見出し画像

【プレイオフを振り返る】#1 様子見の選手起用とスモールボールの可能性(Game1前編)

こんにちは。
LA対決、熱かった。。。今回も終盤でスモールボールを展開していましたが、コビントンの活躍えぐいですね。レジーとケナード並べても、彼がカバーにいれば頼もしく感じます。

さて、今回からプレイオフの第1戦、DALとのGame1を振り返ってみようと思います。まずは結果から。

3P%は27.5%と不振、大事な初戦を落としてしまいます。しかも、クォーター単位で見てみても、全クォーターで敗北しており、完敗といえるかもしれません。
DALのスタメンのスタッツも簡単に確認します。

ポリチンギスは調子が上がらなかったものの、ルカはもちろん、周りのシューターも躍動し、高確率で3Pを沈めています。マブスとして、理想的なオフェンスが展開できています。


全体観


Game1の第一印象としては
「レギュラーシーズンのやり方+α」
といった内容なのかな、と思います。

LACはDAL戦もUTA戦もPHX戦も、結果的には0勝2敗からのスタートとなり、いずれもGame3で勝ち星を挙げました。もちろん、最初の2敗は望んでやったわけではないですが、ティロン・ルーの采配はGame7までを通して勝てるように、シリーズ序盤では情報収集をし、中盤以降から様々なアジャストメントを駆使しているとSNSなどで称賛されていました。切り札を残しながら戦っているとも言えますかね。

Playoffの最中、たしかに起用している選手が多少変更されたり、スモールボールに変更したり、という変化は目に見えてましたが、より踏み込んで分析できるよう、頑張ってみようと思います。


選手起用

まずは、ティロン・ルーの選手起用についてみていきます。以下に選手のローテーションをまとめました。

表1LAC ローテーション

表1の、バトゥムの出場時間で紫にしている部分が、スモールボールの時間帯です、後ほど触れます。

スタメンはカワイ、ポジョ、モリス、ベバリー、ズバッチと普段通りのメンツ。そして、スタメンと3Qはじめの選手起用は同じで、ここも通常通り。

小さな修正として、序盤にルカがベバリーをいじめ、アイソレーションで2回中2回成功(得点とFoul獲得)させたことから、ベバリーを早々にベンチへ下げた点と、同じくルカがズバッチを引き出し5回もアイソレーションをかましたことから、後半でズバッチのプレータイムを少し減らしてますが、イバカは出していますし、大きな変化ではありません。

前半はズバッチも含めてスイッチDFを採用、ルカはズバの上からステップバック3が打ち放題でした。後半はトラップDFを採用しましたが、トラップでギャップを献上し、ボールを回されてTHJのスリーだったり、ポルチンギスのフリーのダンクであったり、効率的なOFを展開されてしまう流れでした。

ちなみにNBAレベルのトラップって、ハンドラー側がうますぎてボール奪えないので、日本のウィンターカップのようなゴリゴリのボールを取りに行くトラップは少ないですよね。故に、一応形だけ寄ってドンチッチボール離してよ、みたいなトラップが多いですが、そんな時ロンドは意味なく寄ることがないよう判断しているようで、うまいな~と感じました。



スモールボール


表1のスモールボールの時間帯は、私の推しメンの1人でもあるバトゥム様がセンターを務めます(アイドルグループみたいな言い方になってしまいました)。前半は、いつものイバカとズバッチのいない間の時間帯に偶然発生したものと思いますが、後半は意図的に敷かれたラインナップと思われます。


【スモールボール1回目】

3Qのタイムアウト明け7:03~0:48は、65-71(常に左側がLACで記載します)で負けている状況で、フルスイッチでベバリーがポルチンギスにもついていました。DALの狙いはモリスで、ドンチッチがアイソでペイント内まで押し込まれますが、カバーにはいかずパスコースをふさぎ、相手に良いポゼッションを許しませんでした。高さのあるモリスへのごり押しアイソはカバーに行かないルールです。

カーライルHCはすぐにルカを下げ、ブロンソンでモリスを攻撃する時間帯が始まりますが、勢いはLACにあり、ハイライトになったカワイのスティールからのクリバー越しのダンクはこの時間帯に訪れ、73-75と詰めて、残り3:56でDALにTOを取らせました。

TO明けはドンチッチが戻り、レジーを狙うドンチッチと、そうはさせまいというバトゥムのレイトトラップの攻防が繰り広げられますが、DALはブランソンをドンチッチと同時起用し、スモールボールにはクリエイター2枚で、クローズアウトシチュエーションを叩きに来た印象です。結果的に、LACがイバカを投入したことで78-82でスモールボールの時間帯は終わりましたが、DALのボールムーブメントを阻害する点で少しだけ成果は見られ、スモールボールのプラスマイナスは「+2」、全クォーターで負けた試合の中では可能性が見える結果でした


【スモールボール2回目】

その後、4Qの6:08~の98-95でリードしている場面に展開され、試合を閉めに掛かります。バトゥムのドンチッチへのトップロックのDFや、PGの美しいクローズアウト(オフェンスファウル獲得)など、良い場面もありましたが、オフェンスが沈黙。DALは3-2ゾーンに加えて、カワイへはトラップ、PGもシュートタッチが悪く、ロンドが自らドライブする場面も。このあと5点しか取れずゲームが終わるわけです。

機動力でローテーションを頑張れるメンバーとはいえ、終盤ドンチッチのマークを担当していたロンドはトラップが必要であり、結局美しいボールムーブメントを展開され、プラスマイナスは大幅なマイナス(-13)で終わりました。LACがあからさまなトラップを採用するなら、ブロンソンを投入するまでもなく大きなギャップが作られていました。

また、OFではビッグマンを使ったP&Rが出来なくなり、どうしても個の力で打開する必要がある為、スモールボールとロンドの相性はよくなかった印象でした。とはいえ、ロンドを獲得したからにはクラッチタイムで使わない手はない、という感じでしょうか。


続きます

ここまで3,000字弱と想像以上に長くなってしまったので、Game1について書ききれなかったことを次回も書きます。もう少し簡潔に書かないとだめですね。。。

Gmae1では、スモールボールの可能性を見出しつつも、クラッチタイムでLACを滅ぼしたのもスモールボールであり、課題の見える結果でした。

次回は、Game1でのルカとの向き合い方を、試験的に新しいスタッツを2種類ほどとってみたので、探ってみたいと思います!!!

ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました!
ぜひ「スキ」を押していただけると幸いです!
よろしくお願いいたします!!!

この記事が参加している募集

スポーツ観戦記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?