発達障害✕掃除

あくまで個人の経験・考えです。
全ての発達障害の人に当てはまる内容ではありません。
参考までに、今の自分の障害は、服薬していれば正職員として働くことができ独居も可能な状態です。


私は子どもの頃から、掃除や片付けをすることが得意ではありませんでした。
今回は、私が掃除にどのように取り組んできたかを書きたいと思います。
(片付けについては、「発達障害✕片付け」という記事を書く予定です)


小学生の頃

子どもの部屋を親が勝手に掃除することがない家庭でした。
そのことについて特に不満ではないですが、掃除の仕方を教わった記憶もありません。
掃除の頻度やタイミングについて、わかっていなかったと思います。
時々父親から、「部屋はきれいか?」と聞かれるため、そのときに片付け・掃除を始めていたと思います。
掃除機の長いコードを扱うのが大変で、掃除機への苦手感は大人になるまで続きました。

高校生の頃

相変わらず自室の掃除はあまりしませんでした。
むしろ、父から「部屋はきれいか?」と言われることがなくなったため、頻度が減っていたと思います。
学校では、部活で大掃除をしたときに、雑巾を丸めながら絞っていたため、顧問から「雑巾の絞り方知らないのか!?」と驚かれました。
正しい絞り方は知っていましたが、必要性がわかっていませんでした。
丸めても絞れると思っていたし、拭いたところに水が残っても蒸発するから問題ないと考えていました。
現在は、正しい絞り方をしています。


大学生の頃

大学の寮で暮らしていました。
共用部分の掃除当番をきちんとこなすことができませんでした。
(寮の掃除当番については「発達障害✕寮生活」という記事に書く予定です)
親の目から自由になったこともあり、自室の掃除もあまりしませんでした。数ヶ月に1回くらいだったと思います。


社会人になって

大学卒業後に独居を始めますが、しばらくは大学在学時と同様で、数ヶ月に1回の掃除でした。
家に人を呼ぶタイミングで掃除していました。
職場(児童養護施設)では、業務内容に洗面所やトイレの掃除、子どもの居室の掃除機かけが含まれていましたが、他の職員の目を盗んで手を抜いてしまっていました。
毎日掃除をする必要性が当時は理解できていませんでした。
ただ、毎週日曜日の9時に子どもが自室の掃除をするというルールは、自分にとって理解しやすく、のちに参考にしています。
掃除以外のさまざまな面でもだらしがなく、「きちんとした人間になりたい」「このままでは1人前になれない」「いずれ結婚したときに恥ずかしくないようにしたい」と考え、転職に伴う引越しを機に、自宅の掃除方法について考えました。


引越しを機に

家の掃除を、毎週日曜日に行うことに決めました。
毎週行う箇所と、第◯日曜日に行う箇所とに分けて、付箋に書いてカレンダーに貼りました。
「今日、日曜日か…やりたくないな…」と面倒に感じることも多々ありましたが、「以前のだらしない自分に逆戻りしたくない」と考え、奮起して必ず取り組んできました。
職場のスピーチで、毎週日曜日に掃除をしていると話したことで、やめられなくなったのもよかったです。
そうして半年か1年ほど経つと、掃除をしないと気持ち悪く感じるようになりました。
以前は気にならなかった、髪の毛などのゴミが床に落ちていると、「掃除機をかけたい」と感じるようになりました。
あらかじめ決めておいた箇所以外の掃除は見て見ぬフリをしてしまうこともありますが、年末の大掃除を初めてやりたいと思えました。
児童養護施設に務めていたときに、窓の桟などの掃除を経験できていたこともよかったと思います。


年末の大掃除

やりたい箇所を紙に書き出して、1つずつやっています。
タスクが消えていく感覚が気持ちいいです。
要領はあまり良くないようで、上から順に掃除していくという考えに至らず、同じ箇所を掃除してしまうことがあります。

まとめ

主に大人になってから、仕事を通して掃除を学びました。
掃除の必要性や方法について書かれた本などに出会えていたら、周りへの迷惑も軽減していたかもしれません。
本人の「こうなりたい」という強い思いが出てくると、生活も変わるのだと思います。

発達障害当事者やそのご家族、支援者の方にとって何かヒントになれば幸いです。
ご質問があればコメントをください。

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