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海って、力持ち。

ちょっと前になってしまいますが、10月初めのとあるラジオ番組(ニッポン放送「櫻坂46 こちら有楽町星空放送局」)で、
印象に残るフレーズがあって、今日はその話題を。

クラシックの名曲「ノクターン(夜想曲)」に乗せて「夜に想う」ことを投稿してもらうコーナーに届いた、
「船って、あんなに重たそうなのに、なんで海に浮かんでいられるんだろう…?」
というおたより。

それに対しての切り返しが、なんとも秀逸で。

「海って、力持ちだよね。」

すごい文学的というか、ステキな表現だなあ…!と、思わず感心してしまいました。

マジレスすると、浮力がどうとか、なんとでも言えてしまうけれど、
それじゃ全然おもしろくないし、ロマンのかけらもない。
「海が力持ち」って、なんだか絵面としてすぐ想像できる感じもあるし、
なにより表現としてのオシャレさ加減が絶妙だなあ、と思います。

以前も、文学的でステキだなあ、と感じた表現で、
「雲が、記憶をつなぎとめる栞になってる」というのがあったのですが、

こういう詩的・文学的な表現を紡ぎ出せる人って、
普段からどういう思考回路で物事を考えているんだろう…?って、個人的にはすごく気になります。
私自身はその対極にあるなあ、と勝手に感じていて、
どこかロジカルに、というか、ついついマジレスしてしまう、遊び心が欠如した人間だなあ、と思うことが多いので、
こういう詩的な表現がコトバのストックとして頭の中にある人のことは、本当に尊敬の眼差しで見てしまうし、正直羨ましいとすら思ってしまいます。

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