なんだかんだで、毎年冬を乗り越えている。
11月も末になって、私が住むまちにもついに今シーズン初の積雪がやってきました。
住んでいるところが山あいということもありますが、
さらには家の断熱が絶望的なのも重なって、
真冬ともなると、家の中の温度計がマイナスを指すことも。
ただでさえ朝が弱いのに、
起きると布団の外は突き刺すような寒さ…となれば、
永遠に布団の中でぬくぬくしていたくもなるのですが、
さすがにそんなわけにもいかず、
どうにかストーブのスイッチに手を伸ばして、
しばし部屋を暖めて起きる、
そんな日々が数ヶ月続きます。
夏生まれというのもあいまって、
暑いより寒いほうが苦手、
冬が一番嫌い。
自分でも長らくそんなふうに思っていたのですが、
こんな暮らしを5,6年も続けていると、
寒さへの対処にもだんだんと慣れてきて、
自分って、なんだかんだこの冬の寒さも乗り越えられているんだなあ…と。
なんなら、エアコンがない我が家では、
冬はストーブでどうにかなるけど、夏は扇風機だけではどうにかならないから、
今や夏のほうがかえって辛いくらい。
むしろ冬が苦手だったということ自体、ただの思い込みだったんじゃないか?!とも思ってしまいます。
実際、そもそも本当に冬が苦手だったのか?
よくよく考えてみると、案外そうでもなかったかもしれない。
夏生まれ、朝が弱い、
そういった周辺情報に囲まれて、勝手に冬のことも、自分で遠ざけていたのかもしれない。
かえって、冬のほうが楽しめる、冬だからこそいいこともたくさんあるのが、
寒い土地に住んでわかるようになってきました。
寒さの中にある、ぱりっとして緊張感もあるけど、凛と澄んでいる空気。
寒さが美味しさをより際立たせる、ホットココアやはちみつレモンのありがたみ。
より一層、静けさが増したように感じる、白銀の世界の美しさ。
これだけ並べて見ても、
冬っていいなあ、捨てたもんじゃないなあ、と思うし、
やっぱ冬嫌いじゃないじゃん?!と。
他にも思い込みっていろいろありそうだし、
よくわかんない理由で遠ざけてるもの、探せば他にもあるんだろうなあ…。
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