見出し画像

20代後半の女

毎日毎日同じことの繰り返し。


朝早く起きて、朝ごはん食べて、少し早めに家をでる。自転車に乗って最寄り駅まで。

東京に引っ越してきたのに、住んでるところは地元より田舎。畑があって、老夫婦が歩いていて、保育園に向かう親子とすれ違う。

なんだか夢のある上京物語が、こんな現実味のある街だと、人生への期待度が下がる。

なんだか退屈だなと。 

自転車を駐輪場に止めて、満員電車へ乗り込む。ストレスでしかない。

ため息と憂鬱がモワッとして目に見えてきそう。電車を降りて職場へ向かう。

タイムカードを切る音で笑顔で仮面を被る。  職場にはその場独特の雰囲気というものがある。

なかなか合わない。

合わせるために作り笑いをする。

分からないけど、笑う時に涙が出る。     笑い泣きをしているわけじゃない。      ドライアイだからではない。

きっと精神的なもの。

素直な子で能天気な子が羨ましい。      気遣いが出来なくても許される。 

そんな雰囲気。まぁあの子だからねって。

中途採用をうまく利用する自分と、プライドに振り回される自分。              知らないフリ、気づいていないフリをする。  でも真面目でしっかり者と思われたい、プライドと承認欲求が邪魔をする。

やりがいのある仕事だがやりたくのない仕事でもある。               

退勤時間が近づくと分刻みで時計を見る。   退勤時間、タイムカードを切る音でモヤモヤする。仕事が溜まっていても、タイムカードを切ってから残業する。

暗黙の了解。

能天気な子は平然と残業代をつける。その子はここのルールを知らない。

誰か教えてやれよ。

前の私なら言ってた。でも東京に来て、そんな自分を消した。お人好しな人に、いや、人に興味を持たないようにした。そんな簡単に自分は消せない。

だから時々覗かせる本当の自分がずるいずるいと不満を吐き出す。そのコップに不満が溜まると悔しさとやるせ無い気持ちと無気力さが溢れ出る。だから溢れないように、気にしないようにする。

今までは共感してくれる人がそばにいた。   そんな気がした。

はぁ20代後半。 

話す相手を選ぶようになった。        なるべく同じ境遇の子。

そして私だけじゃなかった、私はまだこの子よりマシかも。そう思うことで安心する。気を使うことが疲れる。 

テリトリー、マウント。

結局また独りになる。そんな毎日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?