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「本を語る」100日100冊チャレンジ 第97日「ぼくたちは習慣で、できている」


「本を語る」100日100冊チャレンジ 第97日

❶[1BOOK]
「ぼくたちは習慣で、できている」
佐々木典士 ワニブックス 2018年6月26日

❷[3POINT +1]
◎「はじめに」
ぼくはいつも自分のことを「才能がない」と思っていた。
才能は「与えられる」ものではなく、習慣を続けた果てに「作られる」ものだからだ。

◎習慣を身につけるための50のステップ(抜粋)
・悪循環を断ち切る
・まず、やめることを決める
・習慣のトリガー&報酬を洗い出す
・やる気は、やる前に出ないと知る
・とにかくハードルを下げる
・やめたい習慣はハードルを上げる
・目標はバカバカしいほど小さくする
・毎日やるほうが簡単
・集中力なんて誰にもない
・人の目をうまく使う
・先に宣言する
・習慣を記録する
・「目的」と「目標」をごっちゃにしない
・難易度は少しずつ上げる
・谷間の試練を乗り越える
・やるほど高まる自己効力感
・連鎖反応を起こす
・習慣には応用力がある
・自分ならではの習慣を作る
・習慣はいつか崩れる
・習慣に完成はない

❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
朝の読書習慣を続ける。

[思いついたこと]
この本が出たのは、2018年、もう5年以上前です。私自身は、ナニメンさん(吉井雅之)と出会ったことで、「習慣が10割」という、もっとわかりやすくて面白い本で学びました。つまり、この5年間で、ビジネス書の「作り方」が変わったのです。最近の本ばかりを相手にしていると、自分でマーキングしなくて、すでに太字や赤字や網掛けなどで、大切な部分を際立たせてくれています。余計なお世話のような気もしますが、現実的には、大変重宝しています。

逆に言えば、そこだけ読めばいい、ということになるのですからね。なんだか、文字の多い「絵本」を見ているような感覚になります。目次も丁寧に作り込んでいますね。これが最近の「売れる本」だということです。これから書こうという人間には、参考になります。この「読書ノート」も、それに準じて、少しずつ変更しています。いや、工夫をしているのです。

[そして]
何より、表紙やカバー、帯に至るまで、中身を読まなくても「何が書かれているのか」がある程度わかるようになっています。まるでドラマや映画の予告編みたいにね。一番目につくのは、「読みたくなるようなフレーズ」で溢れていることです。当然と言えば、当然ですが、「本は見た目がすべて」とも言われます。書店に並んでいるたくさんの本から、この一冊を手に取り、お金を払ってお持ち帰りいただかなければ、何にもならないのですから。

そして、書店に置いてもらったからといって、確実に売れるわけではありません。私はよく、著者さんたちの講演会などに参加しますが、そういうイベントはすべて「本を売る」ために必要なのだと、痛感しています。本さえ出せばいい、という時代ではないのです。読者に直接語りかけ、自分自身を曝け出し、時には失敗した経験や笑い話をしながら、共感を得ることで、ファンを増やす。本は積極的に売らない限り、簡単には売れないのだとつくづく思います。

❹[1episode]
☆苦しみという相棒
ぼくは習慣を始めた当初、苦しみと楽しみについてこんな風に考えていた。
まず苦しみ、その後に楽しむ=努力
まず楽しみ、その後に苦しむ=怠惰
苦しみと楽しみがやってくる順番が違うだけで、努力も怠惰もほとんど同じ行為なのではないか?と考えたりした。
さらに習慣を続けていくと、苦楽というものがさらによくわからないものになってきた。努力の中には当然苦しみもある。走れば息が上がるし、バーベルを持ち上げれば筋肉が悲鳴をあげる。しかしその行為が終われば、満足感が訪れる。それを何度も何度も繰り返していくうちに、今自分が感じている苦しみがあるからこそ、その後の満足感がやってくることがわかってくる。
それをさらに続けると、自分が今感じているのが苦しみなのか楽しみなのかはっきり言えなくなってくる。苦しみと楽しみの時間軸がギュッと縮まり、ほぼ重なっているように感じる。今感じている苦しみの中に楽しみが同時に現れているような、苦楽を同時に感じているような気持ちになってくる。
習慣にした後も、苦しみがなくなるわけではない。しかし苦しみがあること自体に慣れ、なんというか苦しみが「いつもいる常連の人」のように思えてくる。
ぼくは今まで、苦しみと競争して勝ち、それを上回る楽しみを得ることができるのではないかと考えてきた。しかし、ぼくは目の前にある苦しみを、以前とは違う目線で眺め始めている。「Compete」は競争するという意味の英語だが、ラテン語での本来の意味は「ともに闘う」という意味だそうだ。ぼくは今、刑事映画の銃撃戦のように、もはや苦しみというパートナーを信頼して、自分の背中を安心して預けているような気がする。
苦しみは敵ではなかった。それはともに闘う相棒なのだ。




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#読書会

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