ってお布団を買い換える前にどのようにメンテナンスできるかという方法は大きく分けて2つあります。 布団のクリーニングと布団のリフレッシュもしくはリフォームという言い方をします。 簡単に言うとクリーニングは汚れた羽毛を洗ってきれいな状態に戻すこと。 リフォームやリフレッシュというのは傷んでしまった側地を外して中の羽毛を洗浄し、さらに足りない部分を追加してあげて元通りの掛け布団に戻す。 これをリフレッシュもしくはリフォームと呼んでいます。 それをやるタイミングについてはこちらのチェックをしてみていただきたいと思います。 羽毛布団のチェック 5つの項目 いくつご自分に当てはまるか数えてみてください。 過去3年間布団の丸洗いをしていない。ニオイが気になる。汚れが気になる。羽毛のかさ(ボリューム)が減ってきた。 生地が傷んでしまってほつれてきている。 もし 該当するものが3つ以上あれば布団の丸洗い。 4つ以上あれば布団のリフォームをぜひ検討してみていただけると良いかと思います。 ・掛け布団も寝返りに影響するんですか? 枕や敷布団のみならず、この掛け布団というのも寝返りに大きく影響してしまう要素なんです。だからこそ注意が必要なんですね。 あなたの使っている掛け布団が寝返りに悪いかどうかをチェックする方法が5つあります。 まずこの掛け布団、この中身が羽毛かどうか。重たい綿などではないかどうかですね。 それから布団が体に纏わりついていないか。構造上、形、大きさ、いろいろなことで纏わりつかないかどうかこれも重要なポイントです。 そして、2枚3枚と重ねて掛けてないか。なるべく1枚で掛けるようにしてください。 重たい布団でないかどうか。これも重要なポイントです。重たいとあったかいと思うかもしれないけど、重たいと寝返りが打ちにくいんです。 最後のポイントは掛け布団にカバーをかけていないかどうか。これも重要なポイントです。 山田:どうですか?何か当てはまるものはありますか? モデル:カバーはかけてますね。 山田:それは汚れないためですか? モデル:やはり衛生面が気になるのでカバーをかけちゃいます。 この場合はできれば丸洗いできる掛け布団を準備していただいて、汚れが気になったら適宜洗っていただく。その代わり寝返りがしにくくなる体に纏わりつくカバーは絶対にかけないでいただきたいと思います。 おさらいしますね。 掛け布団の条件 軽いこと、1枚でかけること、羽毛素材が一番ベストですよ、そして体に纏わりつかないようにカバーをかけないで寝ていただくこと、そのためにも丸洗いが出来る方が良いかと思います。 掛け布団の条件わかっていただけましたか。 枕のみならず、敷物そして掛け布団全部を揃えることで体にやさしい寝る環境が作れますので是非試してみてください。

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          足がつる(有痛性筋痙攣)原因と予防や対処方法

          今回は「足がつる原因とは?夜間の足のつり対策も教えます」というお話をしていきたいと思います。 皆さん、夜寝ていて明け方足がつって痛い思いをしたことがあるという方も決して少なくないと思います。 また日中に歩いていて足がつる、何か動作をして足がつる、こんなこともありえますよね。ひどい方だと手がつってしまうこともあるんです。 実はこれらの「つり」というのは水分不足、ミネラルの不足、冷え、さまざまな病気を原因に起こってくるつりなどが原因として考えられます。このことについて今日は詳しく解説していきたいと思います。 ・「つる」ことのメカニズム モデル:先生、そもそも足がつるの「つる」とはどういうことなんでしょうか? 山田:いつも足がよくつるんですか? モデル:夜中につることが多いです。 山田:はい。足のつりについてメカニズム知りたいですよね。 モデル:はい。 足のつりとは医学的には「有痛性筋痙攣」と言います。 漢字を見ると分かるように痛みがあって、そして筋肉がぐーっと痙攣するというイメージ浮かぶじゃないですか。 実際に筋肉が必要以上に硬く縮んでしまって自力では伸ばせられない、また伸ばそうと思うと痛みを伴う、これが有痛性筋痙攣の状態です。 ここに筋肉の図があります。 足ふくらはぎだとか腕などでもそうですが、筋肉があって端に腱が筋があります。 この筋肉の部分「筋紡錘」というものと、腱の部分に「腱紡錘」というメカニズムがあって、これはそれぞれ筋肉の伸びすぎないようなコントロールや 筋肉が縮みすぎないようなコントロールをしていてくれてる構造なんです。 この2つのバランス。 適度に筋肉が縮んだり緩んだりすることをうまくできなくなってしまう、コントロールがうまくいかなくなった状態が足がつる有痛性筋痙攣の状態なんです。 ・つり(有痛性筋痙攣)が起こる原因 では、なぜそのようなことが起こってしまうのかというといくつかのポイントがあります。 ミネラル電解質といって例えばマグネシウム、ナトリウム、カルシウム、カリウム、こういった体の中で血液の中で電気を運んでいる電解質という成分のバランスが崩れてしまうと うまく筋肉に神経の伝達がいかなくなって筋肉がつります。 また一方、水分が不足すると水の中に血液の中にあるこのバランスが崩れるので、水分不足もひいてはミネラル不足につながります。 これ以外にもさまざまな病気などでも足がつることが考えられます。 山田:何か足がよくつると伺いましたが、どんなときにつるんですか? モデル:夜寝ているときとか、あとは運動した後とかつることが多いです。 なぜ運動した後や寝ている間にこの足がつりやすいかというと、どうしても水分が不足しますよね。 運動している時汗をたくさんかきます。汗と共に水と一緒にこのミネラルも体の外に出てしまうんです。そうするとミネラルバランスが崩れる。 夜間であれば寝ている間に知らないうちにたくさんの寝汗をかきます。これはやはり水分とミネラルを失ってしまうことにつながるんです。 ですのでこの寝る前に適度な水分を摂ったり、運動の前に水分を摂ること運動の最中に水分を摂ることが大切になってきます。 実は背骨の中の脊柱管狭窄症といって、背骨の中には神経があってその周りを骨や椎間板が取り囲んでいますが、 この神経を何らかの原因で締め付けてしまうようなことが起こると、神経の働きが悪くなってその神経が司っている筋肉、 これがスムーズに動かなくなることで足のつりが起こるこれも一つの原因となります。 ですので高齢者の方がよくある脊柱管狭窄症、また若い人でも起こる腰椎椎間板ヘルニアや様々な腰の病気、これでも足がつることになるんですね。 ・夜間の足つり予防対策 まず、水分が不足して足がつるわけですから寝てる間コップ1~2杯の汗をかくとも言われているので、寝る前にしっかり水分を摂っていただくこと。 またベッドサイドに夜間でも水分補給ができるように水を置いておくことも良いことです。 一方で冷えも大敵です。 夜間、冬、足が冷える。これは長ズボンを履いたり温かいかけものをすることでいいんですが、夏場のクーラーも大敵ですね。 夏場もし暑くて薄いものを着たり、掛け布団は薄くなるとしても足だけは冷やさないように長ズボンを履いていたことを私は勧めています。 また、寝る前によく足のつる人でしたらつる部分に予防的に湿布を貼っていただくとか、よーくその部分を手で擦ってマッサージしてから睡眠を取るとかそのような工夫も有効かと思います。 ぜひ試してみてください。 ・足がつってしまった時の対処方法 まず筋痙攣は、もしふくらはぎに筋肉の痙攣が起こっている場合。 その筋肉を徐々に伸ばしていくのがいいんですが、急激にはその伸ばすという動作が痛みでできないこともあるかと思います。 もし近くに人がいて呼んで助けを求めることができるのであれば、温かいお湯で絞ったタオルやホカロンなどを持ってきていただいて当てることによって血流を良くすることができます。 もし呼んでも誰も来てくれないような状況でしたら、自分でふくらはぎをまず強擦と言って強く擦るようにマッサージをしましょう。 これによって温める効果と筋肉の緊張をとる効果があります。 少し和らいできたら徐々にこのつってる筋肉を伸ばすように足首をグーッと上に持ち上げてこの筋肉をストレッチします。 何度がゆっくりゆっくり、急激にやってはダメですね。ゆっくりゆっくりやることによって徐々に足のつりが取れてくるはずです。 温めること、筋肉をマッサージすること、そして縮んでる筋肉を徐々に徐々に伸ばしていくこと、これが大事です。 足のつりは突然やってくるしとても辛い。そして、恐怖感も生まれてしまうので是非この予防策、そしてなってしまった時の対処方法を知っておくことが重要です。 皆さんも是非つってしまったらこの方法を試してみてください。

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          睡眠姿勢に重要な上向き・横向き・寝返り~凹凸枕と比較して寝返りの打ちやすさをチェックしてみましょう~

          今回は「寝返りのしやすさとは?」ということでお話をしたいと思います。 私は寝る睡眠姿勢にとって重要なことは、上向き・横向き・寝返りの時にすべて体に合った枕を使うことで、姿勢を良くできるというお話をいつもしています。 そうすると多くの方から、「寝返りのしやすさというのはどうやって確認すればいいんですか?」ということを質問されます。 自分で寝返りのしやすさを判断する方法と人から見てもらって判断する方法、この2つについて今日は解説したいと思います。 ・ 自分で寝返りをチェックする時は何を意識すればいいですか? では、まず第一番目に自分で寝返りのスムーズさをチェックする方法をお教えします。 大前提として今から行うのは本当に眠っているときの夜中の寝返りではなくて、それに近しい覚醒状態での回転動作、これでチェックします。このことを知っておいてください。 そして、回転動作がうまくいけば実際に寝ている時にも寝返りはスムーズになります。当研究所ではそれをビデオを検証をしています。 では試してみてみましょう。ポジションが大事です。 胸の前で手を鎖骨と鎖骨に当てて膝を立ててください。 ここから右左、右左と2回寝返りを打ちます。 今、何を見ているかというと肩と骨盤腰が一緒に動いているかを確認しているんですね。 肩と骨盤が一緒に動く。つまり、身体の軸が通っていて軸に対してコロコロとただ回転しているだけ。 これが寝返りのスムーズさをチェックするポイントです。 逆にスムーズでない時をやってみましょう。例えば凹凸の枕を使ってしまうとどうなるか。 骨盤が先に寝返りを打って肩が追いかけます。もしくは、肩が先に寝返りを打ってから骨盤がついてくる。 いずれも肩と骨盤がバラバラにばらけてしまって寝返りを打つような姿勢、これでは力を入れなければ寝返りができないわけです。 これをスムーズではない寝返りと呼んでいます。 ・誰かに見てもらうにはどうすればいいんですか? では、2番目に誰か人にこの寝返りのスムーズさをチェックしていただく方法をお見せします。 この場合は寝ている人の頭側に立っていただいてここから身体の軸を見ていきます。 手を前にバッテンにしていただいて膝を立てます。では寝返りをしてみてください。 この時、チェックする人は肩の一番出っ張っている肩峰という部分と、大腿骨といって太もものところの大転子、ちょっと解剖的に難しい言葉なので簡単に言うと、 肩の出っ張っているところと骨盤の出っ張っているところ、この2点が同期的に動いているかバラけて動いているかを確認しています。 今度は左向きになりましたので右の肩と骨盤、この出っ張りを一緒に動いているかを見ています。 もう一度お願いします。今、ほぼ同期して動いていることが分かります。ブレないです。 では、悪いスムーズではない時の寝返りです。これでもお願いします。 骨盤が先に行って肩が遅れてきてやっと肩が追いつきました。もう一度反対向きお願いします。 今度は肩が先に落ちて大きく骨盤が先に入ってから肩が追いかけていく。 肩峰と大転子、肩と骨盤のポイントがバラけてしまっているのがわかりますね。 枕が適切に合っていないと自力で大きな力を出して寝返りを打とうとするので、体の部分的なところに力が入ってしまって全体を1本の軸として転がることができなくなってしまうんです。 もし、どなたか見てくださる方がいれば頭側に立って、この肩と骨盤の動きが同期しているかどうかをチェックしていただくといいと思います。 ・上向きになった時に喉の圧迫感と後頭部が高く感じる時はどうしたらいいですか? その方その方の体型や体格によっては今のような訴えもたまに聞かれます。 寝返りがしやすくても当所、どうしても高さが気になる、喉が辛い、このような場合は少しだけまず最初に低めのセッティングをしてください。 5mmほど低くセッティングして高さに慣れていただく。喉が苦しくなく寝付ける。これがうまくできるようになって徐々にまた高さを適切な高さにしていくのがいいと思います。 例えば65mmが体に合ってるとしても、最初は60mmの高さに下げていただいて、後頭部の高さ硬さにも慣れて喉の苦しさもなくなってから段階的に高くしていけばいいと考えています。是非、試してみてください。 適切な高さ硬さの枕について、どうやってチェックするかという方法を今日は説明してきました。 なかなか難しいと感じる方もいるかもしれませんが、当研究所ではたくさんの動画をYouTubeで配信していますので、寝返りのチェックの方法、寝返りのスムーズさも確認してください。

          睡眠姿勢に重要な上向き・横向き・寝返り~凹凸枕と比較して寝返りの打ちやすさをチェックしてみましょう~

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