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「狭い専門領域」でどう生きるか

専属ライターとして、書いていきたいジャンルがあります。 書きたいジャンルがニッチで、また文章に自信もなく、稀に見つけるそのジャンルのWebメディアに営業をする勇気もありません。 まむしさんなら、この状況でどう動かれますか?

ありがとうございます! どのくらいのニッチさにもよりそうですが、「そのジャンルのウェブメディアが存在する」ということは、ニッチとは言えまぁまぁの規模(そのテーマでメディアが存在しえるくらい)だと判断し、その前提でお話しします。 僕自身も割とニッチな専門分野でやってきましてので、実体験ベースのお話でもあります。

まず、どんな媒体が存在するのかをマッピングしてみよう。


その専門ジャンルを扱うメディアとして、どのような発信主体が存在するのか、整理してみると良いかなと思います。 個人レベルのブログみたいなものもあるでしょうし、企業のオウンドメディア、メディア専業企業がやっている媒体もあるかもしれません。そのほか、総合的な情報を扱っているメディアで一部コーナーとしてそのトピックについて扱っている、というケースもあるかもしれません。 そんな感じでまずはご自身の専門領域をどんな媒体が扱っているかを把握した上で、続けて「媒体ごとの切り口」を整理してみましょう。 ターゲットや内容の専門性度合い、細かなトンマナなどなど。ニュース的な内容を扱っているのか、初心者向けのノウハウよりかなど、各媒体の発信している方向性を整理し、把握しておきます。


「ここで書きたい」が定ったら

ザクっと全体感が掴めたら、こんどは将来「ここて書きたい」と思える媒体に目星をつけておくと良いと思います。もちろんこの段階で営業かけられそうな媒体があればかけても良いとは思いますが。立ち上がり時期にあって人手が足りなさそうなところなどは気を熟すのを待たずとも、動いてしまった方がはやいこともありえます。

「いつか書きたい媒体」は、ウォッチを続けよう 媒体を洗い出した上で、「いつか書きたい」と思う媒体があれば、まずはその媒体の熱心な読者になってみることをお勧めします。 ここで言う「熱心な読者」とは、単に読むだけではなく、SNSでコメントしたり、何かイベントがあれば参加してみたりするようなイメージ。そのテーマにまつわるトピックはnoteなりXなりで取り上げてみるなどなど、やり方も様々あるかとおもいますが、要はブランディングです。目標は「中の人に自分が認知されるレベルで」です。 そのほか僕は割と、中の人にSNSで話しかけ、仲良くなったら情報交換の場を求めたりして距離を詰めることがよくあります。 いろんな媒体の編集者たちって自分の媒体に対するエゴサーチを非常によくやっているので、自分の記事を読み続けていてくれる読者ってすぐ覚えてしまうんですよね。まずはそういうポジションをとって、中の人と繋がってしまうと良いかなと。

専門ジャンルが明確なのは、悪いことではない 僕自身も専門領域がかなり狭く、かける媒体が限られる世界をひた走っているのですが、だからこそプレーヤーが限られていて、行動が明確というのはメリットだったように思います。 まずは読者としてその媒体を理解し、その領域の専門家として各所で発信する。並行して中の人と距離を近づけ、やがて発信者として自分にできそうなことを見つける。そんな感じでチャンスを手繰り寄せていった感覚があります。 ご自身の専門ジャンルがある程度決まっているというのは結構な強みだったりもするので、ぜひ業界の全体像を探りまた人脈を作っていってチャンスをつかみ取ってください。

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