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買収防衛策!!普段は知らない企業バトル。

ここ最近、日経平均株価がバブル期の過去最大株価を30年ぶりに更新したなど株についてニュースに上げられてますが、日本の株式市場は今非常に騒がしくなってます。そんな中、本日は「買収防衛策」にフォーカスして解説します。

■こんなニュースがありました。
石油元売り大手「コスモエネルギーホールディングス」(コスモ石油)は6月22日の株主総会に向けて新株予約権を株主に割り当てる「買収防衛策」を付したとニュースがありました。このニュースの背景は村上世彰氏が関わる投資会社「シティインデックスイレブンス」などが、およそ20%の株式を保有していて会社の経営に対して「意思決定権」「発言権」を持っていることがあげられます。

■株式を保有すると何ができる?
簡単に言うと株式の保有割合によって会社の経営に発言したり決定権を持つことができます。イメージとしては下図を見てみましょう。

Aが50%の株式を保有している

場合によってはこのような過激な発言権を持つことができ、また決定権を持つことができます。

■村上氏が求める株主としての発言内容
村上世彰氏は以前は「村上ファンド」と呼ばれてましたが、現在でも株を買っては企業の経営に積極的に関わっています。株式は約5%以上保有すると「大量保有報告書」を国に提出しないといけないとルールがあるため20%と言えばいかに多く保有していることが分かります。

コスモエネルギーホーディングスは自己資本を中長期的な計画から洋上風力投資に注力するための活力にしたい思惑があるが村上氏からの株主還元(配当金など)に自己資本を注力してほしいと真っ向から考え方がぶつかっています。なのでこれ以上発言されないためにコスモエネルギーホーディングスは株式保有数をさらに上げて子会社(50%以上保有)へされないために「買収防衛策」に出たということになります。

■今回のテーマである「買収防衛策」とは?
買収防衛策にはいくつか方法があります。見ていきましょう。

①ポイズンピル
つまり「毒薬」です。買収されそうになった時に新株を発行して持ち株比率を下げる方法になります。

流通する株式が100株の時はAの持ち株比率は50%だったことに対して200株に増やせば、25%に下がっており、50%以上の子会社化、つまり買収されずに済むことになります。

②ホワイトナイト
友好的な企業に自社を買収してもらう方法になります。

ナイト(騎士)が助けるということで他の有効的な企業に自社を買収してもらい、敵対している企業が手を出せないような形にもっていく手法です。

③パックン・ディフェンス
買収されそうになるなら「逆に買収してやろう」としかける手法

他にMBO(マネジメントバイアウト)、クラウンジュエルなどありますがここまでにしておきます。今回は、コスモエネルギーホーディングスはポイズンピルを仕込んだことになります。

以上いかがでしょうか。このように買収にも友好的や敵対的があります。今回コスモエネルギーホーディングスのニュースで何がどうなっているのか少しでも理解できるのではないでしょうか。

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