発達障害×マインドフルネス

あくまで個人の経験・考えです。
全ての発達障害の人に当てはまる内容ではありません。
参考までに、今の自分の障害は、服薬していれば正職員として働くことができ独居も可能な状態です。
受けている診断名は自閉症スペクトラム(ASD)です。


私は今まで、発達障害の特性によって困ることがたくさんありました。

特性が無くなったわけではないのですが、徐々に気にならなくなってきている部分が増えています。

特に楽になったのは、人前で話すことへの抵抗感がかなり減った点や、ケアレスミスが減った点、話す前に発言内容について一旦考えられるようになってきた点です。

特性が軽減している理由として考えられるのが、カウンセリングに通い続けたことと、マインドフルネスに取り組み続けたことと、理解のある職場で働けていること、自分に合う薬(リスペリドン)の適正量がわかってきたことの4つです。
今回はマインドフルネスについて書きます。

私は現在32歳ですが、28歳くらいのときからマインドフルネス瞑想に取り組み始めました。

それまでにもマインドフルネスという言葉は聞いたことがあり、カウンセリングの中でも取り入れてもらっていたようなのですが、マインドフルネスの意味がわかっていませんでした。

職場の後輩が、瞑想がADHDっぽさに効果的だと話していたことで興味を持ち、自分なりに調べて自己流で実践してみました。

その後、マインドフルネス瞑想に取り組む研修に参加し、正しい瞑想の仕方を学びました(自己流で実践したやり方は間違っていました)。

その後、運よく、マインドフルネスに取り組む会に参加できました。
その会では、月に1回集まって、瞑想に取り組んだり日々のマインドフルネス実践状況について報告し合うことができました。
会に参加することで、日常的に実践し続けるためのモチベーションになりました。
マインドフルネスは、継続して取り組み続けることが大事です。
元々、やると決めたらやるタイプではありましたが、仲間と一緒に取り組むことで継続しやすかったです。

後から知ったのですが、本来、トラウマに悩まされている人がマインドフルネスを実践するときには注意が必要なようです。
私も、トラウマによって対人過敏などの症状があったからか、会の途中で涙が止まらなくなることがありました。
参加者の方々には心配とご迷惑をおかけしてしまいましたが、主催者の方から対応を教えていただけたりその後のフォローがあったので、継続して参加できました。

私のように、気づかないうちにトラウマを抱えている方もおられると思いますので、マインドフルネスを始める際は事前に主治医にご相談されると良いかもしれません。


私は、想像力の乏しい面があるので、イメージをするワークはあまり得意ではありません。
例えば、川を流れている葉っぱに自分の思考を乗せるとか、自分の気持ちを入れていく壺を作るとかは難しいです。
実際に電車に乗っているときに、頭に浮かんだ考えや記憶を窓の外に捨てるイメージはできました。

会を卒業してからは、スマートフォンのアプリを使用してマインドフルネスに取り組んでいます。
アプリの瞑想ガイド音声を聞いていると、時々自分の感情をピタリと言い当てるような言葉に出会って涙が出ます。
気持ちの自覚や言語化が苦手な自分にとって、「私はそういう気持ちだったのか」とわかるのはすっきりします。

後にカウンセラーから指摘されたのですが、私のように良くなってもまた元に戻ってしまう人には、強迫症の可能性があるそうです。
私も、チェックリストを使用した結果、中程度の強迫性障害と言われました。
今は薬に頼りながら、カウンセリングで1つ1つ取り組んでいこうと思います。

発達障害当事者やそのご家族、支援者の方にとって何かヒントになれば幸いです。
ご質問があればコメントをください。

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