ひろ生さんの「扉」を読んで
絵描きのひろ生さんの長編小説「扉」がすごいです。「揺れ動く心理描写がリアル!」「こんなにたくさんの登場人物を書き分けておられてすごい!」と、文章に感動しながら拝読していたのですが、そのうち小説を読んでいるということも忘れて、「扉」の世界に吸い込まれてしまいました。登場人物が生き生きと……いや、本当に生きているのです。
ひろ生さんはこの小説をドロドロとおっしゃっていたような気がしますが、私は家族愛を感じました。主人公たちは大変な状況にあり、なかなか落ち着いていられないのですが