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気絶したことありますか? -気絶経験8回の女 ( ・`д・´)ドヤッ 前編-

親から聞いたもの2回 + 自覚があるもの6回=8回。
生まれてから今まで、私が気絶したことのある回数だ。

血管性迷走神経反射

大人になって調べるうちに分かってきたことだけれど、私はどうやら「血管性迷走神経反射」によって、脳貧血となり、気絶(失神)してしまう質らしい。
タイトルには「( ・`д・´)ドヤッ」とドヤ顔文字なんて、つけてみたりしているが、実際、威張れるようなものではない。
そんなこと、体験しないに越したことはないだろう。

初めての気絶 初めての採血

最初の気絶は、自分では記憶になく、母から何度か聞かされた記憶だ。

病院で採血をすることになった2歳の私。
看護師さんが準備を初めてからずっと、私はその動きの一部始終をじっくり観察していたようだ。

そしていざ採血。
針が刺される瞬間も、私はまじまじと見つめていたようで、隣で見守る母は、

(この子、痛かったり怖くはないのかな…すごい度胸があるのかな…)
そう思っていたらしい。 その矢先。 

私の顔はみるみる青白くなり…

バターン!
白目になって、そのまま真横に倒れたそうだ。

2回目は外科処置中に

次は3歳頃。

買い物などの移動で、母の自転車の後ろに乗っていた私。

当時、自転車の子ども用椅子には、ぶら下がる子どもの足を車輪に巻き込まないようなガードみたいなものはなかったのか、私は知らないのだが。

あるとき私は、自転車に乗る母の後ろで、片足を後輪に巻き込まれてしまった。

ガリガリガリ…!

突然の足の痛みと、なんか変な音がしたのは、なんとなく朧げながらも記憶にある…気がする。

母は慌てて近くの外科に飛び込んだ。

ベッドに座らされて、私の足の患部に消毒液を塗られたその瞬間。
私はまた、バッタリ横に倒れたそうだ。

3回目 牛乳パック事件

ここからは自分でしっかり記憶している。

2年生だったかな、学校の工作の時間。
牛乳パックで各々、何かを作っていた気がする。
牛乳パックを立体のまま角に切り込みをいれたかった私は、ある一つの角をめがけて、パックの上部からハサミを持った手を入れて、内側からグサッと刃先を指した。

すると、

痛っ!

牛乳パックを支え持っていた左手の人差し指も、よくわからないが、勢い余って指してしまった…どんくさ過ぎる…

そのクラスの保健委員は私だった。
具合が悪かったり、怪我をした子は保健委員が保健室まで連れていくのだが、そのときは私自身が保健委員。
どんくさ過ぎるのが恥ずかしいのもあって、「保健室行ってくるね!」と一人で保健室へ。

刺さったわりに、すぐに指の付け根を押さえたからか、大して出血もしていなくて、私は呑気に、
「先生~、ハサミで指指しちゃいましたー(笑)」
と、照れながら伝えた。

先生も、本人がそんなノリなので、あーぁ、という感じで、机の上のガラス瓶から、丸い脱脂綿をピンセットで取り出し、オキシドールをつけて、私の人差し指につけてくれた。

そのとき。

ジュワッ

ビーン!!
指先から、感電したみたいな衝撃が、足まで伝わった。

気がついたら、私は保健の先生の膝枕で、横たわっていた…
しかも、衝撃で失神だけでなく失禁までやらかしていた…((+_+))

保健の先生の白衣も濡らしてしまい、あのときは、もう申し訳ないのと、恥ずかしいのとでいっぱいだった。
「穴があったら入りたい」という言葉は、あのときの私のために作られたのではないか、と今でも思える。

傷も血もない4回目

4年生の4回目。

授業中、私は脱線先生の話を聞いていた。(脱線先生の話はこちらから)

私は、お道具箱の中から、何か出そうとしたか、逆にしまおうとしたか。
ともかく、お道具箱を机から引き出すために手を動かした、ということは覚えている。

お道具箱を引き出したとき、私の左肘が、椅子の背もたれに激しく打ち付けられた。(もちろん、打ち付けたのは自分だ(笑))

勢いよく引き出しすぎたのだろうか、肘はなんだか、やたらとジンジンしてきた。

先生の話を聞かないと。授業中だ。

ジンジンジン…

先生の方に意識を集中させた。

ジンジンジンジン…

耳を先生の声に集中させた。

バターン
正直私は、倒れた音が実際どんなだったかは知らない。

気がついたら、
いろんな「大丈夫?」の声と、覗き込むたくさんの顔に、丸く囲まれていた。
私は、椅子ごと横に倒れたようだ。

先生やクラスメイトは、私が肘を打ったことも知らなかっただろうから、突然倒れて、さぞ驚いただろう。

このとき初めて、痛すぎるわけでもなく、血が出たわけでもなく、吐き気がしたわけでもない気絶を経験した。

* * *

気絶したとき。
目撃していた周りの人に聞くと、私が倒れてから意識が戻るまでは1分も経っていないようなのだが、私にはわりと長くて不思議な時間だ。

その不思議な「パソコンを再起動したとき」のような感覚のことを書きたいけれど、まだ私の気絶エピソードは4回も残っている。

なので、中編後編につづく。

サポートしていただける、というありがたみ、深く心に刻みます。 子どもに繋いでいけるよう、子どもにいろんな本を買わせていただくのに役立てようと思います。