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本質を見極める思考能力

小さい頃、社会の中で生きていくため、親からいろんなことを言われて育ちました。

「親は、自分よりも30年ほど古い価値観の中で生きているから、親の意見なんて聞かなくてもいい」

よくそう言われますが、未だに大多数の人たちは、“古い価値観”の中で生きているし、その価値観に“適応して幸せになっている”人も多数いるのではないでしょうか。

一方で、自分なりの価値観を持ち、その価値観でもってちゃんと幸せに生きている人もたくさんいます。

それらの逆ももちろんあります。

古い価値観を信じてきたけれども、途中で疑問を持ってしまい、人生の迷子になっていたり、
親や周りの言うことに反発していたけれども、本当に信じるべきものが見えなくて混乱したり。

ということは、「どの価値観に従うか」「どう価値観を作り出すか」が鍵ではないということ。

4つの実例から導き出す「本質思考」

実例①大学受験→就職活動で起きた矛盾

今となっては「あっそうなのね」くらいの反応が返ってくることもありますが、
私は地元では一番だと褒めそやされていた、某旧帝国大学に通っていました。
しかも理系。

元々、文系科目が得意で、文系への進学を考えていた私が、なぜ理系を選んだか。

親の圧力があったからです。

「理系の方が就職に有利」
それだけの理由で、親に毎日「理系に行け」と言われ続けた結果、地域では理系の大学がほぼなかったこともあって、旧帝大の理系学部へ。

その数年後。

私は就職浪人になっていました。

理系はやっぱり肌に合わず、大学の成績もSAZANだったし、研究成果も上げることができませんでした。
加えて、専攻を活かすビジョンもやりたいこともない。

結局、数年の就職浪人と、ブラック企業を経て、今では文系寄りのお仕事をしています。

高校生の時に、ちゃんと自分の適性と、将来なりたいもののことを考えて決めていれば…とアラサーになってから後悔したのでした。

実例②結婚すれば幸せになれるの呪縛

適齢期になると、親から言われる言葉の筆頭がこれでしょう。
「早く結婚しろ。早く孫の顔を見せろ。」

結婚すること、出産することが“当然”。
そうでなければ人間として欠陥品。
結婚さえすれば、幸せになれる。

そんな価値観を植え付けられそうな言葉の数々を聞かされたり(ネットで)見たりして、かなり心を萎れさせていた30代全般でした。

「結婚“できない”私って、何がいけないんだろう…」
※交際経験もありません。

ただ、その一方で、
大喧嘩、暴力の果てに離婚しそうな友人の実例を見たり、
子供が産まれそうなのに旦那に無視され続けていた同僚がいたり、
というのを実物として見てもいました。

結婚=幸せって、本当に言えるの?

未だにろくな交際経験もありませんが、その分、読書や一人旅に時間を費やすことができたり、結婚している方の仕事の肩代わりをして評価が上がったりと、振り返ってみればかなりのメリットを得ているなという実感があります。

結婚=幸せではなさそう。
独身にもメリットがある。

本当は、幸せは自分自身が決めるものなのかもしれませんね。

実例③株は危険だからやるなという教え

一人暮らしを始める時に、繰り返し言われたことがあります。

「自己破産するから、株はやるな」

言った本人は、株に手を出したことは一度もないにも関わらず。

この教えに反し、余剰資金ができた後に株をこっそり始めたところ、
紆余曲折あって、今では利益率30%台以上、けっこうまとまったお金に成長しています。

実例④貯金をしないと老後は悲惨

今でも言われ続けている台詞、
「海外旅行に行きたい気持ちもわかるけどさ、ちゃんと貯金しなさい。そうでないと老後は大変だよ」

特にあんたは結婚していないから、資金面でそもそも不安でしょ、という意見。

これについては、最近、友人が素晴らしい反証を示してくれました。
詳細は書きませんが、最後はその道があって、実際に使っている方々がとても楽しく生活をしている、と。

そんの実例があるのなら、貯金にやっきになることで、せっかく与えられた人生で「やりたいことを我慢すること」の方がもったいないなと。

誰かの意見を聞いたときやるべきこと

もちろん、親だって、子供のことを案じて、幸せになってほしいから色々とアドバイスをするわけです。

ただ、人の意見を鵜呑みにしているだけでは、本当のことほ見えてこないのも事実。

ここでやるべきことは、
「その意見の根拠を確かめること」。

それは、本人の経験からの知恵なのか?
それとも、世間で言われている情報を鵜呑みにしているだけなのか?
古い価値観に縛られていないか?
その危険は本当に回避できないのか?
従っていたら、本当に幸せになれるのか?

いろんな角度から情報を集めて、自分で判断したものが、一番の正解なのではないでしょうか。

理系に行っても就職は苦しかった。
結婚していても、幸せそうじゃない人がいる。
株は実際にやってみたら、ちっとも怖くなかった。
貯金しなくても大丈夫かも。

終わってしまったこと、選択した結果は仕方ない。
けれども、これから選択していくことは、誰かの価値観ではなく、自分自身で納得して判断ができるようになれるといい。

そこで必要なのが「本質を見極める力」。
地頭の良さと言い換えることのできるこの能力は、育てることができるものです。
事実、親の言いなりで、じぶんの頭で考える習慣が全くなかった私でも、今ではかなりの本質見極め能力が備わってきていると感じています。

本質を見極める能力が育つと、こんないいことがありますよ!

・洞察力が桁違いになる
・世間の情報や、人の意見に流されなくなる
・仕事でエースになれる!

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