身分と色彩

今日はある宗派のお寺で一番偉い方のご好意で、繧繝縁(うんげんべり)という畳のヘリの色彩をみせていただいてきた。朝10時のお寺の本堂はシンとしていて、空気が澄んでおり、白よりの金色で包まれた空間に、心がすーとなった。繧繝縁は厚み15cm〜20cmほどの台座で、とてもカラフルで日本らしい配色ともいいがたく、西洋のアーガイルや菱形のようにもみえた。10種のストライプがリピートされている可愛らしいものだった。

住職さんのプライベート空間までみせていただいて、ものすごい立場にある方の重責とそれに反抗するような西洋的にリフォームされた部屋、真っ赤な家具におどろいた。

人のある一面だけみると羨ましいかもしれないけどその人のすべての面、闇の部分まで心をむけると、決して生易しいものではない。誰かをいいなと思うときは、その反面もみつめてから、考えなおそう。そう感じた。

朝から濃い時間だった。同行してくれた友人に感謝。

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