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ナイチンゲールの「病気とは回復過程である」の一文に突き動かされた看護師の1人。看護の中…

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ナイチンゲールの「病気とは回復過程である」の一文に突き動かされた看護師の1人。看護の中心的概念と言われるヒューマンケアリングについて伝えます。

最近の記事

がん終末期のお風呂のことパート2。

お風呂に入りたいがん終末期の患者さん。 70代後半の男性で、病気を患う前は社長さんでした。外では厳しく、家の中では優しい方だったと聞いていました。最後のときはご自宅で過ごす、トイレも最後まで自分で行くという意思をお持ちでした。 カリタスプロセス9 敬意をもって神聖な行為を通して、身体的・心理的・霊的な人間の全人的な基本的ニーズを支援する。に関連したことを書きます。 (排便についても書いていますのでお食事中の方などはご注意ください) その方のお風呂介助のとき。このときは看護

    • ガン終末期の方の最後のお風呂のこと。

      人生最後の場面において、 口からご飯を食べたい、 自分でトイレに行きたい、 家のお風呂に入りたい、 っていう思い、願いを持っておられたりします。 自分で決めて行動するという ”自律”であり、生きているという自分の存在の証明にもなると捉えています。 これまで何も思わずできていたことが出来なくなったとき、自分の存在の柱が失ってしまうような感覚のようです(トータルペインという4つの痛みの中のスピリチュアルペインと言われています。4つの痛みとは①身体的②精神的③社会的④スピリチュ

      • 「奇跡」は「軌跡」なんだ、と言ってた従姉妹の言葉思い出してます。

        心の隅っこっていうか、頭の隅っこっていうかなんかそこらへんにある言葉ってありませんか? わたしにとって、この表題もその1つです。 奇跡みたいなことが起こってるんだけど、それって、これまでの結果なんだきっと。 動かされてるような気もするんだけど、心の奥底のものが動いてるのかも。 先日アートセラピーの講演を聞いたことを書いたんですけど、 今度はアートセラピーをわたしが企画することになりそうです。 ストーリー ↓↓↓ 講演を聞いて、アートセラピーっていいな。この地域でもやれた

        • 5日ぶりの更新

          今年に入って毎日更新を目標にしてたけど、 仕事が通常に戻りだすとなかなか時間を捻出するって難しいものなんですね。 一度4日空いて、 1日書いて、 また4日空きましたーー! なにか対策を考えたい!! 今日もこれから1日仕事。 がんばるぞー💪

        がん終末期のお風呂のことパート2。

          信じること(外科病棟より)

          外科病棟で働いていたときのことです。 外科病棟というのは、手術を受ける前や手術後のケアをする病棟なんですけど、わたしが働いていたところは、主に消化器のがんや乳がんを扱っていました。手術は、腫瘍や臓器をとって、また縫い合わせるっていうようなことをするわけですが、もちろんリスクを伴います。手術前には、どういった手術をするのか、どのくらい時間がかかるものなのか、手術をした後にはどんな状態になるのか、またどの程度のリスクがあるのかなど本人・家族に説明されます。事前にレントゲンやCTで

          信じること(外科病棟より)

          アートセラピーについて

          アートセラピーの講演を聴かせていただきました。娘が通っている保育園で、先生方と一緒にお話をきけるのはほんとに幸せなことだと思っています。 アートセラピーをはじめられたのは、阪神淡路大震災のときからだそうです。今は災害後の心のケアの必要性は普通だけど、当時はなく、心の専門家たちは子どもたちの心のケアや話を聞くことについて強く求めていたみたいだけど、実際自ら被災した大人たちに子どもたちの話を聴く余裕などなかったとのことでした。そこではじめた青空アトリエで、絵を描きながら元気を回

          アートセラピーについて

          ヒューマンケアリングとは①

          さて本題に入ります。 ヒューマンケアリングを語る上で、自分のセンスを使っていくことは、とても重要なことではないかと考えています。(ここに至るまでに約12年かかってしまいました。) まず、私の体験について書こうと思います。 あれは今から15年くらい前、 インドに1人で旅行に行ったときの食堂での出来事。わたしはターリー(いわゆるカレーの定食みたいなの)を注文した。他にお客さんはほとんどいない。定食がくるまでに、店員の人が、「チャイのむかい?」と聞いてくれた。「はい。」と答えて

          ヒューマンケアリングとは①

          世界観を知る

          世界観。 簡単に、 「その人が見ている世界。その人が生きている世界」ということにしますね。 同じ地球、同じ日本、同じ時代に生きているけど、 皆それぞれが 違う時間に生まれ、育った環境、家庭が違い、出会うもの、出会い方が違います。もともとの素質も違います。 生まれてどんどん個性がはっきり出て、 自分自身も環境の一部として 周囲と反応しあって 変化していきます。 世界が広がっていく感じですね。 そしてその自分の世界で、 「こうしたらうまくいくなー」とか、「これはうまくいかない

          世界観を知る

          違和感にきづく

          目指しているところはセルフケアです 自分で自分をケアすることができたらならば、お医者さまはいらないですから。 (それは極端な話ですね笑) しかし、このごろ特に 自分の体を他人任せに(医者や薬)になりすぎているかもしれません。 心のことに至っては、放置しているなんてこともあったりして。 自分の体と心のケアをする方法なんて、なかなか習うことがないですからね。 これから自分のケアの仕方を学ぶ時代がきてるかもしれません!!(個人的な大きな希望) 体も心もケアをしてあげまし

          違和感にきづく

          看護は観察からはじまる

          「看護は観察からはじまる」 この言葉をいつも言っていたのは、看護学校の先生。背の高いナースキャップをかぶった(時代を感じる。。)凛とした佇まいの先生でした。 もとを辿れば、 これはナイチンゲールの言葉。 看護師にとって重要なことは、 観察とはなにか、どのように観察するかについて、記しています。 経験上、観察のためには、 ”愛”が必要であると思っています。 関心を持つことで、観察は深まっていきます。 •自己と他者への親愛 •心をこめてここに存在する •自己と他者に敏

          看護は観察からはじまる

          能登震度7

          昨夕テレビから地震•津波の一報があり 一瞬で自分と周りに動揺がはしりました。 それはテレビやSNSからも伝わり、これまでの災害の記憶をよみがえらせて恐怖につつまれました。 このとき、まず自分の心全体の様子、通常の状態でないことを知ること、これが大切なことだと思います。 個々に立場やおかれている状況が異なるので、それからの行動はそれぞれ変わります。 次に、落ち着いて冷静、平静でいること、またはそれに努めること (回想;ある病棟での夜中の急変時の出来事) 当直医師がひど

          能登震度7

          迎春

          2024年あけましておめでとうございます。 よき1年になりますように。今年もどうぞよろしくお願い致します。 最初のブログ。今年は地道にできることを形にしていこう😊