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義足の馬

節分の先取りのようなこの一枚は、よくランチにお邪魔する浦河の「ごはんカフェ蓮」の入口。力強い福は内!の字に元気をもらった。浦河は今日も暖かく、1月という感じが全くしない。

昔は誰もがテレビを観ていて、共通の話題を提供してくれた。今や皆インスタやらXやら同じチャネルをスマホで見ているものの、流れているものが人それぞれ異なり、もちろんシェアしあったりするわけだが、意外と同じものをみていなかったりする。

昨夕は馬仲間と食事しながら、あれこれ話し、馬の病気の話になり、蹄葉炎、そこから馬の義足の話になった。馬好きなら皆インスタで同じく見たよね、と思って話していたら、義足の馬なんて見たことないと言う。私が見た動画を探そうとしてもうまく見つけられなかったのだが、私が最初に義足の馬を知ったのは絵本だったことを思い出した。

Molly

それがこの本。まだ馬のことを良く知らず、図書館で馬やHorseで検索しては本を借りて読んでいたときに出会った絵本だ。他の馬ともごく自然に一緒に映っていた写真があったように記憶している。

この絵本のリンクを一緒に食事をしていた人たちに送りつつ、調べてみたら、こんな記事を見つけた。馬が義足を付けるということは大変なことなんだなぁと、絵本を読んだ時には知らなかったし、考えも及ばなかったことが書かれていて、そうだ、これをぜひシェアしようと思った。

(このサイトのタイトル、「獣医ズ ビー アンビシャス」って、好きだわ~。)

確かに馬は義足に慣れるまで、外した時はベッドで寝て過ごすこともできないし、そうなると常につけておいて同じ3本足にいつも体重をかけることになり、蹄葉炎になってしまうかもしれないし、義足の手術が成功しても、その後、外にでて散歩したりもできないし、常に体重が増えないように餌の量も減らされたりするのであれば、馬にとって幸せとは言い難い。が、このモリーは助かって歩けるようになっただけではなく、いろんなところで、たくさんの人を元気にしたというから、読んでいて嬉しくなった。

義足を作る人

以前、たまたま図書館で手に取ったこの本も素敵な本だった。パラリンピックで本当に体の一部のように使いこなして、素晴らしいパフォーマンスをみせてくれる選手を見ると、ただただすごいなぁと思う。しかし、最初から使いこなせるものでもなく、既製品があるわけでもない。臼井さんのような作り手がいて初めて成り立つことなのだ。

人間は履き心地を言い表せるし、痛いとも言えるが、馬をはじめ、動物たちはそれができないから、難しい、できないとなってしまいがちだと思うが、モリーのようなケースに触れると、この先も、成功例や経験値が蓄積されて行くと良いなぁと思う。

イルカの義尾?

この映画も実話に基づくもので、すごくよかった。(邦題は「イルカと少年」のようだ。)動物に義足のような動かないものを取り付けつつ、動けるようにするというたくさんの思考、試行錯誤の様子を垣間見ることができるし、それがうまく行った時の喜びも知ることができる。 


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