しょうたろう

とある役場の地方公務員。 地域に飛び出したり、意識高く活動している…訳ではないが、自ら…

しょうたろう

とある役場の地方公務員。 地域に飛び出したり、意識高く活動している…訳ではないが、自らの学びは常に必要と思うので、その記録用としてnoteを始めました。

マガジン

  • 日々の感想

    主に地方自治関係のニュースなどに関係して考えたことなど

  • 学びに参加してみた

    地方自治、公共政策関係のシンポジウムや講演会などの感想です。

  • 本を読んでみた

    地方自治や公共政策などの本の感想です

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自分の学びをまとめてみる/地方公務員

初めまして。 とある役所で地方公務員として働いているしょうたろうです。 このnoteの目的は、自分の学びとして、読んだ本、参加した講演会等、興味を持った地方自治関連のニュースへの感想といったものの内容を記録して、振り返りに役立てようというものです。 プロフィールにも書いていますが、私は「地域に飛び出」す「意識の高い」公務員ではありません。また、地方自治等に関して、専門的に研究を進めていく予定もありません。 しかし、地方公務員は「能力の実証に基づいて」任用されます(地方

    • 2022年地方自治ニュース回顧

       毎年、年末には1年間の地方自治関係で気になったニュースを振り返っています。今年もとりとめもなく振り返ってみましょう。  今年もコロナ禍の中で地方自治体が対応に追われた一年でした。保健所関係、ワクチン接種関係、給付関係などコロナ禍の対応に当たっている職員の皆様は、本当にお疲れさまです。  コロナ禍も3年目となり、コロナ禍対策は臨時的な施策から経常的な施策に移行しつつあります。ということは、コロナ禍対策のために経常的に人員が割かれることで、その他の業務がしわ寄せを受けている

      • 自治体とエネルギー政策(日本学術会議シンポジウム感想)

         日本学術会議の公開シンポジウム「自治体とエネルギー政策」をオンラインで視聴したので感想を書こうと思います。例によって、シンポジウム全体をまとめるものではなく、自分が気になったこと、学びになったことを備忘として書くものです。  まず、このシンポジウムは日本学術会議と日本地方自治学会、明治大学の共催でした。初めて知りましたが、日本学術会議は、無料で一般公開しているシンポジウムを毎週のように開催しているんですね。自分の知見を高める意味で、興味がある分野についてはどんどん参加して

        • SDGsと新たな社会のための歩み(京大JIAMセミナー感想)

           京大公共政策大学院とJIAMの連携セミナーを聞いてきました。こちらも興味深く思ったことをまとめておこうと思います。テーマは「SDGsと新たな社会のための歩み」です。セミナーの内容とは関係ありませんが、京大の法経第一教室に入ったのは久しぶりで懐かしく思いました。  ホームページはこちらから。  研修のご案内 | JIAM 全国市町村国際文化研修所 1.持続可能な社会を作るためのデジタル改革(岩下直行先生)  最近流行のSDGs。猫も杓子もSDGsといいますか、とりあえず

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          4本

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          自治体の住宅支援(自治総研セミナー感想)

           自治総研のセミナーをオンラインで視聴しました。テーマは『コロナ禍で問われる社会政策と自治体 「住まい」の支援を中心に』。  最近、こうしたセミナーに現地に赴かなくてもオンラインで参加し、知見を得ることができるのは非常によいことですね。セミナーの内容を網羅的にまとめるものではありませんが、特に印象に残っていること、感想を記録しておこうと思います。セミナーの案内は、こちらから。  地方自治総合研究所 (jichisoken.jp) 1.大まかなまとめ  コロナ禍にあって

          自治体の住宅支援(自治総研セミナー感想)

          県都物語-47都心空間の近代をあるく【読書感想】

           今回紹介する「県都物語-47都心空間の近代をあるく」ですが、通読していません。きちんと読んだのは奈良市の部分だけです。しかし、非常に興味深い内容だったので感想を書いてみたいと思います。 県都物語 | 有斐閣 (yuhikaku.co.jp) 1.「県都物語」について  この「県都物語」では、都道府県庁所在地の都心の成り立ちを都市工学の観点から論じています。よく日本の街並みはどこも似たようなものだと言われることがあります。確かに、駅に降り立った瞬間に見えるビル群やバスタ

          県都物語-47都心空間の近代をあるく【読書感想】

          革新自治体ー熱狂と挫折に何を学ぶかー【読書感想】

          「革新自治体 - 熱狂と挫折に何を学ぶか (中公新書)」再読。 今から約50年前にブームとなった革新自治体の成立と衰退を扱う内容です。以前に書いた感想をベースにしています。 革新自治体|電子書籍|中央公論新社 (chuko.co.jp) 内容のまとめ ・革新自治体は、公害や教育、福祉など住民に身近な地域課題の解決を訴えて支持された。 ・しかし、地域課題とはあまり関係のない国政政党の対立が持ち込まれて支持を失った。 ・高度経済成長を前提としていて、低成長時代の経済政策がな

          革新自治体ー熱狂と挫折に何を学ぶかー【読書感想】

          自治体の姉妹都市

          ロシアがウクライナに侵略する戦争が始まってしまいました。一刻も早く戦争が終結することを祈ります。さて、そんな中でこのような記事を見かけました。 京都市がキエフ市の姉妹都市であるということは初めて知りました。 そして、これを機に自治体の姉妹都市について考えてみようと思います。 1.姉妹都市とは  京都市に限らず、姉妹都市として国内・国外の自治体と交流・提携している自治体が多くあります。お互いの文化交流が主な目的です。イベントをしたり、使節団を送りあったりします。私も観光の

          自治体の姉妹都市

          ヤングケアラー-介護を担う子ども・若者の現実【読書感想】

          家族の介護を担う18才未満の子どもであるヤングケアラーについて、その現状や支援のあり方について考える一冊です。 この本を読んだ感想として、大きく3つのことを書きたいと思います。 1.ヤングケアラーとは何か 2.気持ちをわかってもらうことの大切さ 3.公共政策としてのヤングケアラー支援 1.ヤングケアラーとは何か  ヤングケアラーとは、家族にケアを要する人がいるために、家事や家族の世話を行っている18才未満の子どものことを指します。  ケアを要する理由は様々ですが、親に

          ヤングケアラー-介護を担う子ども・若者の現実【読書感想】

          学校弁護士-スクールロイヤーが見た教育現場-【読書感想】

          教員免許を取得して社会科教師として勤務しつつ、弁護士資格を持ってスクールロイヤーを担当している、すなわち双方の知見を持つ筆者が「学校弁護士」について論考する一冊です。 https://www.kadokawa.co.jp/product/321904000015/ スクールロイヤーに明確な定義はないようですが、学校の問題に対して法律を用いて解決しなければならないときに、何らかのかたちで学校や教育委員会と関わる弁護士として理解しました。 一般に弁護士は、一方の当事者の法的

          学校弁護士-スクールロイヤーが見た教育現場-【読書感想】

          附属機関と私的諮問機関について

           最近、こんなニュースがありました。  地方自治体の条例の原案を作成した懇談会が、条例に基づく附属機関ではなく、要綱(内規)に基づく設置であり、違法ではないかと指摘するものです。これについて考えたことを書いてみます。  地方自治体は、施策や事業を進めるにあたって、条例や計画、方針を策定したり、事業者を決定する等を行うことがあります。こうした自治体の意志決定は、民意に基づく首長や議会によって行われるとはいえ、個別の施策において市民の意見を反映することも大切です。また、特に専

          附属機関と私的諮問機関について