見出し画像

「読書の力」1000日1000冊1000文字チャレンジ 第43日「武器になる哲学」

読書ノート 2024/4/15

❶[1BOOK]
「武器になる哲学」人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50
山口周著 (株)KADOKAWA   2018年5月18日 初版発行

❷[3POINT +1]
◎プロローグ〜無教養なビジネスパーソンは「危険な存在」である
なぜ、この本を書いたのか?
世界の建設に携わっているビジネスパーソンにこそ、哲学・思想のエッセンスを知っておいて欲しいから。

① なぜビジネスパーソンが「哲学」を学ぶべきなのか?
1)状況を正確に洞察する
2)批判的思考のツボを学ぶ
3)アジェンダを定める
4)二度と悲劇を起こさないために

② 哲学ほど有用な「道具」はない
☆本書といわゆる「哲学入門」の違い
1)目次に時間軸を用いていない
2)個人的な有用性に基づいている
3)哲学以外の領域もカバーしている

③ なぜ、哲学に挫折するのか?
☆学びの種類「プロセス」と「アウトプット」
現在を生きる私たちにとっての学びを考えると、それは「プロセスからの学び」であって、最終的な結論としての「アウトプットからの学び」は、刺身のツマのようなもので、学びの「ミソ」はそこにはないということです。
整理すれば、つまり「初学者が哲学に挫折する理由」は、
哲学者の残したアウトプットを短兵急に学ぼうとするものの、アウトプットがあまりにも陳腐であったり誤っていたりするために「学ぶ意味」を実感できないから
ということになります。

❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
これからも、哲学を学び続け、そのプロセスをアウトプットしていく。

❹[1episode]
☆二度と悲劇を起こさないために
知的影響から自由なつもりの実務屋は、たいがいどこかの破綻した経済学者の奴隷です。
(ジョン・メイナード・ケイン『雇用・利子・および貨幣の一般理論』)
実に辛辣な指摘です。
これまでに人類が繰り返してきた悲劇を、私たちは今後も繰り返していくことになるのか、あるいはそこで払った高い授業料を生かし、より高い水準の知性を発揮する人類、いわばニュータイプとして生きていけるかどうかは、過去の悲劇をもとにして得られた教訓を、どれだけ学びとれるかにかかっていると、私は固く信じています。

❺「本を語る」
久しぶりにブックオフへ行って、出会った本です。書き込みなどはなかったものの、何度も何度も、開いた形跡のある、くたびれた本でした。
[思いついたこと]
古本屋で買った、「新品同様」には、いつも心が痛みます。その点だけでも、この本との出会いは、必然であり、貴重だと言えます。本当は、第2部となる50のキーコンセプトの方を紹介すべきなのですが、「哲学」という文字を見ただけで後退りしてしまう人が多いことを考えると、まずは「なぜ、必要なのか」を知っていただきたいと思いました。
[そして]
教養のため、という「ふんわり」とした目的ではなく、ビジネス戦略を考える上で、「役にたつ」ことを理解していただきたいのです。私の場合は、真逆でした。「哲学」から入って、小難しい本を読むことで、無理やり「読解力」を磨き、レポートを書いて「文章力」を鍛えました。通信制の大学では、最終的に「卒論」を書くという目標が定められています。私は、16年かかりましたが、実質的な「学生生活」はその半分くらいで、それでも通常の2倍ということですね。
[しかし]
もう卒業してから30年近くなります。「4C読書法」に出会ってから、本の読み方、文章の書き方を、改めて鍛え直しました。60歳を超えてからの挑戦、しかもパートで働きながらのチャレンジとして始めたのです。今から思えば、かなり無謀でした。でも、60代にはそれなりの経験と知恵があり、人間というものは追い詰められるととんでもないことを思いつくものです。
[だからこそ]
「もう年だから」と言って、諦めてほしくないのです。逆に、これまでの経験を活かして、「できない」という思い込みを外してもらいたいのです。その方法は、人それぞれなので、一概には言えませんが、お手伝いをすることはできます。「思い込み」を外すのは、簡単なことではありません。望月さんの「4C読書法」に出会ってから、そろそろ4年になります。今だからこんなに呑気に構えていますが、たった4年で「奇跡的」な成長を遂げるには、それなりの努力と工夫があったのです。まさしく「悪戦苦闘の4年間」でした。それらをお伝えしたいので、2冊目の電子書籍の出版を決めました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?