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コロナきっかけに、300人の前で講演することになりました。

アッサロームアライクム。こんにちは、オカです。

コロナが第三波。ですね。波自体は、ウイルスが作っているのか人が作っているのかよく分かりませんが。その第一波が落ち着いた頃、6月後半から7月前半にオンラインで開催された中央アジアトークリレーに登壇したことが縁で、10月末に高校生300人の前で講演することになりました。そんなお話です。

1,中央アジアトークリレー

新型コロナウイルスの感染が拡大、4月には緊急事態宣言も出され、大都市を中心にステイホームが呼びかけられ、それに伴って、オンラインイベントでのミーティングやイベントが多くなりましたよね。

その4月、ALL ABOUT AFRICA(アフリカ好きによるアフリカ総合情報サイト)主催で「アフリカトークリレー」がスタート。そこから、「中東トークリレー」、同時進行で「インドトークリレー」と世界中にトークリレーが広がっていきました。

そんな中、中東トークリレーのファシリテーター、シリア支援団体PIECE OF SYRIAの代表、へむりん(中野 貴行)と友達だったこと、へむりんも主催のALL ABOUT AFRICAも、次の展開や中央アジアでの開催を模索していたことから、話が舞い込んできました。

そこで色んな方に協力をお願いして、「中央アジアトークリレー」を形にすることができたのでした。

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オカはこの中で2回目に「元プロボクサーが国際協力を目指した話~オリジナル人生の描き方~」というテーマで登壇。下のイベントページ内での紹介文の様に、プロボクサー、青年海外協力隊、サラリーマンを経て、現在まちづくりに取り組むまでに至る人生を話しました。

19~25歳でプロボクサーとして活躍された後、27歳まで教員をされ、28歳から協力隊でウズベキスタン・ホレズム州の小中学校に配属。帰国後はサラリーマン、教員などを経て、現在は出身の大阪府三島郡島本町にてまちづくり活動として様々な活動・運営をしている。毎年2週間ほどウズベキスタンの暮らしていた村に訪れ、ウズベク人・ウズベク文化に浸り、日本でもイベントを企画するほどのウズベキスタン愛の持ち主。

オンラインイベントでの登壇は初めてだったので、ZOOMの扱いにも慣れず、本番は自室からなかなか内心冷や冷やしながらのトークになってしまったのですが、何とか終え、イベント全体も無事終了して安堵したのでした。

というか、ウズベキスタンに住んでいる先輩隊員にも登壇してもらって、動いている姿を数年ぶり見ることが出来て、個人的にはそれだけでも大きな達成感がありましたw

2,神奈川県の高校1年生の前で講演

そんなこんなの中央アジアトークリレーだったのですが、オカの回に参加くださった方の中で、神奈川の高校教員をしている方から高校での講演の話を頂くことに。

高校生対象の講演経験はほとんどなく、学年単位での講演となり、数百人を対象にした講演は初めてだったのですが、折角のチャンスなので受けることに。

個人主催のイベントでなく、学校内での講演となるので各種調整が必要だったのですが、各方面に話を通して頂いて、日程も何度か調整、対象学年や実施時間も幾度も調整して頂いて、10月末に実施に至りました。

聞いてくれたのは314名の高校1年生。「ウズベキスタンで感じた"豊かな"暮らし」ということをテーマに、プロボクサーから青年海外協力隊受験に至った経緯、協力隊として経験したウズベキスタンでの暮らし、そこで感じたこと、そんなことを話しました。

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一般の講演だと、当然、参加したい人、興味がある人が聞きに来るわけで。今回、目の前に座っている高校生たちは興味の有無にかかわらず座らされているわけで。これは、なかなかのハイレベルの攻防戦になる訳です笑 しかも、300人笑

綾瀬西高校2

「大人ならここで笑いが起きるんだけどなぁ。。」「真剣には聞いてくれてるけど、興味持ってくれてるんだろうか。。」「ていうか、後ろの方とかもはや顔見えねぇし。。」50分間、オカの胸の内たるや、もう。それでも何とかやりきりました。

「豊かな生活とは」。そんなことを考えてもらうきっかけになれば。そんな話で締めくくりました。

綾瀬西高校

講演はここで終了したのですが、講演の振り返りの際、感想と一緒にいくつかこちらの質問にも答えてもらうことにしました。それがこちら。

質問

結果は、全く予想出来なかったのですが、期待以上の結果に驚くことになりました。

3,ウズベキスタンに住んでみたいと思った高校生たち

正直、①は感想、③は答えのない質問(豊かさとは何のかを考えてもらう質問)、ということで②に質問に何人が「Yes」と答えるかに興味と期待がありました。

ウズベキスタンを大好きになったオカがする講演なので、オカが感じたウズベキスタンの人、暮らしの良さを話しました。勿論、ウズベキスタンの不便さ、当時感じた衝撃、理不尽な制度、そんな話もしました。

それらを、今の、高校1年生という多感な時期の彼らがどう受け止めてくれたのか。ほぼ全員分の感想文が届き、1枚1枚確認しました。結果!!!!

「ウズベキスタン(シャワット)で1年間暮らしてみませんか?」という質問に、314人中、85人が「Yes」と答えました!!

すごない!?やばない!?もはや、おかしない!?笑 ほぼ3割!! 300人中、3人に1人が、1年間ウズベキスタン(のしかも自分が住んだド田舎のシャワット)に、住んでみたい、住んでみてもいいかも、と思ったわけです。僕は伝説の講演をしてしまったのかもしれないwww

答えと一緒にその理由も答えてもらっているので、彼らがそう思った理由を一部、紹介します。(ホントは、85人分全部紹介したい)

「楽しそう」

「色々ゆるいし、今日の話を聞いて色々楽しそうなものがけっこうあったので、暮らして見れるならしたいと思います。」
「協力性がある生活は、毎日が楽しそうだなと思った。トイレは、、まぁ、うん。」
「岡さんの話を聞いて良い国だと思いました。楽しそうだと思ったからです。」

「異文化を体験したい」

「今、自分が当たり前として暮らしている生活と、ウズベキスタンでの当たり前の生活は違うから、良い経験になると思ったからです。」
「海外は行ってみたかったのもあるけど普通にウズベキスタンがいい国だと講演をきいて思いました。」
「今日の講演を聞いて前までは恐いイメージがあったけど、そのイメージがなくなったから一度は行ってみたいと思う。」

その他

「人生ずっと日本はあきるから。」
「とても充実していてごはんがおいしそうで物価が安いから。」
「自分が少しシャワットという村にきょうみを持ったのと、村の人たちと話したりしたいと思ったから。」

ちなみに「Yes」と答えた男女比は同じくらいでした。女子が多いかなと思ったけど、意外にそうでもなかった。海外での暮らしや結婚、て割と男性が保守的な印象があるから。1週間なら行ってみたい、3日なら行ってみたいて子も結構いました。

4,「心の豊かさ」

「あなたはウズベキスタンと日本のどちらの方が豊かだと思いますか?」という質問にも、みんな真剣に考えて答えてくれました。

ウズベキスタンに住んでみたくはないけど、日本よりウズベキスタンの方が豊かだと答えている子もいたり、逆の子もいたり。印象的なだったのは、複数の子たちが「心の豊かさ」はウズベキスタンの方が豊かだと書いていたこと。

講演の中で「心の豊かさ」という表現は一度も使ってないんです。正直、「ゆるく」「楽しく」という言葉は講演の中で使っていたので、感想にもそういう言葉は多く書かれていたのですが。

勿論、単純に「日本の方が豊か」だと書いている子も沢山いたのですが、しっかりと2つの国の豊かさの違いを比較して、ウズベキスタンの豊かさを「心の豊かさ」と表現する高校生の感性に感心しました。

5,真剣に聞いてくれた高校生たち、ありがとう。

そしてそして、何より、ほとんどの子たちが、全ての質問項目に、感想や答え、その理由を熱心に書いてくれたこと。

今回ほどしっかり感想を書く子が多かったのは、初めてのことだった様で、先生方もそこに驚かれていました。「この子たちはこんなにちゃんと書けるのか」と。海外、異文化のこと、豊かさ、将来のこと、色んな事を考える良い機会になった様で光栄です。

みんなの感想をまたいくつか紹介させてもらいます。

将来を考える機会になった

「楽しくて、親と同じ歳でも、生き生きとしていてことがまったくちがったので、自分の人生は後悔しないようにしたいと思いました。」
「岡さんの人生?が楽しそうでした」
「今回の講演を聴いてみて、現地の土地の良さもそうですが、一番勉強になったのは環境を変えるのがどれ程大変か。です。自分も環境を変えようと迷っていますが、振り切って変えようと思います。貴重なお時間をありがとうございました。」

そうか。そら親が同じくらいの年齢の子もいるわなw

講師への高評価

「人生で初めて講演会で眠くならなかった。元教員ということもあって話し方がっ上手でたいくつしなかった。ありがとうございました!!」
「だんだん話がおもしろくなってきて、おもしろかった。」
「面白くて、興味深い内容が多くて、話を聞いていて『つまんないな』とか『あきたな』とか思わずに面白いなと思えましたね」

勿論、正直に「眠かった」「無駄だった」など書いている子もいましたが、「楽しかった」「面白かった」という評価が多かったです。

鉄板ネタ「おばあちゃんとひよこ」

「ひよこと半熟卵が面白かったです。トイレは印象に残っています。」
「トイレの話とかおばあちゃんがひよこゆでたまごをあげる話が面白かったです」
「とても面白かったし、なにより印象に残っているのが、おばあさんがヒヨコに卵を食べさせてあげていたのが面白いと思いました。先生たちが無断欠席する中でも生徒たちは勉強をがんばっているんだと思うとすごいなと感じました。この講演をきいて、見ためのみで判断するのではなく、深く関わってみることが大切なんだなと思いました。なので、私も見ためだけで避けないで関わってみようかなと思いました!」

ということで、鉄板ネタ「おばあちゃんとひよこ」を聞いてみたい方は、当日の講演をご覧あれ!!

おまけ

感想の所々に出てきた「トイレ」。生徒たちの印象に強く残ったんですね。学校のトイレがこんな感じ。まさかの個室に扉なしのオープンスタイルw

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お家のトイレがこちら。床に穴という、故障知らずのシンプルタイプ。気候的に乾燥してるので意外にそこまで臭くはないんです。

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こんなトイレたちに高校1年生たちは衝撃を受けたんでしょうねw

それではオマケの最後に、314人の生徒の中から、ベスト「振り返りシート」賞を発表して終わりにしたいと思います。

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「トイレがやばいのはやばいですね。」て何やねん!!笑 こういうシンプルに素直に感情を表現するセンス、良いと思うw そのセンス、大切にしてねw

Yahshi!!

Hosh!!

※講演依頼、興味あれば気軽に何でも聞いてくださーい(/・ω・)/


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