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虫嫌いな人が虫好きに向かって「自分がいかに虫嫌いか」アピールしてくるのは何故?

結論から言うと理由は分からない。そして私はこれを書くことで誰かに喧嘩を売っているつもりもない。「正直虫はちょっと苦手で……」という雰囲気のコメントをくださる方は多い気がする(直接的にそうは言っていなくても)。

多少は慣れてきたつもりだし、純粋に(?)、「虫嫌いな人が虫好きに向かって虫嫌いアピールしてくるのは何故?」と考えているだけ……のつもりだ。

なぜそんなこと考えるかというと、現在虫をモチーフにした物語を書こうかと思っているから(投稿するのはだいぶ後になりそうな予感)。

で、投稿するとどうなるか……。
予想されるのは、「虫は苦手です」「申し訳ないけど私は殺しちゃいますね」「昨日虫殺した(笑)」系のコメントが来ること。さっきは慣れたなどと言ったが、やっぱり、そんなコメントばかり来たらどうしようと思うと憂鬱になる。

なのでそれに対して心の準備をしておかねばならない。こうして書くことで気が休まるかもしれない。まぁ嫌ならコメント欄閉じとけば安全なんだけど。

さて、虫嫌いな方が虫嫌いをアピールする理由、第一に考えられるのは、「私は苦手なので、そこのところ分かっておいてくださいね?」という意思表示だ。

これは、誰かと面と向かって話している場合とかなら分かる。友達がいきなり苦手な話題を始めたりしたら、「悪いけどその手の話題は苦手なの!」と上手に意思表示しておかねばならない。

しかし、ネット上で虫の投稿に対して「ごめん無理」系のコメントが付いているのは一体何なのか? コメントを書いた人の意図について考察してみる。


突然だが私はミステリー(推理)が苦手だ。なぜかというと、人がバタバタ死んで、しかもあまり人の死を嘆き悲しむわけでもなく、朗らかに話が進むイメージがあるからだ。
私はなんでもかんでも殺す・死ぬ話に抵抗があり、どちらかというと「殺さずに済む方法はないのか? 死ぬ前に助けられないのか?」という思いが強くなってしまう。
しかし死の表現自体にメッセージ性や意味や独創性など、「込めた思い」がある作品なら好きだ。無意味にどんどん誰かが死ぬ世界観が苦手なのかもしれない。

と、それが私の意見なのだが、誰かのSNSでの「ミステリー超楽しかった!」という投稿に、「ごめんなさい私はミステリー苦手です。これは私の持論なんですけど……云々」とは書かない。ネットではみんな好きなものを見ればいいし、「あ、ミステリーの話だ」と思ったらスルーするなり、「色んな意見・好みの人がいるんだよな」と思いながら読むに留めるなりすれば良いと思うからだ。

代わりに私はこうして自分の投稿で意見を言う(ミステリーの話で巻き込まれて気分を害した人、すみません)。私の投稿は私が語る場所、人の投稿は人が語る場所と認識している。

さて、一方、虫の投稿は……。
タイトルや冒頭を読めば大抵虫の話だと分かるはずだし、スルーすることもできるはず。なのにあえてコメント欄まで来て、「私は虫が苦手」「申し訳ないけど私は殺しちゃいますね(笑)」と主張する人が多い気がする。何故か?


以下、考えられる理由↓


1……私の気のせい
自分の被害妄想(?)で虫嫌いコメントを見たことが強く心に残っている、という仮説。実際は虫嫌いコメントはそこまで多くない。

2……私が他のジャンルのことを知らない
ミステリーについて語れば「ミステリーが苦手」、スポーツについて語れば「私は違うと思う」、政治について語れば「それは間違っている」と、否定する人はどのジャンルでも沸いて出る。私がそれを知らない。

3……多数派は少数派に口を出していいと思っている
自分の意見が世間一般的でごく普通だと思っている人は、相手の好みや気持ちがどうかとかは関係なしに、「私の場合は~」と発言する権利があると思っている。「私はみんなの代弁者」くらいの正義感があるかもしれない。逆に多数派には逆らえない。

4……自分が間違っているんじゃないかと不安になる
ネットで未知の世界を見た人が「えっ、この投稿ヤバくない? 何この空気? なんで同調している人がいるの?(汗」と混乱し、不安に思い、「私は苦手なんだけど」とコメントしてみる。「私も苦手です」と他のコメントが付くと安心する。

5……「この人と関係を続けるべきか、切るべきか?」
「フォロワーさんが急に虫好きの本性を現して困った。いつも可愛い動物の投稿をしているからフォローしたのに、急に気持ち悪い虫の投稿を始めた。可愛い動物の投稿をしてみんなを喜ばせようとする良い人だと思っていたのに、本当は他の人など眼中になく、趣味の投稿をしていただけだった」……というとき、虫嫌いさんが虫好きさんに「私は苦手です。殺しちゃいます(汗」とコメントしてみる。そこで虫好きさんが「なんだと!? そんなヤツだと思わなかった!」と激怒したら関係終了。「そうですよね、苦手な人も多いですよね><;」と理解と配慮を示したら関係続行。または、苦手だと伝えた後しばらく様子見し、投稿の方向性が元に戻らないようならそーっとフェードアウト。まずは相手の対応と友好度と常識レベルと、他人への配慮の有無を探っているのである。

6……なんとなく
なんとなく。

7……投稿者以外の人に語りかけるため
4と似ているけど、他の仲間と意見を共有することが目的。

8……懺悔
虫嫌いであることや虫を殺したことに罪の意識があり、打ち明けることで罪悪感が軽くなる……気がしている。何か分からないけど「ここで打ち明けよう」と思う。

9……虫嫌いなのに虫投稿を見てキャーキャー言うのが好き
ある種のイベント、お祭り騒ぎ。苦手なものを見て、「怖い~」とコメントするまでが一連の儀式。悪気はなく、そういう楽しみ方をするものだと思っている、 or 投稿者の意図は知らない。

10……相手が返答に困りそうなコメントをしない、という発想がない
相手が返信しやすいであろうコメントを書くように努める習慣がない。思ったことはとりあえず言う。

11……単にオープン
2や10と同じことかもしれないけど、「私は好きだな」「嫌いだな」とズバッと意見を言う人がいる。のかも。

12……意見交換したい
違う意見の人とコメント交換したいので、自分の好き嫌いも正直に言う。

13……視界に入るな
「虫に関する言葉すら見たくない。投稿がちらっと目に入るだけで不愉快。アンタのイカレた投稿のせいで私が味わったモヤモヤ・不快感を思い知れ」との意思表示。

14……無意識に諭している
みんな困ってるよ? 虫の投稿とかやめておきなよ~^^;

15……虫嫌いが正しいと思っている
アピール。



……ざっとこんなものだろうか。

言葉に険があったら申し訳ない。このテーマについて考えるとトラウマの数々が再燃するもので。


人間は個人個人に性格があると思っているが、実は虫と大差ないように感じる。虫が明かりに寄ってくるのを見たら人は「またか」と思うだろうが、人の反応にも「またか」と思うような「よく見るパターン」があったりするのだ。

私があれこれ考え尽くしてコメントを送っても、受け取った相手は「千回くらい同じようなコメント見たな」という感じかもしれない。


この件(虫嫌いコメントが多いこと)について何がどうということはないが、虫嫌いさんは一応知っておいてほしい。虫好きさんは「私は虫が嫌いです」という意見をごまんと見てきたということを。

虫嫌いさんにとっては滅多に言わないことでも、虫好きさんにとっては5万回目くらいの言葉である。そして自分の好みを否定されることが多く自信をなくしたり卑屈になった虫好きさんは、やや過激なナチュラリストに進化を遂げていることもある……かも。



さぁ、今日はたくさん語ったしこれで心の準備バッチリ。
かな?

とりあえずぼちぼち創作に戻ろう。下手したら四面楚歌かも。誰一人読者が付かないか、批判やアピールにさらされるか。

いずれにせよ心折れることが予測されるので、人の反応に影響されることがないように、かなり書き進めてから投稿しようかな。うだうだ続く長編の予定なので、永遠に完結しないかもしれないけど。



↓ちなみに私の虫に関するエッセイ(紹介ページ)はこちら。

↓こちらはアクセスが多いエッセイ。

↓アクセスは多くないけど虫率の高いエッセイ。

↓こちらは虫に関するnote。

↓虫メインじゃないけど生き物が出てくる物語。


今更だが、私は虫の羽音にビクつく程度の人間であり、知識も足りず、虫好きを名乗れるレベルではない。ただの虫好き志望である。

もっと世間の好き嫌いとか多数派少数派とかに惑わされず、感情的にもならず極論にも走らず、堂々と書けるようになりたい。
(でもまだ無理っぽい)

そのためにはまず何より、自分が虫好きを名乗れるレベルになりたい。スズメバチがいても動じないくらい……。

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スズメバチ怖いけど可愛い。

誰も死なない世界に行きたい……。

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