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一度死んだから言えること!

◎正月三が日に起きたもう一つの苦痛

もう一つ苦痛とは、副鼻腔に溜まった膿です。私は知らない間に副鼻腔炎を持っていて、レントゲンを撮るまで全く知らず自覚もありませんでした。しかし、風邪を引くと鼻に出やすくて、直ぐに詰まってしなうのが嫌でした。いま思えばそれが副鼻腔炎の表れだったのです。

いわゆる蓄膿症であるんですが、匂いも分かるし鼻づまりも無いのですが、レントゲンを撮ると副鼻腔に半分くらいの”膿”が、溜まっているのが確認できます。

この件は8年位前に遡ります。ある日私は寝ていて息が詰まる感覚に襲われました。呼吸が苦しいというより”呼吸が出来ない!”といったもので、それが徐々にひどくなっていき、最後には横になると直ぐにそうなるようになったのです。

しかし、
身体を起こしているとマシというか、何とかコントロールできるのですが、その頃は仕事が忙しく眠れないということ自体がストレスで、パニックを起こしそうななる自分を必死で堪えていました。

わたしには過去世で、滝つぼで溺れ仮死状態になった経験があり、それ今生でも強くトラウマとして発現していたのです。子供の頃から海や川が無性に怖いという恐怖心を持っていましたし、今回の事で呼吸器をやられて喀痰による窒息にパニックを起こしたのかも、すべての起因はそこにあるのです。

8年前にはたまらず耳鼻咽喉科に飛び込んで診てもらったときに、蓄膿症だと知ったのです。そしてこの膿が鼻に出て行き、そこから喉の奥へと落ちて行くのです。それがたちが悪いことで、普通は鼻から口に出て痰として吐き出されるのですが、私の場合はそうではなく喀痰として喉に張りついていたのです。

私の院頭部を覗き込んだ耳鼻科医の先生は、「何か大きなものが喉にあるそれが呼吸を邪魔しているのだろう」と、カテーテルで吸引を始めました。前にも書いたようにそこが敏感な私は「おえっ!おえっ!」とえづきながら涙を流すこと数分。

「取れた!」と医者が叫び、私に見せてくれながら、その大きさにあきれていました。私の喉に直径2~3センチはあろうかと思う、ゼリー状の喀痰が張り付いたのです。それも汚れたグレーな感じでスライムのようでもありました。

医者は私に喫煙の有無を聞きましたが、タバコをやめて20数年はなりますので該当条件は無いのです。それなのに、何の問題もなかった咽頭部に急に現れて、喉を塞いだのです。いまの私ならよくわかるのですが、その当時は何も分からないのです。夜になると喉が塞がれる事に恐怖したのでした。

そしてそれもしばらくの通院で何ともなくなり、蓄膿はあるが問題はないだろうとなったのです・・・・そしてそれが正月になると突如蘇ってきたのです。

せっかく針を刺す痛みもなくなり、呼吸もひと段落ついてきたのに、鼻から垂れる膿が喉に張り付くのです。そうなると喉のカニューレからは取れないので、口にカテーテルを入れて耳鼻咽喉科と同じように取らねばなりません。

一応は抵抗するのですが「わがまま言わないで!」と叱られました。ただもうちょっと優しくしてほしかっただけなのですが、奇麗だけどおっかない看護師さんが一人いて、その人に腕組みで壁に寄り掛かった姿で説教されたのです。

「う~んまるでヤンキーやな」と思いながらも、従うしか生き残れないのでえずきながらも我慢しましたが、とうとう最後は胃の中の物を全部吐き出してしまいました。あれも立派なトラウマです(笑)

そうして私はやはり死にたくは無かったので、まめ師匠に再び泣きついたのです。すると
まめ師匠
「朝まで起きていろ。すべて流してしまうから寝てはいけない」
わたし
「いやいや朝までって眠剤も入っているのに無理ですよ~」
まめ師匠
「では私と問答でもしよう。さすれば朝になるだろう」
わたし
「分かりました。でも朝まで何時間あると思ってます?」
まめ師匠
「死ぬよりましだろう?」

私は、過去世から引きづっている窒息に対する恐怖に決着をつけたくて、師匠の提案に乗ったのです。いや、乗らざるを得なかったのです。

その話の続きは次回へ


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