島根県大浜キャン生が樋口地区で朝ごはん企画~サンドイッチを食べよう~

1.イベントの概要

 私たちが行ったのは吉賀町蔵木の樋口地区を対象にした、朝ご飯企画です。この企画を行った目的は、地域間での交流と、樋口地区で行われているサロンの男性参加率が低いためそれを解消したいということとです。
 樋口地区の方々がつくった野菜をいただき、樋口地区内にあるパン屋ku-fukuさんの食パン、ダイノーエッグさんの卵を使用したサンドイッチを用意しました。また、山吹ファームさんから提供していただいた牛乳を飲めるようにしました。サンドイッチに使用する野菜は前日に樋口の方々から回収し、下準備をしておくつもりだったので、事前にアンケートを行い野菜の有無や用意していただける野菜の種類を調べました。アンケートや実際に回収してみた結果、キュウリ、ジャガイモ、玉ねぎが特に多く集まったので、スーパーでハムやシーチキンを購入し、ポテトサラダ、玉ねぎとツナのサラダ、塩もみキュウリ、卵サラダなどの具材をつくりました。また、山吹ファームさんでチーズを購入したので、ホットサンドメーカーを用意し、お好みでホットサンドをつくれるようにしました。
 この企画は7月3日の日曜日に7時から樋口の集会所で行いました。生ものを扱うため、前日に行うことのできない調理等を当日の朝、開始の1時間ほど前から行いました。サンドイッチはお好みで好きな具材を挟んでいただく形式にしたので、自分たちは当日、来てくれた方への流れ説明やホットサンドの調理、サンドイッチのカットなどを行いました。また、持ち帰りを希望する方がいたので、持ち帰れるように包装なども行いました。

2.イベントを開催して

 今回のイベントでは、サンドイッチに使う野菜やパンなどほぼ全て食材で蔵木地区のものを使用させていただきました。多くの方から食材を提供していただきましたが、皆さん本当に親切で本当に使い切れないほどの多くの野菜を提供していただきました。たくさんの野菜を提供していただけて驚きましたが、それほど野菜を育てておられる方が多いということにはさらに驚きました。野菜をいただいたご家庭からは、「頑張ってね。応援してます」等の数々の温かいお言葉をもらい、たくさんの野菜とともに元気をいただき、炎天下の中頑張ることができました。

野菜を貰った様子


また、「山吹グリーンファーム」さんには牛乳とチーズを無償でいただき、「ku-fuku」さんからは7斤ものパンをいただき、「ダイノーエッグ」さんにもたくさんの卵をいただきました。皆様から多くのものをいただいたおかげで、イベントを開催できまた成功させることができました。本当にありがとうございました。地域の方の優しさに触れることができ感動しました。
 イベント当日は朝早くからの開催だったため、下準備など時間に追われ大変でした。ですが、イベントの開催時刻になると多くの方の来ていただきました。イベントには夫婦や家族で来られた方もおられたようでした。サロンがあった際には、参加する方はほとんどが女性で男性の参加者が少ないという傾向にあったようです。そのため、来ていただいた中に男性の方が多くおられとても嬉しく思いました。地域の方は、サンドイッチに具材を挟むのを一緒に来た方と話しながら楽しんでおられ、本当に良かったです。また参加していただいた地域の方はサンドイッチを食べながら地域の方同士で会話している姿が見られ、とても嬉しくなりました。私は何人かの地域の方とお話しさせてもらいました。そのなかで、「来て良かったです」、「このイベントいいですね」等の温かいお言葉をたくさんいただくことができました。また、地域の方との会話が弾み名前を覚えていただだけるまで親しくなることができ、私自身楽しく充実した時間を過ごすことができました。地域の方と会話することで、分かることもたくさんありました。地域の方と話すことは大切だと改めて実感することができました。ありがとうございました。

サンドイッチを作っておられる様子


3.参加者に答えていただいたアンケートについて

 イベント当日にはアンケートを参加者かつ地域住民の方を対象に計11名の方に記入してもらいました。今後の活動に対してのインスピレーションを得るために質問内容としては主に「今回のイベントに参加した理由」「イベントの満足度」「今後地域で開催してほしいイベント」の3つを設定しました。
 まず1つ目の「今回のイベントに参加した理由」として選択項目の内で最も回答が多かったのが「集会所から近かったから」でした。当日は雨天での開催であったことや徒歩で参加して下さる方もおり、今回は上手くいきましたが今後イベントを開催する際には徒歩でも参加できる立地や悪天候の想定までする必要があると実感させられました。また一票差で「面白そうな企画だったから」、自由記述欄で「学生が家に説明に来たから」との回答も頂いたことで蔵木の食材のみを使う内容の面白さと、直接自宅に訪問して告知をするアプローチの方法も地域住民に参加してもらえるきっかけの1つになっていたと自信を持てました。
 次の質問の「イベントの満足度」では5段階評価の内、全員が最高評価の「かなり満足した」という温かい回答をしていただきました。同時にお答えした理由を記入してもらう中では「普段会えない人と会えて会話もできて嬉しかった」との回答があり、地域コミュニティ形成の場として今回のイベントが機能していたという実感を得ることができ嬉しかったです。そのほかにも元地域サロン関係者の方の回答では最後の一文を「地域の私たちでこのようなイベントを続けていけたらいいなと思います」と締めてあり、自分たちが今回の活動を行ったことで現在活動中止している地域サロン復活のきっかけに少しでも繋がれば良いなと思います。
 最後に「今後地域で開催してほしいイベント」では自由記述式にも関わらず、半数近くの人に「地元の祭りを復活させてほしい」「地元の夏祭りに来てほしい」といった回答が多く寄せられました。この回答の結果は公民館長さんのお話や現在吉賀町で開催されている祭りの現状からコロナ禍による行事の中断や人口減少による地区毎の祭りの合併や消失が背景にあると考えられるため、今後蔵木に関わることがあれば地域行事の活性化や保存の面において関わっていきたいと思いました。

4.蔵木地区の皆様へ

 私たちは蔵木の課題として、「サロンに参加する男性が圧倒的に少ないこと」「作りすぎた野菜の多くが廃棄されてしまい、有効活用できていない」という課題をとりあげさせていただきました。
 今回のイベントをきっかけに、サロンへ興味を持つ人が増え朝市企画を野菜の有効活用の手段、地域コミュニティの一環として継続してほしいと感じています。また、イベントに参加してくださった地域の方々に回答していただいたアンケート結果に「今後も、このような企画を自分たちで続けていきたい」という声があり、地域住民の方々が主体となったイベントを開催していくことで更に蔵木が活気づくのではないかと感じます。アンケート結果で蔵木の人々はイベントを起こすことに前向きであるということがわかり、朝市企画だけでなく、夏祭りや軽トラハウスの展示など今回の大学生との様々な企画をきっかけに新たなイベントの派生に繋がっていくと更に地域コミュニティが広がると考えています。

~サンドイッチ企画に協力してくださった方々へのお礼~

山吹グリーンファームさん(牛乳、チーズを提供していただきました)
Ku-fukuさん(食パンを購入させて頂きました)
地域住民の方だけでなく、先生方、大学生も美味しくいただきました。ありがとうございました。
野菜を提供して下さった地域住民の方々
お忙しい中、たくさんの野菜を提供していただきありがとうございました。とっても美味しいサンドイッチを作ることができました。

このように皆様のおかげでイベントを成功させることができました。本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。そして、今後蔵木地区のますますの発展がありますことを祈っております。



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