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ずっと求めていたのは「こんな感じのもの、something just like this」


その日
待ち合わせの時間より早く着いて
席に座って待っていました

外の寒い空気で冷えた身体が
お店の暖かい空気に包まれて
温かい気持ちになっていきます

ショーケースには
可愛くて、美味しそうなケーキが並び

隣の席に座っているグループの
楽しそうな話し声が聞こえます

お湯沸く音が聞こえ
その湯気が空中に広がり

キッチンからは
コーヒーの良い香りが漂ってきます

特別な事は無い
でも
全てがキラキラしていて
なんだかとっても幸せな気持ちで
そこに座っていました。

Coldplayのsomething just like thisが
流れてきました。

懐かしいなぁ…

歌詞を携帯で調べてみると
あぁ…まさに今そんな気持ちだなぁって
思ったんです。

何か特別な素敵な人に
ならなくちゃいけないと思っていたけれど
何か特別なことができるように
ならなくちゃいけないと思っていたけれど

そんなことは大切ではなくて
ただ寄り添ってくれる
そんな存在を求めてる

l’m not looking for somebody with some superhuman gifts, some superhero fairlytal bliss
Just something I can turn to somebody I can kiss I want something just like this
私は何か特別な力を持った誰かを求めているわけじゃないの。あのスーパーヒーローみたいじゃなくていい。
おとぎ話のような幸せじゃなくていい
ただ私に寄り添ってくれて、キス出来る存在。
私はただそんな存在を求めているの

‘Something just like this’ Coldplay

きっと「私」も
そんな存在を求めてる
そんな在り方を求めてる

こんな、
いまここで感じている
こんな感じ

こんな薄味かもしれない
何の特別な感じもない
でも
静かに広がるふわっとした愛のような感じ
こんな感じのもの
something just like thisを求めてる

そして
それはいつだって「今ここ」にある



そんなことを考えながら、
家に帰って


ふとYouTubeを開くと
中田敦彦さんのこの動画が上がってきました。

そこで、
ちょうど
このColdplayの話をして
そのシンクロにビックリ!

ColdplayのChrisが娘さんの
バイト先に行った話をしていて
なんだかわからないけど
その何気ない日常の話が
すごく美しくて
気づいたら泣いてしまっていました。

過去を振り返って
懐かしく思い出されるのは
大きなイベントより
些細な日常のワンシーンじゃないですか?


わたしたちは
そんな
周りで起きている
毎日そっと寄り添ってくれている
ささやかな全てが
美しくて、ありがたくて
とても幸せなことなんだって
本当はわかっているんだと思います。

ちょっと忘れてしまっているだけ

だからきっと
こういう歌に惹かれ
そんな些細な日常の話に心が動かされ
語りたくなり
泣いてしまうんだと思うんです。


そんな話を
帰ってきた娘にしていたら
驚いたように
こう言いました。

「今日ね、友達がちょうどColdplayが
すっごい好きで今度ライブに行くって話してたの。
だから、いまColdplay聴きながら帰ってきたんだよ!」


神さま
シンクロニシティが完璧すぎますw

きっと
私は今日のことを忘れないでしょう。

そして

求めていたものは
ずっとここにあった
こんな感じのもの

愛おしくてたまらないのは
こんな感じのこと

somthing just like this…

この大切なことも
もう忘れないと思います。



Love&Joy

take awayしたケーキも食べ終わりたくないくらい
愛しくて美味しかった。

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