倉田茉美

画家 / bachelor Japan season2 出演 / 個展「素直」「dar…

倉田茉美

画家 / bachelor Japan season2 出演 / 個展「素直」「darlin」「Hz」「laundry」 " past was yours future is mine ! "

マガジン

  • ふぬけたくらたと、

    エレキコミックさんの「エレマガ」で、2018年から月一回配信させてもらっている、倉田茉美の自己エッセイ。毎回2000-4000文字程度。noteでも少しずつUPしていきます。

最近の記事

今泣いて何分か後にいく。

(3月に書いていたもの) 午後17時のチャイムが鳴る。キッチンの出窓から差し込んでくる夕日のオレンジが、寝室の壁に反射している。世界が何倍も温かく感じる季節の入り口と、この時間が、何よりもすきだ。 自分のお城を持つことが、小さい頃からの夢だった。わたしのお城に差す光。 それはわたしが心を持った日から、本当に手に入れたかったものだった。 その瞬間だけでもいい、透き通った気持ちで思うことがあれば それがしあわせの正体だと、わたしは思うことができる。 サカナクションが再開し

    • 君となら、地獄に堕ちてもいいわ。

      元SMAPの中居くんが言っていた言葉がめっちゃ刺さっている。 「みんなさ、結婚すると幸せになれる。みたいな考え方あるけど、ぼくはちがって。この人と結婚したら幸せになれるだろうとかじゃなくて、この人となら地獄に落ちてもいい。って思えるとしたら、それが本当なのかなって。」 と言ったようなこと(100%は合ってないと思う) ネガティブな意味ではなくて、わたしにはとても刺さった。 「結婚します!幸せになります!」って言うのは最近ピンとこなくて。大前提にクソネガティブな状況含めてこ

      • 「君は、悪口を言っていますか。」

        「君は、悪口を言っていますか。」 偶然出逢った精神科医の先生に言われた言葉。 なぜか、涙がでそうになったので、グッと堪えた。 むかし何かで見た本で、仲睦まじい夫婦の奥さんが息絶える前に「生まれ変わっても、またあなたと、悪口が言いたいわ。」と語った文章があって、それがわたしの中では、かなりしっくりきたことを思い出した。 小学生の頃は誰かと仲良くなる為に悪口が必需品だった。 お姉ちゃんと悪口って言うか、けちょんけちょんに何かに突っ込む時間が好きだった。 言っちゃいけないこ

        • いつかの夢

          どこの海かもわからないけど たぶんマレーシア いや、日本、マルタ どこだろう。 どこかわからない場所で ただひたすらぼーっと海をながめて 朝ごはんたべて、眠くなったら寝て また海を眺めて 夜ごはんをたべて、眠くなって寝て 起きて海を眺める 「何して過ごしてたの?」 あの人にそう聞かれて そんな毎日を語りながら マリブコークみたいなのを飲んで 星空の下で話してる自分の夢を見た。 1週間なのか1ヶ月か とにかく長かったのに 「ちっとも長く感じなかったんだよね。」 って言って

        今泣いて何分か後にいく。

        マガジン

        • ふぬけたくらたと、
          11本
          ¥300

        記事

          24番、大吉、晴れ。

          昨日と今日のわたしは もうまったくちがうひと 明日のわたしはどんなひとだろう どんなひとになるんだろうか 生きるエネルギーが満ち溢れているときのわたしと 生きるエネルギーのないわたしは 全く別人のような人間で、いつもどちらにも傾きすぎないように気をつける。 「続ける」「維持する」と言うのは ほんとうに一筋縄にはいかないよな。 例えばこの一年、個展に辿り着くまで 何枚もの絵と暮らしてきたし 頭に浮かぶ何枚もの絵や言葉を 形にしたり声にしたり言葉にしたり しずめたり諦めたり絶

          24番、大吉、晴れ。

          言えばいいよ。

          日記かくよ。 絵も文章もさ、リズムが大切だよ、つまり鮮度。時間かけるとか、直すとか、正直あんま意味ない。 なんか、ホンモノの人には、そのときのすべてを、つべこべ言わずにやらせて、見守るだけがベストかもな。 何言ってんのかわかんないけど、今夜も一発書きで書くわ。なんで書くのかもわからないまま。 SNSで あまりにもいじわるな人に出逢う。 「見られてる証拠」なんて ポジティブに捉えるってのが正解か わたしは違うと思うな。 相手にしてる場合じゃねえなって それだけを思うこと

          言えばいいよ。

          ミルクレープみたいやな。

          土曜日。やけにねむい。 まるで1週間眠っていなかったような気さえする。でも、眠さが心地いいな。 20:00を過ぎてもドレスを着なくてもいい。パジャマでだらだら、マンダリンオレンジ(なぜ)とウイスキー飲んだりしてるし。 平日なのか休日なのか ずっと誰かと話しているような 脳の奥で何かと話しているような。 一人でもずっと会話をやめることができない。 心の声をやめて、雑音をけして 目の前の事実だけに目を凝らせば しあわせなことが幾度となく起きているのにな それに気づける頃

          ミルクレープみたいやな。

          ままさんのくちぐせ。

          昨日はスナックマミのままさんDAYでした。 来てくれた皆さん、計画してくれたみんな、本当に、ありがとう。。 今年の夏いちばん楽しかったな。 その一言に尽きるよ。 🎵 淋しくて淋しくて 君のこと想うよ 離れても胸の奥の 友だちでいさせて 「Hello、my friend」松任谷由実 帰り道、みんなの話を思い返した。 みんなの顔を想った。 自分はダメなことを言わなかっただろうか。あの子の話、もっと聞けたらよかったな、なんて思いながら、近くのコンビニでアイコスとポテチを買っ

          ままさんのくちぐせ。

          君の幸せをよろこびたかった。

          一日のうち、ほんの10秒でも。 自分の中のやさしい琴線に触れる瞬間がある。 それを見逃さないように それを言葉や絵にすることが、いまの仕事であり、生きる意味だと思ってる。 今は。 わたしは、なるべく多くの人と関わらない生活を選んでいる。絵描きとしてやっていく上でも。 心を潰している暇なんてないんだよな。 できるなら、できるだけ。 君はどう。 「君とは仕事とかそんなんじゃなくて、人として一緒にいたいんだ、繋がりたいんだ。」 今日は仕事の話だったよな、なあ。 男ってやつに

          君の幸せをよろこびたかった。

          新宿三丁目のテキーラソーダ。

          「一夜にして成功するには10年が必要だ。」 どっかの名言に深く頷きながらも 「あー、長えなそれ。」とひとり呟くPM20:00。 独り言が多くなり、徐々にヤベェ奴になっている自覚がある中、新宿三丁目の画材屋さんの世界堂にギリギリ間に合い、お目当てのシリウス用紙を5枚購入することができた。 絵だって文章だって音楽だって、 「才能があっていいなぁ。」ではない。 筋トレの結果だ。 筋トレの結果、聞き手だけが発達し おなかまわりはふくふくになっていっても 絵は上手くなっていく。 リ

          新宿三丁目のテキーラソーダ。

          君へのラブソング。

          わたしは今が浅はかで若くて 自分を信じるしかなくて だから、当たり前にうそをつくよ。 そして、本当のことも言うよ。 なんでだろうな。わかんないな。 チャイラテが水々しくなっていく。 昨日、お喋りをしたことはなんだっけ。 とても大事な言葉を聞いた気がするんだけど それが何だったのか思い出せない。 君はどう。 二日前に飲みすぎたお酒が まだ胃の中と頭の中をめぐる。 胃を超えて、背中がいたむ。 ネイルが伸びすぎてパソコンが打ちづらいな。 携帯のメモのほうがまだ書きやすいか

          君へのラブソング。

          この心が尽きるまで。

          良い時はみんなそばにいてくれる。 じゃぁ悪い時はだれがそばにいてくれる。 良い時だけじゃなくて、ダメな日もそばにいてくれる人がホンモノだよ。 心の通うやりとり。 心が通い合う。 それは、どう言うことなのか。 心で感じることを うまく言語化することはできないけれど 心が通い合う人は あなたに 本当のことを言ってくれるだろうと思う。 それがすこし厳しくても あなたを傷つけるためではなく あなたがこれ以上傷つかない為に 話そうとしてくれる 心が満たされる瞬間が わたしにもた

          この心が尽きるまで。

          忘れる才能。

          経験も肥えていくと 本当に悲しいときこそ泣けなくなる。 一刻も早く「忘れたい」からだ。 忘れないと生きていけないくらい 辛いことだと頭でわかっているからだ。 この気持ち、わたしが尊敬する作家さんが 父親を亡くされたときの本の中に 似たようなことが書かれていて、 ああ、やっぱそうだよな。 忘れなきゃ生きていけないから わざと忘れることってあるよな、と 当たり前のことなんだよなと安心した。 気持ちを見ないふりすることで 本当にいろんなことを忘れてしまったりするけど その方が生

          忘れる才能。

          ハードコアパンクみたいな鬱時代を経て。

          「過去によって現在(いま)はつくられているのではなく、未来によって現在(いま)はつくられている。」と言う吉本ばななさんの言葉がずっと胸にある。 たしか、マチネの終わりに(平野啓一郎さんの小説)でも、映画化された中にも、こんなセリフがあったと思う。 過去によってではなく、未来によって現在は変わると。 たとえば子供が17:00からはじまるアニメを見るために宿題を済ますとか、好きな人に会う為に可愛い服を買うとか。 過去ではなくて未来によって人は変わる。 過去のせいにする時間を

          ハードコアパンクみたいな鬱時代を経て。

          自分の闇と闘うんだよ、晴れた日も。

          と、言う感じの言葉をもらった。 オーストラリアの絵描きの友人に。 「わたしも個展するんです。12月に、下手なんだけど、へへ。」と話すと 「下手とか、その言葉はだめだよ。自分の友達(絵)の悪口を言っちゃだめだよ、あなたの絵が好きな人がとてもかなしい気持ちになるよ。何も言えなくなる。救われてる人もいる。ぼくも自分と戦っているよ。自分の心の内側は自分にしかわからないし、見えないもんね。へへ。」と言われて、痺れた。 とても優しく温かく話してくれた。 やさしい人は笑いながら 身

          自分の闇と闘うんだよ、晴れた日も。

          19歳のヒーローに恋をした。

          特別号。これは、ラブレターである。 男子バレーボールを好きになったのは正確に言うと、石川祐希くんがきっかけだった。 清水邦広さんもだいすきだけど、それは石川祐希くんが現れてから、色濃いものになった。石川祐希くんのデビュー戦が、清水邦広さんキャプテンの時代であったからだ。 わたし自身、小学生の頃は女子バレーのへなちょこキャプテン、高校生の頃は恋がしたくて、とりあえず男子バレーボール部のマネージャー。と言った経歴があり、確かにバレーには興味や知識がある方ではあったが 本当

          19歳のヒーローに恋をした。