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守り、育てる

看護学生が実習があり、病院に行く。
朝、師長室に行き
「おはようございます。
本日○○病棟に実習に参りました。○○です。よろしくお願いします。」
というと
「まず!挨拶からでしょ!」と叱られ減点されたらしい。
その場に学生は数人いたらしく
「わたし、今!挨拶したよねぇ」というと
「した、した」という証人もいたとのこと。

実習では
病室で付き添われる、ご家族の方をみて
椅子をもう1つ持ってきて足を伸ばされた方が楽だと思い
それを提案すると
「いや、いいです!」と断られた。
学生は
「必要ならばおっしゃってください」
と部屋を出た。

数十分後、ご家族はご立腹の様子で
「椅子を持ってくると言ったのに、いつ持ってくるんだ!」
ご家族からも、病院側からも叱られたそうで・・・
そんなのは序の口で
不条理なことが多々あり、完全に折れてしまったらしい。

わたしも似たような経験をしている。
何十時間ものOPが終わったドクターが指示を出すために
詰所に来た。
「先生、お疲れ様でした」と労う意味でニコッと笑うと
それを全然関係のない患者様のご家族が見ていて
「うちの父のことを笑った!」と言われて怒鳴られ
師長と主治医と3人で詫びたことがある。

その学生さんには
「まず、泣こうか」と言って
大泣きしてもらった。

大体、看護師になる人というのは泣かない。し、泣けない。
なぜ?
泣く暇がない。泣いてる場合じゃないから。
でも、それをしていると、
変な人格が育って別人格を作ったり
感情鈍麻になって、無気力、無関心、無意味な自分になってしまう。
寝れないとか肉体に異常が出てくる。

我慢癖のある人は、定期的に泣いた方がいい。
泣かないまでも感情は出した方がいい。

泣くことによっって涙の中には苦痛を和らげるエンドルフィンやストレスホルモンのコルチゾールというホルモン成分が含まれ、
泣くことによって脳内にもエンドルフィンが分泌される。

家で家族が気になってとか、隣が気になって・・という方は
洗面器に水をためて、その中で大声で叫ぶ!

でも、セルフトークが上手くなってくると
それも必要なくなるよというお話をさせていただき。

あとは肉体をほぐし、簡単に感情をクリアする方法をお伝えすると
気に入ったらしく
「面白い!!!なんかもっといやなことないかなぁー
もっとやってみたい」と喜ばれていた

最後に目的意識を明確にし
アサーティブコミニケーションを練習した。

あと、学生であっても資格がなくても
現場に出て実践を踏むということは、プロ意識をもって遂行していくこと
プロとアマチュアの違いを話させていただきました。

感情をクリアにする方法が気に入ったらしく
「明日も嫌なことがあればいいのに」と目を真っ赤にし、元気になって白衣の戦士は帰っていった。






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