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相手を操る禁断の文章術 「今すぐ」使える5つのテクニック(後編)DaiGo著

DaiGo著「相手を操る禁断の文章術」をより自分の手の内に入れて実践していくため、今回はこのステップ3・今すぐ使える5つのテクニックのうち残りの2つについて紹介していきたい。
ステップ1、2、3・5つのテクニック(前編)については過去記事からどうぞ。

ステップ1 「書かない」3原則

・あれこれ書かない
・きれいに書かない
・自分で書かない

ステップ2 人を動かす7つのトリガー

・興味
・ホンネとタテマエ
・悩み
・損、得
・みんな一緒
・認められたい
・あなただけの

ステップ3 「今すぐ」使える5つのテクニック(前編)
・書き出しはポジティブに
・なんども繰り返す
・話しかけるように書く


では本題の「今すぐ」使える5つのテクニック(後編)始めるわ。残りこの2つについて一緒に考えていこう!

・上げて、下げて、また上げる
・追伸をつける

「上げて、下げて、また上げる」とは文章にメリハリをつけて、感動・ドラマを作るためのテクニックなんよ。大体のドラマ・映画はこのパターンなんよ、思い当たるよなあ?

(上げ)順風満帆の恋人同士  

(下げ)ある日突然のパートナーの病気

(上げ)病魔と二人で立ち向かい、お互いの絆が高まっていく

(下げ)治ると思った病気が急変しパートナーの死に直面

(上げ)死を受け入れ、立ち直り、ポジティブに成長していく主人公

アクション映画でも、職業ドラマでも、

できるヤツの演出、 

⇒ ピンチ・トラブル ⇒ 解決                 

一連の「上げ・下げ・上げ」という驚くほどのワンパターンだよな。逆に考えるとこの「上げ・下げ」がないと全然面白くならないということ。

順風満帆の恋人同士 ⇒ イチャイチャ、さらに好きになる ⇒ 結婚した ⇒ 子供できた ⇒ 不倫もせずに理想的な家庭が続いていった

はいはい、そうですか良かったね、となるよなあ。自分の人生ならこれ最高だけど、他人事になると、急に面白くない話になる。人は「上げ⇔下げのギャップが大好き」なの。これを文章に取り入れていこうという話。

例文を作ってみたんで「上げ・下げ・上げ」を意識して読んでみて。

①新製品の出来が期待以上です。今までの製品になかった〇〇機能をついに実装した画期的な製品となりました。

②しかし、この製品、実は発売できないかもしれない危機がありました。さあこれから量産しようという時期に、一部の部品の耐久性に問題がある事が発覚しました。この部分を改良するだけで物凄い追加コストと時間がかかることがわかり、製作部署は途方にくれました。

③その時社長が一言、「コストがかかってもいいからやってくれ!それで製品の耐久性が高まるんだろ?新しい機能に加えて、耐久性があり長く使ってもらえる、という新しい付加価値が付けれるなら安いものだ」。そこから社員一同、結束力が高まり、寝る暇を惜しんで改良品を完成させることができました。

④この新しい機能、そして長く安心して使ってもらえる特長は、必ずお客様のお役に立てると信じています。

ベタな展開だけど、どうかな?では、ここで②③を抜かして読んでみて。なんか気が抜けた感じじゃない?そう、ドラマがないのよ。読んでる人の感情を揺すぶっていないのよ。

でも②③の上げ下げを入れることによって、②発売できない危機(下げ)⇒③社長の一言からの挽回(上げ)の一連のドラマが読んでいる人の脳裏に刻まれ、同時に新製品のメリットが刷り込まれる。そして購買意欲につながるという流れ。

(結論)その話に「上げ・下げ」を入れないか?、を考えよう。入れたらドラマが生まれて、その文章が面白くなるんよ。

〔おまけ〕フォロワーが多いtwitterのプロフィール欄もこの仕組み。例えば、

高学歴・一流企業で若くしてプロジェクト成功させ社長賞 ⇒ 調子に乗って独立起業し大失敗、大借金 ⇒ マグロ漁船で借金完済 ⇒ 今は年商3億のんびり社長。

すごい上げ下げある人生、この人どうなってんの!で共感もらっている仕組み。真似していいんじゃないかな。


・追伸をつける

知らなかったけど、あらゆる文章の中で人が最も読み、心に残るのが「追伸」部分らしい。

追伸とは言わばドラマの1分間の予告編。先が気になる、断片的な情報で想像力をかき立てられる、そういう状態に読み手を誘い込むことができるとのこと。そして頭の中に文章の内容を残してもらい、考え続けてもらう事ができるんよ。

例えば、

(本文・形式的で結構)

〔追伸〕

・プライベートの件で折り入ってご相談したいことがあります。お時間いただけないでしょうか?

・先日探していた資料を送ったのですがご覧になりましたか?この資料を基に新しいプロジェクトの件、ご意見いただけるとうれしいです。

・本文のセール内容とは別に、当店独自のさらなる割引商品が入荷予定です。〇〇様にだけ特別に先にお伝えしておきますね。

・契約のご検討の進捗具合はいかがでしょうか?決断しにくい事承知しております。改めてメリット・デメリットをまとめた資料をお送りさせていただきます。

基本構成として内容が完結している本文が前提。本文は情報の伝達をメインに。プラスであえて続きがある「追伸」を付ける、そしてわりと「自分の願望」をストレートに盛り込む。追伸は心を揺さぶる部分として考える。そうすることで相手の心を動かし望む行動に移すことができる、追伸にはそんなスゴイ力があるとの事。

メールやLINEに追伸なんて入れたことない人多いんじゃないかな?すぐできそうよな、やってみよう!


まとめ

・上げて、下げて、また上げる
・追伸をつける

について色々と検討してきたけどなるほどな、と思う事多かったかな?無意識にできてた事あるかもしれないけど、今度は意識してやっててそれで本当に人が動くという成功体験をして欲しい。そしてブラッシュアップして無意識に使いこなせるようになれば、物凄いスキルになると思うわ。今後益々、文章でのやりとりで仕事、勉強、日常生活を送っていくことが増えてくるかと思うけど、そこで上手くやっていける一助になればうれしいなあ。