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死の博物館・Museum of Death

私の独断と偏見を持ってお勧めするアメリカのお気に入りスポット!今回のおすすめスポットは、ハリウッドにある死の博物館。前から気になっていて、一度も行ったことがなかったので子供を連れていくにはちと危険かと思い、先週一人で潜入してきました。

Museum Of Death Hollywood

住所・6031 Hollywood Blvd. Hollywood, CA. 90028

電話・323-466-8011

ただ今、ロサンゼルスのメトロバス、地下鉄、電車乗り放題の一日パスは七ドルなり。14年前なんて三ドルだったのに!タップカードという専用のカードを買うので、合計8ドルになります。今回は最寄りの駅まで車で行って、片道料金1ドル75セントを払って地下鉄に乗りました。ハリウッド・ヴァイン (Hollywood/Vine)の駅で降りて、Hollywood通りを東に進みます。結構いろいろ変わっていて、びっくりしましたわよ。徒歩5分くらい?すぐこういう建物が見えてきます。これが、死の博物館!

入場料 一人15ドル。

入場券に書かれている注意書きがすごいので、訳してみます。

”死の博物館は頭痛、心臓発作、てんかん発作、PTSD、食欲不振、複視、離婚、その他もろもろの問題を引き起こす恐れがあります。自己責任で入場してください。”

日曜日から金曜日まで午前11時から午後8時まで

土曜日のみ午前11時から午後10時まで

はい、ここから先きわどい描写があるかもしれませんので、自己責任で読んでください。

博物館の中は撮影禁止なのですが、まず初めの部屋が、シリアルキラーコーナー。特化しているのが、博物館オーナーが好きなシリアルキラーに直接手紙を書いて集めた、シリアルキラーによるアート作品の展示。

ポゴことジョン・ゲイシーのアート作品や、それにまつわる手紙なんかも多々あって興味深かったです。有名なシリアルキラーが沢山!�私もその昔、文通が大好きでアメリカに送った手紙が、刑務所にいる息子のペンパルになってくれと、返事が来て、何度か手紙のやり取りをしたりしているうちに、死刑囚に手紙が書けるということを知って、今は冤罪で釈放された、ダミアン・エコルズなんかに手紙を書いたりしていました。そのダミアンの友達の死刑囚から10ページもある分厚い手紙が届いたときには驚いたが。

その次の部屋は、死刑の部屋。電気椅子がありまして、その横には、死刑囚が死刑されるときに着ていた服が展示されていて、染みが生々しかったです。そして、反対側には、死刑囚のミイラ化した生首が!真っ黒の干からびた人間。それが私たちと同じように生きていた人間だったんだってことを考えたら、これって、人権的にどうなんだろうと思うけれど、その生首は、フランスの青髭ことアンリ・デジレ・ランドリュー。彼は11人もの人間を殺して焼いた挙句、ベルサイユでギロチンにかけられた。

死刑の方法についてのビデオが流れていたり、結構視覚的に耐性がない方にはきつい部屋になっております。

お口直しの次の部屋は、葬儀場の部屋。かわいらしい葬儀のインビテーションや、棺桶、エンバーミングの道具が所狭しと並んでおり、テレビでは、エンバーミングの方法が流れています。昔は土葬が主流だったアメリカなのですが、ここ最近は火葬にする方のほうが増えているようで、エンバーミングが廃れていってしまうのはちょっと悲しい気もしますが、土の中でゆっくり腐っていくよりも、やはり火葬されて灰になったほうが幾分ましな気もします。この部屋の端にある、葬儀場のノベルティーの数々、とても素敵で、一日中眺めていたかったです。葬儀場のマッチのコレクションもすごい量でした。そして本物を初めて見た、死者の毛髪や写真なんかをジュエリーにして身につけておく、モーニングジュエリー。結構小さくて、かわいかったです。私も父が亡くなって、火葬された後骨と一緒に残っていた針金をネックレスにつけて一時期身に着けていました。

そこを出ると、細い廊下に続きます。廊下には、事故死した人間の写真がずらり。私も何度か事故にあいましたが、大事にならずに済んで本当に良かった。

廊下の横に小さな骨のコレクション部屋があります。人骨なんかもあって興味深いです。

廊下の反対側、カルトの部屋へと続きます。そこに再現されているのが、ヘブンズ・ゲートの部屋。ヘブンズ・ゲートは、アメリカのサンディエゴを拠点とし、UFOを信仰していた宗教団体。1997年のヘール・ボップ彗星出現時に集団自殺した。その信者が履いていたナイキの靴は製造中止になり、今では結構な値がついているそうだ。

廊下の突き当りは、赤いベルベットのカーテンで覆われていて、その中がお手洗いになっています。

右側に進むと、チャールズ・マンソンの部屋になっている。チャールズ・マンソン、この間話題になってたな。結婚するとか。結局若い子のほうがマンソンを利用しようとしていただけで、笑える。

時代に乗ったカルト教祖のいい例だな、彼は。

マンソンの部屋の後ろは、ブラック・ダリアことエリザベス・ショート殺人事件の部屋。これも未解決なんだっけ?

そのあと自殺の部屋に続き、悲しくなっていると、今度はカニバリズム、殺人の部屋に続き、はく製の部屋になっています。

自殺の部屋には、クリスチャン・デスのロズ・ウイリアムズの首を吊ったキャビネットの一部が展示されていた。

干し首も何体か展示されてたり、アントン・ラヴェイにまつわるものの展示だとか、はく製の部屋もアルビノだけ集めたコーナーとかあって、なかなか面白い!最後の大部屋は、決定的瞬間の映像が流れていて、座って鑑賞できます。ちょっと葬儀場っぽい。

後ろには、GG・アリンの展示。死んでからもぶっ飛んでいた、彼の生きざまと死にざま。

記帳した後は、また来た道を戻って何度でも見ていいし、出口から出て、お土産コーナーで買い物をしてもよし!

私は二回行ったり来たりした。

年齢制限は、死は誰にでも訪れるからという理由で設定されていないのですが、大人でも無理な人は無理な展示ばかりなので、小さなお子さんは連れて行かないほうが身のためです。部屋の模様替えがしたくてうずうずする。

帰り道、ハリウッド・ハイランド寄りに”失恋博物館”なるものができておった。

お口直しに、ダンキンドーナッツ。最近こっち、ダンキンドーナツが増えてきた。

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