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ゴボウのアラビアータとイタリア語

奥さんとの出会いを考えてみました。

料理修行の為、フィレンツェに来たばかりのの頃、日本人のワインインポーターの御夫婦にお食事会にさそって頂き、その中にのちに奥さんになる人がいました。

出会った当初、私は肉体労働(ブルーカラー)のおかげで、筋肉ムキムキ、シャツはビーチクが透けるほどのシースルー(現地で買いました)、髪はロン毛のアクセサリー(キムタク似)をチャラチャラつけておりました。

初対面で開口一番、私は奥さんに『◯◯ちゃんさーっ』と私はへらへら喋りだしたそうで、奥さんは心のなかで(こいつ心底嫌いだ)と思ったそうです。

人生は何があるか分かりません。

奥さんの周りは皆さん、知識人で高学歴な方達。チャーミングな少しブサ可愛い私を気にいって頂き、何度かお食事会に誘って頂きました。

私は今でも奥さんをラッキーガールと言います。(それが今でも嫌いだそうです)クサヤもゴルゴンゾーラも食べ続ければいつか好きになれます。

さっ、ゴボウのコントルノです。

パンチェッタ 適量(ベーコン可)
ゴボウ 適量
トマトソース 適量
白ワインヴィネガー 適量
唐辛子 適量


① ゴボウを薄切りにします

パンチェッタを炒めたら、唐辛子、ゴボウをいれます。


ある程度炒めたらトマトソースをいれます。

塩で味を整えたら、仕上げに白ワインヴィネガー少量。味がしまります。

完成です。

私はフィレンツェに住んでいたのですが、職場はエンポリ(ヴィンチ村の近く)という遠い場所でしたので、バイク通勤をしておりました。

ある日、仕事を終えバイパスを使って帰ろうと思い、ガソリンスタンドで給油をし、バイパスでバイクを走らせてる途中、見たことが無いぐらいマフラーから火が出ていました。

ニコラス・ケイジさんの映画ゴーストライダーぐらい、後ろから炎が迫って来ます。(こんな表現しか出来ないぐらいファイヤー)

それでもバイクを走らせてると、途中で火花が縮んで、バイクが止まってしまいました。

どうしていいか分からず、端っこに寄りバイクを押して歩いて帰ります。

生きた心地がしませんでしたね、頭の上をトラックや車がすり抜けて行きながら、『ヴァファンクーロ!!』(日本語には出来ない汚い言葉です)と運転手に罵声を浴びせられます。

トボトボ歩いていると、ホタルが光っているのが見え、ん?死後の世界かと迷うほど綺麗な世界。たぶん脱水症状でしたね。

1時間ぐらい歩いた頃、後ろに青いライトが光ります。サイレンの色です、イタリアのパトカーは青なんですね。

誰かが警察の方に通報したようで、パトカーのライトに誘導され、無事バイパスを降り職務質問。

日本の警察の方と違ってイタリアの警察の方はフレンドリーなので遠慮なくわたしに罵声を浴びせます(いい国なのですが本音と建前が違います)。

『バカかお前は』『お前、今日ひとりHしろ』『ガソリンと軽油間違えるかピノキオか』『日本人は勤勉だと思ったがお前、◯ン◯ンついとんのか』あまり好きなフレンドリーさではありません。

日本の警察と違い言葉がまあまあ悪いです。私は3回イタリアの警察にお世話になりましたが、おおむねこんな感じです。

たくさん説教を浴びたあと、早朝バイクを押して職場に戻り、私は倒れるようにフロアーで寝てしまいました。

寝ているとカメリエーレ、シェフ、DJ、が出勤してきて、やつれた私を見て次々質問してきます。

こいつ、また何かやったのかと皆さん顔がニヤニヤしています。

私の職場にはイタリア人、フランス人、インド人、フィリピン人が働いており、共通言語はイタリア語ですが、真夜中あった出来事を話したら、皆さん一斉に私を

『クレイジー』と英語で叫んでいます。

ボナペティート♪

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