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おいかけて 初恋 

Ⅰ.手紙を頂戴

ずーっと待ってた。私に手紙が届く日を。
郵便屋さんのバイクがうちに来て、郵便受けがカタンと鳴る。
バイクが行ってしまったら直ぐに外に出て、郵便物を確かめてたよ。

私宛の手紙。一通入っていないかなぁ。
誰かが私を驚かそうと、楽しませようと、書いてくれた手紙が。
来ていないかなぁ。

来るわきゃ無い手紙を、
40年間待ってた。 

特別良いことがなかった人生に、
割りと難しいことばっかりの人生に、
それでも 1%の希望はいつまでも
捨てられない。

明日こそ 良いことがあるって。
明日こそ 素敵な手紙が私に届くって。

私はInstagramを持っていた。
とある人気バンドを応援する、私と
同士との世界。
私はその場が大好きで、
「ここさえ護れたら」と思っていた
くらい。
1年、2年、、、
始めは上手く回っていた空間も
ポエティックな私のpostが
次第に浮き上がって 
居場所が狭くなっていく

うつむいている私の 悩む私の
このエリアに まさか
人生で待ちわびていた手紙が届くなんて

1%の希望自身すら 
その事実を見ても
まだ信じてくれなかったんだ。
ほんとうに 真夏の夜の出来事だったの








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