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No.6🌺恩師との再会🌺           ~公的サービスのサポート~

 2021年12月、私は若年性DLBと診断されたことを恩師に伝えることにしました。そして翌年6月治療が始まった頃、恩師にうながされて久しぶりに母校へ会いに行きました。病状は少しずつ進んでいて職場のスタッフの顔と名前が一致しないこともあり、「恩師のことが分からなくなっていたらどうしよう」と不安でした。しかし、杞憂でした。分からないどころか恩師の香りや服装、思い出など全てが鮮明に蘇ってきました。恩師は目を真っ赤にしながら私を抱きしめた後、こう言いました。
 
 「私のこと分かる?もし忘れていても謝らなくて大丈夫だからね。
 だってmamiさんが私のことを忘れても、私が覚えているから。
 私が絶対に忘れないから。だから大丈夫だからね。」

 恩師は私専用のヘルプカードを作製してくれました。若年性認知症支援コーディネーターを紹介してくださり、公的サービスやサポート体制など様々な情報を教えてくれました。今でも私専用のヘルプカードはカバンに入っていますし、コーディネーターさんにもサポートしていただいています。

 打ち明けることで、一方的に負担をかけるのではないかと不安はありましたが、打ち明けたからこそ、世界が広がりました。打ち明けなかったら、情報を知ることもなく公的なサポートを受けることができませんでした。

 そして何よりも病気である自分自身を理解し支えてくれるサポーターがいてくれることは、生きていくうえでとても心強いです。


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