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一度死んだから言えること


◉塩味の足りない食事とは?

食事の話の続きです。

食事って、一食あたりだいたい500円程度のお金で食べれます。半分は国が補助しているので、一食250円を患者側が支払い、その支払いも市の補助で賄われて、ほぼ支払いはありません。ありがたいことです。

でも普通に考えると、そこには食材費や人件費や何やらと掛かっている訳で、そこから病院の利益も考えるなら、食事そのものは自然と質素になる訳です。 

その金額なら定食と同じくらいか?なんて考えては行けません。

例えば、私の様な糖尿病食を食べるものは、カロリー制限されているので、ほぼ蒸したサワラがメインで、時に青魚や赤魚を使っていますが正体は不明です。なので、旨味の強い鯖とか鰤とかなんて、ほぼ出ませんね。

付け合わせの野菜も、ブロッコリーや人参ジャガイモやサヤインゲンや菜葉類が、いつも同じ様にちょこんと横に並んでいます。

そして一番は、蒸した上に血圧を抑える為にと、塩味が薄いのが致命的です。箸を口に運ぶのを躊躇わせるのです。

減塩が必要な人は、明らかに腎臓病や腎臓病患者さんであり、私には関係ないと思うのですが、毎日測る血糖値、血圧、脈拍が基準値にないと退院させてもらえないから、我慢するしかないのです。

そんなことを管理栄養士さんに伝われば、叱られて退院が伸びてしまいます!それとなく、時々食べた後を見て病室は来てくれるので、醤油やソースや調味料の追加を聞いてみるのですが・・・いつも笑って終わりです。

味覚の中心、つまり味の決め手は塩味です。料理の上手い下手は、塩味を付けるのが上手いか下手かとも言えます。

ここを欠いた上に、ガチガチに蒸して旨味の油分が無くて、旨味の素となる出汁もしっかりとしていない、固い煮魚定食を摂ることは苦痛です。

朝はパン食を選べるので、体に悪いマーガリンをたっぷりつけて、目を瞑って口に放り込み、これまたカルシウムが失われる牛乳を流し込みます。(下手すると朝からアンパンだったりもします)

それは元気になるに従って、どんどんと苦痛は増していくのですが、それに合わせる様に食べれなかなってしまいます。内臓が元気だからこそ、不自然な食事を拒否るのです。

ちなみに糖尿病は薬の副作用であり、持病では無いので、基本的には内臓は元気なのです。ほんまに迷惑な話なのですけどね。

そんなこんなでご飯を食べれなくて、何度か残してしまう事になり、看護師さんに叱られてしまう羽目になりました。

「お米くらい食べなさい!」と言われた時に、ピンと来たのです。「そっかぁ米を平らげておけば、それは管理栄養士にも、リハビリにも、担当医にも連絡は行かないのだろうとね。

そこで、オカズは少しずつ手をつけて、後は食べた感じにする様に細工をして、ご飯だけ頑張って食べる様にしました。

しかし、ミキサー食やお粥のときの様な佃煮はもう出してもらえず、仕方なくお茶を掛けて食べてましたね。

しかし、そのお茶も回転寿司の粉末茶の味のしないみたいなものでしたから、ある時から水にしてもらって、桶狭間の時の信長の様なぶぶ漬けをかき込んでいました。

幸いまだ運動量も大した事は無いので、お腹も特に空きませんし、空いても塩味の足りない食事では、興味も起こらないので、検査の数字上は、血圧、血糖値、心拍数のどれも基準値からぶれませんでした。

もちろん最多限度3回の白ごはんは食べているので、体重も僅かながら上昇してましたし、やはり少しでも食べるとパワーが生まれますから、体を動かしやすくなります。

つまり、数字上は至って私は健康体なのです。そして退院へと順調に運んでいるのです。変な話です(笑)

今日の話で一番お伝えしたいのは、病人だからと何でもかんでも塩味を減らさない事です。塩味が足りないと気力が上がりません。体がふらつきます。

全ての病院食では無くて、ある特定の病気で無ければ、逆にきちんと塩味を取るべきだと今でも思っています。実際に退院して塩味を戻したら、どんどんと元気になって気力も充実して来ました。

減塩が悪いのでは無く、血圧の数値を気にして減塩することの方が、逆に不自然ではと思うのです。

そもそも血圧だってこの10年の内に数値が緩くなってますよね。コレステロールの問題に掲げられていた卵問題(一日一個まで)も、今ではどこ吹く風となっています。

数値が嘘というわけでは無く、目安だとわかるのですが、その目安が怪しいものがいっぱいあるのが医療という世界です。

だってWHOの最大のスポンサーはあのビルさんなんですよ。ウイルス騒動が起こる少し前に、ワクチン開発の災厄会社に凄い援助をして、今ではその10倍かそれ以上の儲けを還元してもらってます。

そんなビルさんが、経営しているかの様なところが言っている基準て、いったいなんなのでしょうか?

ほらほらほら〜

あのウイルスって本当にあるの?と同じく、あの基準値ってどうやって誰が決めたのでしょうか?

健康になる為には、しっかりとしたミネラル豊富な自然塩が必要です。やたらと脂を抜いた食事を推奨するのでは無く、ほどほどを理解した病院食を提供して欲しいと、経験者の一人として思います。

だって退院したその足で、私は担々うどんを食べに行っていたのですからね(笑)

その時の私は、まるで映画黄色いハンカチの主人公が、出所して食堂で10年ぶりのビールを堪能していた姿に、自分を重ねていたのを覚えています(笑)



続く


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