想いは空じゃなく、ここにある

【Not all 】全てではない。限界を見つけない。

グリーンルーペがアクションをする時、
『前例がない』
『モールに買い物に来ている人が、がんの話を不快に思ったらどうする?』
『人が集まるのは難しい』
『無謀』『チャラけている』『唐突すぎる』

…今までも、さまざまな声が届きました。

発起人メンバーはいつも
『やっちゃいけない理由はないでしょ?』と。
『どんなことにも賛否両論ある。そこに心を割く時間はもったいない』と即決でした。

グリーンルーペは、がん体験者が、垣根を飛び越えて発信することで、がんへの理解に繋げたい、そして、誤解を減らし、誰もが生きやすい社会を作りたいと思い、アクションをしてきました。

2018年スタート時、どこの馬の骨状態で、会場を借りる一つのことにも、どれだけ頭をさげ、趣意書を作り直し、あちらこちらに足を運んだかは数知れず…。
でも、あの時、『立ち止まっている時間はもったいない』と想いを共にできた仲間がいたから、今日まで続けてこられたのだと思っています。

5月16、23日に開催する
【今だから考えるがんのこと】というwebイベントも、発案は4月半ば。

急な私どもの願いを受け、講師の先生方は、それぞれ即決で快諾してくださいました。

『がんってどんな病気なの?』は勝俣 範之 (Noriyuki Katsumata)先生
医師として発信をし続け、時には、患者をだます人を相手に闘ってもきた先生です。
グリーンルーペの初めの一歩から、いつも力を貸してくださっています。

『AYA世代って知っていますか?』は楠木 重範 (Shigenori Kusuki)先生
7年の歳月をかけ、神戸に、家族も一緒に滞在できる小児がん専門治療施設「チャイルドケモハウス」を立ち上げ、小児がん、AYA世代のがん対策に取り組み続けています
同じTシャツを着て、神戸の街を歩くことで、小児がんの子どもたち、家族を応援すると共に、がんについて知ってもらいたいと開催してきたチャイケモウォークは、新型コロナの影響を受け、今年5月24日に開催予定だったウォークを中止することになりました。
Tシャツを着て、自宅で応援という方向になりましたので、このことも、知っていただきたいと思っています。

『臨床試験って何?お薬はどうやって作られるの?』に登壇してくださるのは
「日本のがんの薬物療法を、がんを臓器横断的に診ることができる腫瘍内科医を」という想いを持ち、新薬開発のみならず、患者家族の心に寄り添い続けたパイオニア的存在である
近畿大学 中川和彦Kazuhiko Nakagawa先生

『新型コロナなどの医療情報をどう理解すればいいの?』には
Twitterで70,000人のフォロワーを持ち、日々、情報に惑わされないようにと発信しつづけている外科医けいゆうこと山本 健人先生

どう考えても、この先生方が一堂に会するのは奇跡に近い。

そして、普段は「がん」をは無関係な世界で活動をしているnotallのみなさんが、きっと
躊躇いもあったと思う中、『自分たちも知りたいです』を真っすぐな目で参加表明をしてくださったことも奇跡に近いと思っています。

思いついたら、即行動。
準備期間も少なく、配信はうまくいくのかというプレッシャーもありますが
想いを受け止めてくださったみなさんへの感謝を胸に、思い切ってやってみようと思います。

配信はYouTubeで行いますので、どなたでもご覧になっていただけます。
観ていただき、感想もいただけたら嬉しいです。

今まで、幾度となく、哀しみや理不尽さに押しつぶされそうになってきました。
でも、哀しんでいても何も変わらない。
想いは空にあるのではなく、ここにある。

そう思い、このイベントに、今は全力を注ぎたいと思っています。

応援、そして、参加していただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

https://oncolo.jp/blog/200516_23_notall

全国胃がんキャラバン、多くの人にがん情報を届けるグリーンルーペアクションに挑戦しています。藁をもすがるからこそ、根拠のある情報が必要なのだと思い、頑張っています。